2000.7.10号 06:00配信
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オホーツクサイクリングは今年で19回目。サイクリスト、指導員、ボランティアなど参加者は約3000名。8日の朝、雄武町をスタートし途中、常呂町で一泊。翌9日、ゴール地点の斜里町まで、全212キロメートルの行程を自転車で走破する。今年は台風3号が接近していた。 |
オホーツクサイクリング雑感 |
7月8日、インターナショナルオホーツクサイクリングの初日、選手のあとを追い、感じたことを思いのままに書いてみた。 出発の日、選手達の朝は早い。5時頃には起きだして、野外に特設された洗面所で顔を洗い6時には用意された幕の内弁当の朝食をとる。スタッフがもう、たくさん出て来ている。 自転車の準備がされ、調子をみてもらったり、空気を入れたり調整に余念がない。これもボランティアの自転車屋さんたち。選手達のために大忙しの必死の形相である。 7時半、いよいよスタート。今年は初めて雄武中学校と高校の吹奏楽局の演奏で送られた。1200人以上のサイクリストが次々にスタートのゲートをくぐる。最後の人の出発までは、1時間近く、演奏を続けるのである。演奏の合間に「いってらっしゃーい」「がんばれー」と声援のかけ声もあり、楽しい子達だった。高校の先生は超美人、中学校の先生は、大江千里ばりの魅力的な先生である。 すべての選手が出発して行く間、仕事を終えたスタッフの人たちもともに見送る。そのあと、また後片付けが待っていた。腰をかがめ、広場のゴミをひとつひとつつまんで拾っていた姿が印象的である。 沿道にもたくさんの応援の人たち。これも1時間の間、小旗を振り拍手をし、声援を送り見送り続けるのである。 車であとを追ったが、予想以上に走りにくく、また当然スピードも出せない。そう言えば、先導や後続の車は自転車の、約20キロのスピードに合わせて走り続けるのである。これもまた大変なことではないだろうか。コースを偶然通りかかったトラックも、徐行運転で協力をする。 こうしてたくさんの人たちの力を借りて、このインターナショナルオホーツクサイクリングが成り立っているのを実感した。 このあと興部町を通り、紋別、中湧別でも本当にたくさんのスタッフが朝早くから、もっと言えばずっと前から準備を重ね、今日の日を迎えたのである。沿道の人々も、応援を年中行事とし、その気持ちに支えられてサイクリスト達はひたすらペダルをこぎ続ける。 そうしてサロマ町の坂も乗り越えて、終点常呂の百年広場に、これまたみんなの声援に迎えられてゴールするのである。 |