日 時 |
2001年3月1日(木)〜3月31日(土)
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会 場 |
網走市立郷土博物館1階特別展示室
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入場料 |
大人100円 小人50円
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内 容 |
【主な展示資料】
モヨロ貝塚出土の鉄剣、蕨手刀 6口
赤羽刀 29口
アイヌ民族のマキリ 10本
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赤羽刀(あかばねとう)について [接収刀剣類」
昭和20年9月、連合国占領軍は日本の武装解除の一環として国民から刀剣類を接収し、その大部分を処分した。昭和22年、日本側からGHQに対し、東京都北区赤羽の米第8軍兵器補給廠に保管されていた接収刀剣類の中から美術的価値のあるものを旧所有者に返還してほしい旨の申し入れをし、了解された。当時、数十万本の刀剣数の中から日本側で組織された刀剣審査委員会により約5500本が選定され、旧所有者に返還されるまで現在の東京国立博物館を保管場所として搬入された。
その後、昭和30年までに1132本が旧所有者に返還されたが、所有者不明などの刀剣類が4576本、通称「赤羽刀」と称されて保管されていた。
平成7年、この「赤羽刀」を所有者に返還することを目的に「接収刀剣類の処理に関する法律」が成立し、平成8年から返還請求が受け付けられ、7本が旧所有者に返還されたが、返還することのできなかった刀剣類は同法により国に帰属することになった。帰属後国は「接収刀剣類処理検討会議」において検討の結果、赤羽刀を地域の博物館・美術館等で活用をはかることとして、約3200本の刀剣類が平成11年12月から全国の公立博物館等に無償譲与された。
網走市教育委員会は、これまで地方では接する機会の少ない、日本人の歴史と美意識の表現である日本刀を市民に親しく接する機会として、また博物館活動の展示活動の広がりを持つものとしてこの刀剣類の譲与申請をして、29本の刀剣類の無償譲与をみるにいたった。
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▼種類 |
▼作者 |
▼時代 |
▼刃長 |
▼反 |
▼国名 |
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太刀 |
盛重 |
室町初期 |
二尺四寸 |
2.3 |
備前 |
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刀 |
兼吉 |
室町前期 |
二尺二寸 |
2.4 |
美濃 |
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刀 |
祐定 |
室町末期 |
二尺 |
1.7 |
備前 |
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刀 |
不明 |
室町末期 |
二尺四寸 |
2.6 |
美濃 |
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刀 |
兼元 |
江戸 |
二尺三寸 |
0.9 |
美濃 |
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刀 |
忠広 |
江戸 |
二尺三寸 |
1.4 |
肥前 |
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刀 |
不明 |
江戸 |
二尺三寸 |
1.2 |
越前 |
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刀 |
正雄 |
江戸末期 |
二尺三寸 |
1.8 |
武蔵 |
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刀 |
宗次 |
明治 |
二尺二寸 |
1 |
武蔵 |
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脇差 |
康光 |
室町初期 |
一尺七寸 |
1.2 |
備前 |
|
脇差 |
不明 |
室町 |
一尺八寸 |
1.3 |
不明 |
|
脇差 |
兼氏 |
室町末期 |
一尺 |
0.2 |
美濃 |
|
脇差 |
兼真 |
室町末期 |
一尺二寸 |
1.1 |
伊勢 |
|
脇差 |
不明 |
室町末期 |
一尺一寸 |
− |
伊勢 |
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脇差 |
兼道 |
江戸 |
一尺八寸 |
3 |
摂津 |
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脇差 |
包保 |
江戸 |
一尺七寸 |
1.2 |
摂津 |
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脇差 |
国清 |
江戸 |
一尺七寸 |
1.2 |
越前 |
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脇差 |
吉道 |
江戸 |
一尺七寸 |
0.8 |
摂津 |
|
脇差 |
吉道 |
江戸 |
一尺六寸 |
0.7 |
山城 |
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脇差 |
助隆 |
江戸末期 |
一尺 |
0.9 |
摂津 |
|
脇差 |
正次 |
江戸末期 |
一尺三寸 |
0.6 |
山城 |
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短刀 |
兼清 |
室町末期 |
一尺 |
0.4 |
美濃 |
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短刀 |
兼得 |
室町末期 |
五寸 |
0.1 |
美濃 |
|
短刀 |
不明 |
室町末期 |
九寸 |
0.2 |
美濃 |
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薙刀 |
正雄 |
江戸末期 |
一尺五寸 |
1.2 |
武蔵 |
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薙刀 |
金道 |
江戸 |
一尺四寸 |
2.3 |
山城 |
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薙刀 |
正則 |
江戸 |
一尺七寸 |
2.4 |
越前 |
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槍 |
利光 |
江戸 |
五寸 |
− |
武蔵 |
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槍 |
康継 |
江戸 |
五寸 |
− |
武蔵・備前 |
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関連行事 |
『赤羽刀の説明鑑賞会』(無料) |
講師 |
文化庁刀剣審査委員 頼 住 譲 氏 |
日時 |
平成13年3月3日(土)午後1時30分より |
会場 |
網走市郷土博物館特別展示室 |
定員 |
30名 |
申込 |
電話で、3月2日までに博物館(0152-43-3090)へお申し込みください。 |
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