2002.10.10号 06:00配信









様々な原因から、知的な面での発育が遅れたり、自閉症あるいは、言語、身体、情緒、行動などに障害や問題をもつ子どもの施設です。入所して、つとめて家庭的なあたたかい生活環境の中で、一日の流れを通しながら、必要な指導や療育を行い、心身障害上の諸症状の軽減をさせ、その子なりの力を発揮して生きていけるよう援助し、育成します。

入所している子どものうち義務教育を終えた人たちはそれぞれ、陶芸、木工、職場実習などの作業班または、療育班に所属し、創作、生産、参加などの喜びを通して働くことや生きることの力と意欲を培います。陶芸は、地元生田原の安国粘土もとり入れた作品です。ブロック積みという手法を用いていて、見ていただくとわかるのですが、小さくブロック状にした粘土を一個一個積み上げひとつの作品に仕上げていきます。その作業は非常に手間暇のかかるものです。一見すると、表面に後から模様をつけたように見えますが、これのひとつひとつが根気よく積み上げた粘土ブロックなのです。



模様のようにも見えますが一個一個が小さな粘土ブロックからできあがっています。

後もう少しで積み上がります。気の遠くなるような作業の繰り返しがダイナミックでユニークな陶芸作品に仕上がっていきます。
陶芸担当 保田玲子さんのコメント
大変個性的な作品に仕上っていると思いますが、いつも彼らの個性がそこなわれないようにと思います。個々の能力で出来ない部分を私が補っているのですが成形しながら補い過ぎかと反省する事が多々あります。出来ることが少ないのも事実なのですが、時間をかけて積んだものを、模様として作品に生かし、共同作業で一つの器が出来る事は喜びです。物づくりを通して彼らから学ぶ事も多く、根気の要る作業に毎日取り組んでいる姿に何時も感心させられます。これからも機会があれば作品紹介したいと思っています。





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