1999.10.19号 22:30配信


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北見市「クリエイティブハウスFOCUS」
照井保さんのコーナー

冬の撮影


これからドンドン寒くなり、寒い冬になり写真を撮りたくても寒さで気が重くなる時期ですが気象条件が変わりやすく、その分変化に富んだ撮影チャンスがあります。寒さのため今まで以上に、フィルムやカメラに気を付けなかればなりません。今私が気が付く事、注意する事を2〜3書き記したいと思います。

フィルムのこと

寒さのために、温度変化により思わぬトラブルがあります。寒い所で充分冷えたフィルムは室内に戻ると露が付きやすくなります。またフィルムが硬くなり割れることもあります。フィルムは常温に戻してから取り扱いましょう。

カメラ、レンズの事

フィルムと同じように冷→温になると露付きが発生します。寒い所で長時間カメラを曝しておくと内蔵電池の電圧が低下してカメラが作動しなくなります。その為に予備の電池をポケットに入れ温めておくと便利です。作動しなくなったとき、電池を交換して温めるとある程度回復します。

寒さ対策

素手でカメラを操作した方が良いのですが、寒さの厳しいときは、手袋の親指、人差し指、中指の先をはさみで切り落として着用するとカメラ操作がしやすくなります。その他ポケットにはカイロを入れておくと便利です。充分な防寒をした方がゆとりある撮影が出来ます。

雪や氷の撮影

景色が白で溢れるため、自動露出で撮影すると暗い写真になることがあります。0.5〜1段オーバーに設定すると明るい写真になります。雪の影響で写真全体が青みがかるので温調用のフィルターで青みをおさえることが出来ます。又、光が強すぎる強い場合はNDフィルターで光量をおさえることが出来ます。雪や氷は、順光で撮影すると表情が無くなり平坦な写真になりやすいので、サイド光か逆光で撮影すると雪や氷の表情が良く表現されます。特に流氷などは光の反射や透過の色を表現すると見応えのある写真となります。氷柱から落ちる水滴も撮影角度ですばらしい写真となります。これからの時期は、紅葉等に付く霜を撮影しても面白い写真になります。又、窓ガラスに付いた霜も面白い模様となり変わった写真が出来ます。気温の変化で色々な自然現象が見えます。

撮影機材を手袋などで防寒しながらの扱うので、手が滑って落とすこともあります。充分気を付けてください。





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