2004.2.14号 03:00配信
この本は子どもは大好きです。文章の面白さと絵の面白さが子どもをひきつけます。 からす1羽1羽が表情豊かに描かれています。著者はモイセーエフ舞踊団の演目の一つ「パルチザン」を観た時に、芸術的な香気にうたいあげた素晴らしい演出よりも、そこに登場する兵士、農民、労働者、老若男女の一人一人の人物描写が、心にくいまでに人間的なふくらみと細やかさで舞踊的に描き尽くされていることに、ひどく心をうたれたそうです。個々の生きた人物描写と全体への総合化の大事な事を学び、からすの1羽1羽に試みてみたのがこの作品だそうです。どうりで、からすたちも表情が豊かな訳です。 |