2002.8.26号 06:00配信
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美幌在住のS |
エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。 番外編「カリオストロの城」その2 ・坂道まっしぐら。 加速をつけて坂道を転がるように走る2CV。警笛をいくら鳴らしても、スピードを落とす様子はない。ガードレールにぶつかってもまだ走り続ける。後部のドアとヘ ッドライトが吹っ飛んだ。 「ばらばらになるぜ。」と飛んできたヘッドライトをもって次元は言う。 「ハンドル頼む。」 いきなりハンドルを放してサンルーフにいくルパン。あわてて次元がハンドルにしがみつく。ルパン鮮やかに2CVに乗り込む!花嫁を抱え込み、ほっとした瞬間! 「あらぁ!?」 目の間には、何故かちょうどいい具合に、ロードローラーが!!!急ブレーキをかけてもまったく間に合うはずもなく、ロードローラーにぶつかり、次元の乗ったFIATもぶつかる。2CVのボンネットが剥げ落ち、ルパンの顔にあたる。ガードレールの切れ目ヶ近づいてきた・・・。(私はここでとまると思ったんだけど。)タイヤが一転がりして、 「あら、あらあらあらあら・・・!」 がけ下に落ちてゆく2CV。 ルパンすばやくワイヤーを投げる。(このワイヤーこのあとも大変重宝するもの。後何回使ってるか知ってます?) 木の根(見るからに危ない)に絡まるワイヤー。ルパンは花嫁を抱えてほっと一息。花嫁の顔をのぞくと、かわいい花嫁さん。 ・湖畔。指輪。過去の記憶。 花嫁さん、目をあける。ルパンいやらしくニッと笑う。 「いやっ!放して!」逃げようとする。(そりゃそうだ) 「わっ!ダメだ。あぶねぇ!下、下、下を見ろ。下を見ろってんだ下を!」花嫁さん、身を固くして息を呑む。 「そう、それでいい、そのままぁ。」 (しかし、このままうまくいくわけないもんね。宮崎さんだもん) ゆっくり降りていく2人。すると!バキッと音がして、木が根元から抜けてしまった。 「あらぁぁぁぁぁ〜。」 尻から落下するルパン。花嫁さんをかばってるのがえらいねぇ。しかし、その後木の根っこが頭に命中。倒れるルパン。(この時の音がいいね) 花嫁さん、ビックリして「もしもし?」 (電話じゃないよ。育ちがいいからね。) 「もしっ!」 まったく反応のないルパンを見て、湖畔に駆け寄る花嫁さん。手で水をすくいかけるが、手袋を脱いで水に浸す。 (タオルの変わりだね。この気転が良かった。なぜだかわかるね?) 「ウ・・・ウッ」うっすらと気がつくルパン。 「もし・・・もし?」 エンジン音が近づいてきた。 「アッ!」 振り返り驚く花嫁さん。「ごめんなさい。」 ルパンをおいて走り出す。湖には、船がやってきた。森の方に飛び込む花嫁さん。 「お〜い、ルパンよぉ!」と次元が降りてきた。 「マ、なんてぇザマだい!」 「俺の花嫁は?」 次元黙って指差す。森の影から船が勢いよくできてた。 「くそぉ!」とルパン。 「たかが娘っこ一人に、あいつら何もんだぁ?」 グッと握った手袋になんかある。手のひらに出してみる。指輪だ。 「お!指輪じゃなぇか・・・。」 「はてなぁ?どっかで・・・?ん?」 ハッとなり、ルパンの顔が真剣になる。(このとき、次元がルパンにかなり接近しているね?次元はくわえタバコだ。あれは火がついていたのかなぁ?消えているタバコをくわえていたのかなぁ?もしついてたら、かなり熱いはずだけどなぁ。) ・大公殿下の館。 FIATいきなりものすごいスピードで走る。かなり真剣なルパン。その横で、割れたフロントのところを持ってしがみつく次元。 「どうしたんだぁ?指輪見て急に目の色変えやがって!ウワッ!」 (かわいそうな次元は何も知らされずに、ただ乗り込んだだけなのね。それにしてもかなりの凸凹道。) 湖畔に古城が見えてきた。 門の前で止まるFIAT。(それにしてもこのFIATってかなり小さいのね。ルパンと次元が肩寄せ合ってるもん) ルパンFIATから出て古城に入る。次元ボンネット上に立ち、 「おい!ルパン!この古城になんかあるのかぁ?ん?」 門を見上げると、 「指輪と同じ紋章だぜ・・・。ルパン!」 ルパンは無言で古城の中に・・・。 廃墟の古城の中。 次元はあたりを見回し「無人になってからそう古くはないな。」 黒くなった、小さなかけらを踏み、 「火事か・・・。」とつぶやく。 そのとき、 「誰だ!」 「ただの通りすがりさ。」 「観光か?」 ルパンと話しているのは、老人だった。 「まぁね。ここは確か大公殿下の館だったと思ったと思うんだけど?」 「今でもそうじゃ、よそ者がうろちょろしてよいところじゃないんだぞ!」 「これが大公の館だって?空っぽの廃墟じゃないかぁ!」 「(むっとした様子で)7年前の大火事でな、大公ご夫妻がお亡くなりになって以来、この通り荒れ放題になってしまったんだ。」 「妙だなぁ?大公って王様のことだろう?今は、王様なしって訳か?」 「摂政がいるから困りはしないそうだ。早く帰れよ!」 「ヘイヘイ・・・。」 ルパンいなくなる。 「おいルパン!」 ルパンの勝手な行動に次元シケモクをはき捨てる。 つづく。 |