だるま屋ウィリー事件 藤やんの口上です。「ここで、今我々の目の前で起きた、だるま屋ウィリー事件を検証してみよう。画面左上のタイム表示が10秒を切った段階で、大泉洋氏の脳裏には本能的な闘争心が沸き起こったに違いない。自分はレーサーである。横にいる鈴井氏にスタートダッシュで負けてはならない。この心理的状況を表すかのように、彼は自らカウントダウンを始めたのだ。「5・4・3・2・1・0・GO!」この時点で、彼の闘争心は頂点に達していた。それを煽るかのようなGOの表示。そして彼は、スロットルを全開にしたのだ。彼の右手の動きに注目してほしい。「 2・1・0・GO! 」しかし、彼のバイクは発進しなかった。実はこの時、彼のギアがニュートラルに入っていたのである。ライバル鈴井氏は、この時既にスタートを切っている。負けてはならない。焦る大泉洋。そして彼はこの瞬間、スロットル全開の状態で1速にギアをチェンジしてしまったのである。1速に入った瞬間の急激なショックが、衝撃となって大泉氏の体を揺さぶる。そして彼のバイクは、荒馬となって天高く嘶き、それでも必死に乗りこなそうとする大泉氏の抵抗もむなしく、激突を余儀なくされたのである。では、もう一度このだるま屋ウィリー事件をたっぷりとご覧いただこう」 |