1999.12.8号 08:30配信


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「ふたご座流星群をみよう」

 1月の「りゅう座ι群」、8月の「ペルセウス座γ群」とともに3大流星群の一つに数えられる「ふたご座α流星群」が極大となります。極大時には1時間あたり50個から90個くらいの流星の出現が期待できます。

 極大の予報は、12月14日(火)の20:00、22:00、または15日の2:00とも言われています。 このふたご群の流星は速度がやや速く、平均光度は2等級前後で、その1割が0等級より明るいという、とても見事な特徴をもっています。(今回のしし群で失敗した方、今回は大丈夫でしょう。)

 放射点はふたご座α星カストルのすぐちかくで、薄明の終わりとともに北東の地平線から姿をあらわし、2時頃には地平高度86.1度とほぼ天頂に達し、薄明の始まるころにもまだ西の空50度ほどにありますから、一晩中観望できる数少ない流星群の1つです。
 この流星群は歴史の新しい流星群で、最初の観測は1862年とされています。日本流星研究会の薮保男氏の調査では、初めのうちは小規模な流星群であったものが、1960年ころから1時間あたり50個をこす大流星群に発達したとのことです。
 この群の母天体として、1983年に発見された小惑星ファエトンがあげられていますが、確認されてはいません。

 今年は22時ごろまで上弦前の月明かりがあります。しかし、月はそう大きくないし、輻射点が高くのぼるころまでには西へ姿を消してしまいますので、まず好条件で観測できるでしょう。

 澄んだ空に星がきらめく冬の星座の中をポロリと空からこぼれるような流星群を見てみませんか?。



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情報提供 北見天文同好会マルチメディア委員会
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