だるまやウイリー事件 新潟県北端の山北町の勝木まであと少しという地点まで来て、工事の片側交互通行でいったん休憩。おしっこしたい人はいないかな、と洋さんは気を配る。藤やんの解説では、 画面左上のタイム表示が10秒を切った段階で大泉洋氏の脳裏には本能的な闘争心が沸き上がったに違いない。「自分はレーサーである。横にいる鈴井氏にスタートダッシュで負けてはならない」その心理的状況を表すかのように彼は自らカウントダウンを始めたのだ。「5・4・3・2・1・0・GO!」この時点で彼の闘争心は頂点に達していた。これを煽るかのようなGOの表示。そして彼はスロットルを全開にしたのだ。彼の右手の動きに注目してほしい。しかし、彼のバイクは発進しなかった。 実はこの時、彼のギアがニュートラルに入っていたのである。ライバル鈴井氏はこの時すでにスタートを切っている。負けてはならない。焦る大泉氏。そして彼はこの瞬間スロットル全開の状態で一速にギアをチェンジしてしまったのである。 激突の様子はまた明日に続きます。 |