1999.8.27号 19:00配信


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北見市「クリエイティブハウスFOCUS」
照井保さんのコーナー


ネガフィルムとポジフィルムの話

皆さんもご存じの通り、フイルムにはネガフイルムとポジフィルムがあります。基本的にはフイルムの感材には差がないようです。大きく違うのは現像の処理方法が違うのです。事実それぞれのフィルムを別の現像をすると(ポジフイルムをネガ現像、ネガフィルムをポジ現像)ポジフィルムは濃度の濃いネガに、ネガフィルムはネガベースの色の付いた濃度の濃いポジが出来上がります。間違った現像処理をしたフィルムは画像が見えますが、ほとんど使い物になりません。どうしてもそのフィルムからプリントがほしい場合、コンピュータでなんとか見ることの出来るプリントにすることは不可能ではありません。

ネガフィルム

ネガフィルムは、皆さんが近くのDP店で数時間から1日程度で出来ます。最近はDP店で現像プリントする機械が入っているからです。フィルムにもメーカーによってネガの色が異なります。又それぞれのメーカーによってプリントペーパーの色も違います。お店にもよりますが、前回と同じもしくは他店と同じ色に仕上げることは、至難のことです。よほど色が異ならない限りは、再プリントはしません。皆さんの色の好みやサイズでお店の選択をすると良いと思います。

ポジフィルム

リバーサルフィルム(スライド)と言います。網走管内で現像処理(コニカクローム、エクタークローム、フジクローム)の出来るところは3箇所しか有りません。一般的にそれらのフィルムは旭川もしくは札幌に運ばれ現像処理をするため中1日から2日程かかります。またコダックで販売しているコダクロームは国内で横浜で処理するため1週間から10日程度かかります。ですからフィルムを選ぶのを間違えるととんでもない時間がかかることもありますので、充分注意をして下さい。

フィルムは、現像時間を変えることにより、濃度を濃くしたり(アンダー)薄くしたり(オーバー)出来ます。ネガフィルムはオーバーでもアンダーでもプリントするときにある程度の濃度調整が出来ますが、ポジフィルムは撮影した状況そのままで現像されるため、現像処理後に濃度調整が出来ないと思った方がよいです。反面ネガと違い撮影した状況と同じ色が再現できるためよく利用されるフィルムです。ポジフィルムからプリントできますが多少ネガプリントより価格が高い事が気になります。しかし見たそのものの色で再現できるため重宝されます。一番利用されるのが、印刷原稿として利用されます。

ポジフィルムのもう一つ良い点は、現像した後そのフィルムを選んでプリントできるため考え方によれば経済的かもしれません。保存性も良く最低10年〜20年はそれ程気になる褪色はありません。しかし先程説明したコダクロームにはかないません。





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