2002.8.19号 06:00配信
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美幌在住のS |
エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。 番外編 「カリオストロの城」その1 ・カジノから 真夜中、国営カジノから金を盗み、ロープで降りてくる次元とルパン。大きな札束の風呂敷包みを抱えて走り出すと、カジノから非常ベルが鳴る。たくさんの男どもが現れ、ルパンを追う。小さなFIATに飛び乗り逃げるルパン。追って来た男たちの車は!タイヤがすっ飛び、まえにつんのめったり、半分になったり大混乱。しかし1台だけその中をスーッと通り抜けたと思ったら、転がってきたタイヤにぶつかりボンと跳ねるボンネット。その中に「ルパン」の張り紙。 「ナンバー不ぞろいで50億はあるぜ。札びらのジャワーだぁ。」 「アチチチ。もっとうめて頂戴よ。」車の中で大騒ぎ。 しかし、 「ん?」 急にスピードが落ちるFIAT。 「どうしたんだルパン?」 「捨てっちまおう。」 「何?」 「こいつはニセもんだよ。よ〜くできてるがな。」 「これがぁ?まさか、国営カジノの大金庫からかっぱらったんだぜ。」 「ゴート札だよ。」 「ゴート札!!!幻のニセ札というアレか?」 「国営カジノまで出回っていたとはな・・・。次元!次の仕事は決まったぜ!前祝いにぱぁっとやっか。」 サンルーフ、ドアをあけて札束を撒き散らす。 「くそ!くそ!くそ!」 札束を吐き出してフルスピードで走っていくFIAT。 ・タイトル ルパン三世「カリオストロの城」 ・カリオストロ公国 2つの旗(国旗ですかね?)がはためく門。そこがカリオストロの国境、検問所だ。旅行者に変装したルパンと次元。まんまと衛士をだまし通過。 変装をとくルパンと次元。 「聞かねぇ名だなぁ。カリオストロ公国たぁ。」 「人口3500。世界で一番小さな国連加盟国だよ。」 「それがゴート札の震源地というわけか・・・。」 「その筋じゃ有名な話さ。ニセ札界のブラックホールってね。」 「ブラックホール?」 「ちょっかい出して帰ってきたやつはいないとさ。」 「こわいねぇ。恐いから俺寝る。」 ・FIAT、2CV、リムジン。 いきなりFIATパンク。 じゃんけんをする2人。次元あえなく負ける。 「なんだ、このタイヤ丸坊主だよ。」 ジャッキをあげタイヤ交換をする次元。 「平和だねぇ・・・。」タバコを吹かすルパン。 1台のシトロエン2CVがタイヤを鳴らせて疾走してくる。 2CVに乗ってるのは花嫁さん。驚いて見つめるルパン。 その後ろからは黒のリムジンが追う。 「乗れ!」 ルパンFIATのエンジンのノブを引くと後ろ(この車のエンジンは後ろにあります。スペアタイヤは前、ボンネットの中。)からスペシャルなエンジン(ターボ?)が飛び出しマフラーからはとんでもない炎がでた!猛然とダッシュ!! 慌ててしがみつく次元。 走っている最中に次元は屋根にくくりつけてあった荷物を何とか車内にしまいこんでいた。 見る見るうちに2台に追いつく。 「どっちにつく?」 「おんなぁ!」 「だろうな。」と次元はシケモクをくわえる。(かっこいい!) 凄まじいカーチェイス。リムジンが2CVに横から押しまくる。 「タイヤだぁ!」 「よし!」 次元が撃とうとすると、2CVの左前にフェンダーが飛んできた! 間一髪よけるFIAT! しかし、次の瞬間目の前に大型バスがぁぁぁぁぁ! 崖すれすれによけて片輪走行。(そのときのルパンと次元の様子を一時停止でじっくりごらんあれ。なんときちんと浮いている方向に体重をかけているではないかぁ!実に精密。というか、細かい!)次元やっと体制を整えマグナムでぶっ放す。しかし、リムジンのタイヤはマグナムもはじいてしまう。 「くそっ!ただの車じゃねぇゼ!」 次の瞬間、リムジンの後ろ窓が開いて手榴弾が! 1発目は辛うじてかわしたが、2発目はモロに命中してしまった。 「あチッ!面白くなってきやがった。」 「まくるぞぉ!」 フロントを叩き割り(もう粉々だもんね)岩壁を登っていくFIAT。 崖の上に林に突っ込む。車内に飛び込む枝、小鳥。 「とったぁ!」 どうやらリムジンの前に行けたようだ。 「今度はただの弾丸じゃないぜ。」 リムジンのまえに滑り込み、次元怒りの銃弾。 前輪に見事命中!リムジンはめでたく崖に激突。 「やったぁ〜い。」 次元ガッツポーズ。 FIATターボエンジンをしまい、2CVに近づく。 ピピッピー。クラクションを鳴らすが止まる気配がない。 「ありゃぁ?気絶してるぜ・・・。」 つづく。 |