2000.8.30号 06:00配信
はじめに
サロマ湖のほとり、広い畑と隣り合わせに彼、上伊澤洋氏の工房はあった。
自分で作ったというログハウス。
そこで木の人形を作るとは、まるでピノキオの童話ではないか。
そう言えば、吊ってあったカヌーにもゼペットの名前が・・・
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人形を作り始めたきっかけは、
木端の形態のおもしろさに触発され、
自然物の素材をを活かそうとしてのことだったらしい。
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「見てごらん」と差し出された小枝、
「こうすると女の人の足に見えるでしょう」。
彼の作品は、確かに女の人が多い。
艶かしい女らしさが感じられる。
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一番好きなのは、ヤナギの芽吹きの萌葱色だそうだ。
他にも、ナラ、カバ、サクラと材料には事欠かない。
それらを眺め、より人に近付けるよう表情を模索する。
「詩を作るように」製作するのだそうだ。
ある人には「風を感じる」と評されたらしい。
作品をゆっくりと見てほしい。きっとあなたにも、森の詩が聴こえるだろう。
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