2002.9.23号 06:00配信
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だから大好きルパン三世
美幌在住のS 


エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。

番外編「カリオストロの城」その6

・潜入。
 華やかなレセプション。
テーブルを飾る超豪華なご馳走。美味そうだね。外では、カップヌードルをすする銭形とその部下たち。男だねぇ。そのとき、風車が一瞬止まり、キーって言う音とともにまた動き出した。
「あの風車は何だ?」
「グスタフ殿の話では、城内へ水を上げているとのことです!」
そのときまさしくルパンはバケツの中にいて城内へご案内されていたのだった。
「その水の出口は?!」
「上の砲台の泉水です。」
「つづけ!」
と銭形はカップラーメンを投げして駆け出す。もちろん部下も。(もったいないなぁ・・・。銭形はもうあらかた食ったのかもしれないけど、部下の方はどうだったのでしょうか?「あぁ、汁も飲みたかったなぁ」なんて思ってるんじゃないでしょうか。精鋭部隊だからそんなことはないかな?)

泉水のライオンの口(よく温泉にあるライオンの口あるでしょう?お湯が出てくるやつ。それの全身版。)から水が出ている。ルパンはそこから潜入しようとしたら銭形が駆け寄ってきた。あわてて引っ込むルパン。ライオンの口の中に顔を突っ込む銭形。(この顔がさ、元巨人の中畑に似てると思うんだなぁ。あごの出っ張りとか。)ルパンそっと身を縮める。

そのとき1人の警官がやってきた。
「警部!パリ本部より引き上げ命令です。直ちに帰還せよ。」
「なぁにぃ?そんなバカな事があるか!俺が確かめる!」
かっとなって急いで立ち去る銭形。
スーッとライオンの口から出てくるルパン。
ウエットスーツを脱ぐとそこには銭形の服装が!(なんとルパンは潜入したあと銭形に変装するつもりだったんだね。しかしね、ルパンが銭形なら次元は?警官の役なのか?それも見たかったなぁ・・・。)

・銭形怒る。
 電話相手にわめく銭形。
「何ですと!ルパンの予告が・・・。だから理由は?ン?伯爵がぁ?警察は太鼓もちじゃありません。気に入られようが気に入るまいが・・・。もしもし!もしもし!くそー!」
ガッシャンと電話を切る。
「伯爵に話をつけてやる。」
と勢いよく階段を上がる銭形。
ドアの壁にはルパンが。
「伯爵様にごあんな〜い。」

・グスタフと銭形と銭形。
 槍を手にした衛士にゆくてをさえぎられる銭形。
「大至急伯爵に会いたい。聞こえんのか!通せ!!」
「やめろ。ここから先は信用あるものしか入れぬのだ。」
「ナニッ!国際警察が信用できんというのか!」
「貴殿には引き上げ命令が出ているはずだ。お引取り願おう。」
「何でそれを知ってるんだ!」と悔しがる銭形。
「ルパンごときに東洋人の力は借りぬ。帰れ。」
グッとこらえつつ、
「そうか・・・。わかった。ひとまず引き上げだ。」
敬礼をして引き下がる銭形。にやりと笑うグスタフ。ところが!
「今ここに俺がこなかったか?」
と銭形(ルパン)が駆け寄り言う。
「なんだとぉ!」
「バカヤロー!そいつがルパンだ。俺に化けてもぐりこんだんだ。でっかい図体して変装も見破れんのか!ごくつぶし!」
と、これまた完璧にグスタフをバカにしたような顔で言うもんだから、単細胞のグスタフ殿、怒り心頭になって、
「くそー!つづけぇ!」
「ルパンを逃がすなぁ。」(銭形に変装したルパンが言うが、ここの声はルパンです。)
と回れ右していく振りして後退しようとしたけど、後ろから衛士の軍団に押されてルパンも一緒に行く羽目に。そのときは服装は銭形で顔はいつのまにかルパンです。

・戦う銭形。
 「まてぇ!」
銭形振り向くと殺到する衛士たちの中にルパンを発見。ルパンはすまなそうに手を振ってます。銭形に飛び掛る衛士達。
「やめろぉ!ルパンがぁ!ルパンがぁ」
必至に銭形十手(やっぱりね)で応戦。
そこへ突っ込んでくる銭形精鋭集団。
「警部殿を助けろ!かかれ!」
もうめちゃくちゃ。
そのときルパンはまるで他人事。
「おぉ、すげェすげェ・・。」
「止めろぉ。あいつがルパンだぁ。」ッともみくちゃにされながらも、スポッと抜け出す。

元の場所に駆け上がるルパン。
ドアを開け中を見る。
廊下の真ん中に白い銅像一つ。身を乗り出して入ろうとするが、なにかがおかしい時に気がつく。出した足をすっと引っ込めるルパン。後ろから突進してくる銭形。ヤバイ!
「ルパーン!」
ルパンあわててドアを閉める。ドアに激突銭形。ルパンはいない。
ドテッと床に倒れる銭形。途端に床が開き吸い込まれていく。
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。」
銭形くらい穴へまっさかさま。
「何かかかったようです。」
と召使が言う。銅像の中から写真が出てきた。
ジョドー見てみると、銭形が落下した様子が。
「バカめ、さっさと帰ればよいものを。」
と銅像の首を横に向ける。これが床が開かないスイッチでした。
「衛士がいませんが?」
「グスタフ!持ち場を離れおって。なにをしている!」
足早に出ていく。「お前はここにいろ。」
天井から床に飛び降りるルパン。
銅像を元に戻し帽子をかぶせる。
「とっつあん。すまね。」

衛士たちと警官もう子どものけんかのよう。
「愚か者め。このバカ騒ぎをすぐに止めろ。わからんのか!まんまとルパンに乗せられおって。」
「くそぉ!」
猛然とダッシュ。
飛び込んでくるジョドーとグスタフ。
「あっ!」
銅像の目玉が動き、カタッと動く床。飛び上がるジョドー。つかまるグスタフ。
「放せ!」
銅像の口から2人が落ちそうな写真が出てきた。
(ところでこのときジョドーはどこにつかまっていたんでしょうか?写真から判断すると、かなり床は開いていて、ジャンプする余裕はなかったはず・・・。あぁ・・・。そうでした。彼は影のものですからそんなことはお手の物なんですね。)

伯爵写真を見て、
「ハハハ、ルパンめとうとうもぐりこんだか。」
「面目次第もございません。」
とまたもや深々とお辞儀するジョドー。
「警官隊へは警部は先に帰ったと伝えておけ。途中で蒸発することはよくあることだ。」
「ハッ!」

果たして銭形の運命は!ルパンは一体どこへ!
ますます面白くなっていくカリオストロ。続きをお楽しみに。


つづく。




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