2000.1.29号 11:00配信


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あずみの極楽浄土

あずみは一時期、真剣に悩んでいました。
仏門に入ろうかどうしょうか・・・
要するに出家を考えたわけです。
あずみの母は「瀬戸内寂聴」が好きでした。
でもあずみはそれに影響されたわけではありません。
今だかって彼女の著書は読んだことありません。
まあ、宗教に関する本全般ですが・・・
そんなあずみが何故仏門なのか?
・・・実はあずみにも謎なのです。
生まれてから今日まで、
あずみの人生は全て自分で考え、
納得してきたはずなのです。
その結果が今日のあずみであるわけです。
なのに仏門に関してはわからない・・・
何故仏門に入ろうなどと考えていたのか?
唯一本人にも判らない謎です。
きっとその時は思っていたのでしょう。
極楽浄土があずみを待っていると・・・

A・Z・U・M・I

あずみの極楽浄土2

あずみはお風呂が大好きです。
特に銭湯のような大きなお風呂。
誰も入っていないところに一人でいると、
この世の極楽を感じます。
観光客を相手にしているような、
大きなホテルのお風呂はあまり好きではありません。
せわしないというか、落ち着かないというか・・・
どちらかというと鄙びた温泉が好きです。
薄暗い露天風呂があると最高ですね。
浮世の雑念を全て洗い流す・・・
そんな旅がしてみたいものです。
が・・・現実はなかなか厳しい。
あずみの思い通りにはなりません。
そこであずみはどうするのかというと、
自宅のお風呂を温泉と仮定するのです。
明かりを消して目を閉じて、
頭の中に思い描くのです。
「ここは鄙びた温泉よ」という具合に。
でも・・・これ結構空しい・・・

A・Z・U・M・I

あずみの極楽浄土3

真夜中。誰もいない車・・・
思いっきりボリューム上げた音楽。
シートに身を沈め、空想にふける・・・
時々、流れ星が心地よい世界に誘ってくれる。
今宵、何を想いましょう・・・

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