2002.4.6号 06:00配信
今朝、生田原町内清里地区のカラマツ林で、山から丸太をおろす「人バチ」(じんばち)という道具を使って搬出する作業風景に出会いました。今ではすっかり珍しくなったこの「人バチ」は、大正時代から使用されていたもので、馬が入らない山中などで、人間が薪炭材(たきぎや炭などの燃料)を山から里に搬出する際に使われていたものだそうです。今時期の硬雪(かたゆき)のころ、陽が上り始めるまでの早朝が一番使い具合がよいそうで、人力でゆっくりと里まで運び出します。 それにしても、明治、大正生まれの方が、今でも現役で働く姿には感動すら覚えます。昭和生まれの私たちは、便利な世の中のお陰で、すっかり「額に汗して労働する」ことが少なくなってきて、毎日「額に冷や汗」の連続・・・体によくないですね。(熊オヤジ) |
「人バチ」を使った珍しい作業風景 |