紋別市は5日、遠紋12市町村で平成14年に計画している遠紋圏博覧会「オホーツクDOいなか博」(仮称)の市民向け説明会を、市民会館小ホールで行った。市内の各団体、機関の代表者らを中心におよそ150人が集まるなど関心を呼んだ。
遠紋圏博覧会構想は、人口減、基幹産業の衰退など共通した悩みを抱える遠紋圏の活性化と広域連携を目標に、赤井市長が発案したもの。このほど計画のたたき台となる「紋別市案」が出来上がったことから、市民にも公表された。
説明によると、会期は平成14年(2002年)度を予定。5〜9月の夏ステージ、1〜2月の冬ステージの約7ヶ月間。動員目標は100万人。官民による運営組織が主催する。
博覧会の目的は「官民一体で地域復権を目指す創造的街づくり」とし、内に向けては地域の良さを見直して自らのイデンティティーを確立すること、外へ向けては地域の魅力を都市へ発信することとした。
形式は従来の地方博にこだわらず、会場を限定したクローズ型ではなくすべての地域を会場とするオープン型とする、既存の施設や潜在的資源を生かす、圏域のありのままの姿を展示物とする、広域的な取り組みと地域独自の取り組みにわける、住民総参加の方式とする―などがうたわれた。
具体的には、地域の観光、人的資源を有効に生かした体験型旅行のプランを各種提案して道内外からの誘客を図るほか、オホーツクブランドの確立による産業振興や、学術研究など文化の発信も行う。
今後さらに各方面や市町村間での協議を経て、順調に進めば9月から実施計画づくりに着手する予定でいる。
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