2002.9.2号 06:00配信
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美幌在住のS |
エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。 番外編「カリオストロの城」その3 ・思い出の城。(苦い思い出) 緑の庭園を歩くルパン。飛び石を渡っていくルパン。物悲しさが漂う。 ルパン手すりに座り、 「大きくなりやがって・・・。」とつぶやく。 そこに飛び石をわたってくる次元。ルパン急にタバコをくわえる。しかし、次元はルパンの前を通り、ポーズをつける。急にルパンの隣に座りこむ。 「どったの?」次元にたずねる。 「とぼけるんじゃねぇ!」といきなり次元はルパンに襲い掛かり、羽交い絞め。 「のお、のおぉぉぉぉっっ。」 「一人でかっこつけて悩むんじゃねぇ!言え!」 「のぉ〜〜〜〜〜〜〜!」次元コブラツイスト(のようなとても変な技)をかけて、 「言うかぁ!」 「言う。言う。」ギブアップ・・・。 高くそびえる時計台を見て「ひゅ〜。」 「摂政、カリオストロ伯爵の城だ。あそこを見ろよ。」 次元、城の風車を見る。 「もっと下だ。水道橋の向こう。」 「さっきの船だ!花嫁はあの城の中か・・・。」 「あそこには水門があるんだ・・・。昔のまんまだぜ。」 「お前、あの城にもぐったことあるのか?」 「・・・・十年以上前の話さ。ゴート札の謎を解こうってな・・・。まだ駆け出しのチンピラだった。」 「で、どうだった?」 「それが、コテン、コテン。尻尾巻いてよ、にげっちゃった。」 (この時のルパンの顔と、指の様子が絶品ですなぁ) がっかり次元。(この時の次元のがっかり顔と帽子がうまく連動してんだよね) そのときに上の方でエンジン音が聞こえる。 「オートジャイロとは古風だなぁ。」 「伯爵だよ。」 「えっ!?」驚く次元。 「さ、宿でも探そうぜ。」とルパン立ち去る。 「おい!・・・。」 またしても次元は置いてきぼり。それでもずっと相棒としているんだから、一昔前の夫婦みたいだよね。いわゆる伴侶。 ・カリオストロ城内 オートジャイロ着地。カリオストロ伯爵が降りてくる。 「ジョドー。不始末だな。」 ジョドー、伯爵の服を脱がせつつ、 「もうしわけございません。ご婚礼衣装の仮縫いでございまして、男どもが席をはずした折でございました。」 「今は北の塔か?」 「ハイ。お薬でよくお眠りになっていらっしゃいます。」 エレベーターが登っていく。 「外国人?」 「ハイ。2人連れの男が逃亡を手助けしたとのことです。」 「見つけ出せ!後始末は任せる。」 ジョドー深々と礼をすると同時に、エレベーターのドアが閉まる。 北の塔には召使いの女がいた。不二子だ。 礼をして伯爵を迎える不二子。伯爵手で合図し不二子下がる。(一体どうやって召使になったのか?また、なぜルパンと同じ時期なのかはまったく 不明。きっとカリオストロから情報が流れていたのであろう。) 伯爵、星空のような部屋に入る。ベットには花嫁。伯爵目を細めて近づく。(いやらしい) 花嫁の手をすっと持ち上げる。自分の指輪とくっつけようとするが、青ざめる。 「指輪がない!!」 一瞬考えて 「ジョドーを呼べ!」と叫ぶ。(これ不二子に言ってるのでしょうか?) ・カリオストロ城下 レストランで熱心に指輪を見るルパン。 「この文字は死滅したゴート文字だ。」 「ゴート文字?」 「光と影・・・再び一つになりて、よみがえらん。・・・・1517年。年号はローマ数字だ。」 「400年前の代物か・・・」 「おまちどうさま」スパゲッティ大盛りが来た。 「お、うまそう!!」 「随分熱心ね、何見てんの?」 「なぁに、古い指輪拾ったんで、値打ちものかなぁって。」 「まぁ!きれい!!これクラリス様の紋章よ。」 「クラリス・・・?」 「ほらあそのこの。写真。」 カウンター向こうにはクラリスの幼少の写真があった。カールも一緒。 「子どものころのだけど。昨日修道院から戻られたの。きっと素敵におなりだわぁ。」 「修道院・・・?」 「あら?知らないの?お客さんたちもクラリス様と伯爵様の結婚式を見にきたかと思ったわ」 「そうか。道理で観光客が多いと思ったよ。」と周りを見渡すようにして、後ろの怪しい男を見る。その男はあわててジョッキを傾ける。 「でもね、クラリス様がかわいそう。伯爵ってね、有名な女たらしなのよ。」 ここでウインク。何か分けあり?ブルースブラザースなら、モーテルの前で待ってるね。 「おや、ま、俺みたい。今晩どおぉぉ?」 「キャハハハハハ!ヤーだ。」 笑い転げて去っていく。(けど、不二子ちゃんと比べたら月とすっぽんだな。) 怪しい男も去っていく。 それを横目で見ながら「やっぱり伯爵の犬だぜ。」 「指輪を見て目のいろかえがった。」 ここでスパゲッティ争奪戦が繰り広げられる。(このスパゲッティが美味そうなんだよねぁ。肉団子が美味そうなんだ。でも作ってみたけど、肉団子の味しかしなかったもんなぁ。隣にあるワインのボトルもいいよね。スペインのワインってあんなのあるね。) 「花嫁だけじゃだめかぁ?」 「指輪ももらいたい!」 次元あらかたスパゲッティを奪い取ることに成功。 「お前、昼間の娘が、大公のお姫様Dふぁって、知ってたなぁ!」 「あ〜ら。言わなかったけか?」 とぼけて肉団子をほおばるルパン。 つづく。 |