1999.9.24号 17:30配信


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秋の星空散歩

 秋も深まり、山では紅葉のたよりも聞かれます。秋の星座でも散歩してみましょうか。

秋の星座を見よう。

 今頃では、深夜0時近く南の空高くに、4つの大きな四角形を作っています。これが秋の四辺形と呼ばれ、ペガススの四辺形とも言われます。この辺りがペガスス座です。ペガスス座の東隣にはエチオピア王女の姿のアンドロメダ座があります。アンドロメダ座の南東にはさんかく座とおひつじ座があり、おひつじ座はへの字を裏返したような星のならびが目印です。南の空の低いところには、南のひとつ星、南のうお座のフォーマルハウトが輝いています。この南のうおは、水がめ座の水を飲み干しているとも言われます。その水がめ座はフォーマルハウトの上にあります。この星座は星占いの星座として親しまれていますよね。

 北の空の方に目を向けるとM(W)の形をしたアンドロメダ姫の母親・カシオペア座があります。その西隣の野球のホームベース型をした星座、エチオピア王のケフェウス座があります。東隣には化けくじらからアンドロメダ姫を救った勇者ペルセウス座があります。この星座は10個ほどの星が弓なりに並んで星座を形作っています。南東の空低くには、くじら座があります。勇者ペルセウスにメドゥーサの首で石になったあの化けくじらです。この星には、ミラとういう変光星があります。1年のうち、明るくなったり暗くなったりと明るさが変わる星として有名です。

木星を見よう。

 秋の星座のくじら座の上あたりにあるひときわ明るい星があります。これが木星です。木星の直径は地球の約11倍で、太陽系最大の惑星です。大気の層が1000kmにもおよび、表面温度が−150℃と低く、メタンやアンモニアの雲でできています。

 木星は、大赤斑という300年以上も安定して存在している大気の渦もあります。地球を2−3個飲み込んでしまう大きさです。巨大な台風の目ではないかとも言われているそうです。双眼鏡ではガリレオ衛星という4つの衛星を見ることができます。(イオ、カリスト、エウロパ、ガニメデ)、望遠鏡では8cmの望遠鏡でも木星の縞を見ることができますよ。

土星をみよう。

 木星のすぐ左側のやや黄色ぽい明るい星が土星です。いまごろではおひつじ座のそばにあります。直径は地球の約9倍、きれいな輪のある惑星として親しまれていますよね。この輪(リング)は、数ミクロンから数メートルの氷塊や岩石が何層にもなっているそうです。大口径の望遠鏡では輪の中にカッシーニの空隙と呼ばれる隙間や土星の縞も観察することができます。双眼鏡ではちょっと、輪を見るには厳しいかなといったところです。




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情報提供 北見天文同好会マルチメディア委員会
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