2002.11.4号 06:00配信
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美幌在住のS |
エピローグのつもりが、「カリオストロの城」を書いていないことに気づき、あわてて書くことに。しかし「カリオストロの城」は長い。そこで、何週になるかわかりませんが、小分けにしてお送りいたします。最後までお付き合いくださいね。 番外編「カリオストロの城」その12 ・カリオストロ城内。 TV中継車が城門をくぐってくる。 ジョドーとグスタフがそれを見下ろす。 「よろしいのですか、TVなどに公開して・・・。」 「正当なご婚儀であることを世界に示さんとという殿下のお心だ。おぉ、大司教様が御着きになった。」 降り立つ大司教。十字を切る。 ジョドーも十字を切る。 「ルパンめ、来るのでしょうか?」 「花嫁は、私の影どもがお守りする。お前たちは門を守っておればよい。」 「ハッ!」 ・夜。 鐘が十二時を告げる。 2人の黒頭巾、扉の前に立つ。 「光と影が一つとなる時が来た。」 クラリス黙っている。 「来い!クラリス。」 変なパイプオルガンの音がなる。 黒頭巾とんがり帽子たちの剣がさかさまになって、その間を通り抜ける2人。 (って書いたけど、なんか上手に言い表せないんだなぁ。まぁ、本物見た人わかるでしょう?あんまり好きなシーンじゃないからいいんだ。) 礼拝堂に向う2人。 ざわめく参列者。 大司教の前まで進む2人。 「由緒ある古き血の一族、カリオストロの正当な後継者である証をここへ。」 クッションの上に指輪2つ。 「いにしえの慣わしに従い、指輪を交わして婚姻の誓いとなす。カリオストロ公国大公息女、クラリス・ド・カリオストロよ、この婚姻に同意するか。意義なき時は沈黙をもって答えよ。」 (クラリス・ド・カリオストロ?待てよ。クラリスの苗字はカリオストロ?伯爵の苗字もカリオストロ?じゃぁ、結婚しても苗字変わんないの?もしかして伯爵はカリオストロ伯爵って言うのは通称で本当は別の苗字がある?それって養子縁組?違うか・・・。) 「神の祝福があらんことを・・・。」 ゆっくり手をあげて十字を切ろうとした、まさにその時、 「意義あり!」との声。 みんなざわつく。 「この婚礼は欲望の穢れに満ちている。」 きらっと光ったかと思うと、祭壇が斜めに切れていく・・・。 倒れてくる十字架。 「おぉぉぉぉ!」 ロウソクの火がすべて消えてしまう。 「呪いじゃぁぁ。」 大司教この時とばかりにクラリスにしがみつき退く。 (これが良かったんだね。銭形がオートジャイロで北の塔のてっぺんから落ちてきた時の不二子ちゃんといい、この十字架が倒れてきた時の大司教の行動といい、にくいねぇ。) 「騒ぐなぁ、ネズミめぇ!現れおったなぁ。」 めちゃくちゃになった祭壇。 包帯を顔中ぐるぐる巻きにして、左目だけぎらぎらに光らせたルパンが、おみこしのようなものに乗せられて、登場。かつぐは次元、五ェ門。 「地下牢の亡者を代表として参上した。花嫁をいただきたい。」 「おぉ、これでは式は無理じゃぁ。」 と大司教おびえる。 「下がっておれ、よい余興だ。」 (でね、地下から、って言うか祭壇の下には地下工房があるんだけど、どうやって侵入したのか?どっかから落ちたかい?たぶん地下工房の入り口といえば、あの屍がいっぱいいる地下から、水の中を通っていくか、ルパンと銭形が這い上がってきた、階段しかないでしょう?ん〜。落ちるのは嫌だから、階段からかな?礼拝堂に事前に入った?でも、ルパンが元気になったのは、式当日でしょう?不二子ちゃんはTV中継の人だから簡単に入ったけど・・・。式の準備でごった返していたから簡単だった?なぞだなぁ?) 大司教とクラリスを後ろにやる伯爵。 クラリス無表情のまま、ルパンたちを見つめる。 (って言うか、焦点あってないようぉ・・・。) ルパンたち3人組、ゆっくり前に進む。 「クラリス、迎えにきたよ。」 チリン、チリンと鈴の音。 参列者たちはどよめく。 ここで、TVカメラで張り切って中継する不二子ちゃん。 「大変なことになりました。ルパンです。ルパンが現れました。」 影のものが近づき、 「放送を中止しろ!」 ルパンの顔がアップに写される。 「何をするのよぉ!」 との声とともに、画面がNBKーTVのパターン画像になってしまう。 その画面をカリオストロ城の近くで待機していた銭形が見ていた。 「出動ぉ!」 (チョッとむせてるようなところがまたいいね。) 道端に隠れていたパトカー、続くトラック。 ・礼拝堂。また、 「クラリス、クラリス・・・。」 無表情のクラリスに向って言う片目ルパン。 「かぁわいそうに・・・。薬を飲まされたね。伯爵め口を利けないようにしたな。」 と同時にとんがり兵たち剣を持ってルパンに近づく。 次元、五ェ門さっと飛びのく。 ルパンに殺到する剣。 串刺しのルパン。 その串刺しのルパンを高々と持ち上げる、とんがり兵。 「キャー!」叫ぶクラリス。 「おじさまぁ。」正気に戻るクラリス。 「おぉ、いけません。近づいてはなりません。」 大司教、クラリスを制止する。 「ハハハ!おろかなりルパン!その者どもを片付けろ!」 と影の者に次元と五ェ門を始末するように言う伯爵。 身構える次元、五ェ門。 クラリスいつものごとく両手を覆い泣く。 「クラリス、泣くんじゃない。クラリス。」 その声を聞き、顔を上げるクラリス。 「今そこに行ってあげるよぉ。」 串刺しのルパン、シューっと白い煙を吐く。 次の瞬間、ドッカーンと大爆発するルパン。 ルパンの首が伯爵に命中! 立ち上がる煙とともに、何かが舞う。 それはゴート札だった。 「ニヒヒヒヒ。気に入ってくれたかなぁ?伯爵。このプレゼント。」 「殿下!」 ジョドーが心配して言う。 「お前さんの作ったニセ札だぁ。指輪の代金に受け取っとけ。」 伯爵悔しそうに、ルパンの首をぐしゃっと踏む。 「くそー!奴を探せ!この中にいるはずだ!」 その時、すっと手が伸び(このときスーツの色が緑なのでルパンとわかる。)指輪を掻っ攫う。 「あっ!」 「へへぇ。たぁしかにもらったぜぇ。」 「き、貴様は!」 変装を取り、大司教はルパンに早変わり。 「ルパン!」 「おじさまぁ!」 ルパンの首に飛びつくクラリス。 伯爵激怒。 「おのれぇ。ふざけたまねをしおって。」 「妬かない妬かない、ロリコン伯爵、火傷するぜ。」 と、ぱっとマントを広げると、そこには既に火がついた花火が出番を待っていた。 一斉に発射する花火。 大騒ぎの参列者の中を花火が飛び交う。 次元はライフルを撃ちまくり、影のものを次々と撃墜。 五ェ門、影どもの中を走りまくる。 斬鉄剣がうなる。 次々に倒されていく影。 窓から撃とうとする影も、次元の対戦車ライフルでやられる。 ・銭形参上。 カリオストロ城から花火が上がっている。 突っ込ん来るパトカー。 「ルパン!ルパン!ルパン!」 叫びながら銭形突進。 放送席に飛び込んできた影をスパナで撃墜、やる〜不二子ちゃん。 「皆さん、お待ちどうさまでした。放送を再開します。いまや式場は大混乱。」 逃げ惑う参列者。飛び交う花火。 「では、ハイチャ!」(何のことだか判らん) クラリスを抱いたまま、宙へ浮く。 「死ね!」 と伯爵突進。しかし空を切る。 振り子のようにして窓に到着。 「追え!逃がすなぁ!」 「ルパン逃げました。伯爵激怒しておっていきます。」 不二子ちゃんの実況が冴える。 「あっ!警官隊の突入です!」 とカメラを無理やり回す。(これも性格出てるぅ!) 銭形十手を振りながら、 「ルパンは祭壇の下だぁ!一点突破!かかれ!」 斬りかかるとんがり兵を十手でたたき伏せる。 その時不二子ちゃんはなんと服を脱ぐではないかぁ! しかし、残念なことにピンクのシャツの下は、迷彩服であった。(しょぼん) 「銭形隊、祭壇に向って猛進しています。あっ!衛士隊です。先頭は・・・?グスタ フ衛士長。」 グスタフ隊が突進してくる。 「後方、確保ぉ!」 銭形隊がジュラルミンの盾で防御体制。 「このぉ!」 興奮するグスタフ。 「退くなぁ。正義はわれにありぃ。」 (このシーンね。1度使ってるんだよね。銭形がグスタフのところに行って「伯爵に合わせろ!」って言っても追い返されて、そのあと、銭形に変装したルパンがグスタ フと一緒に銭形めがけてかけてくるところ。覚えてますか?「ルパンがぁ、ルパンがぁ。」って銭形叫んでたよね。) 「実に激しい戦いです。祭壇の下に何があるのでしょう?」 ここで振り向きざまに、カメラマンの首をしめていた影のものをピストルで撃つ。 (この銃はルガーだねぇ。そういや、クラリスの部屋で銃の検査してたもんなぁ。ところでこの銃。もともと不二子ちゃんの銃ではない。不二子ちゃんの銃は、太ももについてるバンドで固定されているブローニングだよね。「ブローニングは背中に感じやすいんだ。」とルパンも言ってたように。じゃぁ、この銃はいったい誰もの?まぁ、断定はできないけど、プーンのでしょう?殺し屋プーン。自分の手で殺してしまった元相棒。そのプーンが持っていた銃を不二子ちゃんが持っていたんだねぇ。全く根拠はないけど。) ・祭壇の下には? 祭壇に駆け寄る銭形。地下に向う階段を十手で指し示す。 「あっ、階段です。地下へ通じる穴があります。」 不二子ハンドカメラを肩に担ぎ、 「あの穴にルパンがいるのでしょうか?カメラもそこに行ってみましょう。」 「ルパンめぇ!」 さっと駆け下りていく。 不二子も後に続く。 (やけに楽しそう) 「ルパン!ルパン!」 どんどん狭い階段を駆け下りていく。 TVを見ているICPOの長官と各国代表。 (TVは時代を映し出しております。だって枠が木目調だもん。) 「あのバカなにをやっとるんだ!」 「命令無視だ!呼び戻せ!」 「もう遅い。これは宇宙中継だ!」 (宇宙中継ってそういう言いかたってある?衛星中継が普通でしょ?) 「おおっ!何だこれは!?」 かなりわざとらしい。 「まるで造幣局ではないかぁ。ムム!あそこにあるのは・・・!」 印刷機から刷りかけのニセ札を引っ張り出し、(大きいやつね) 「ありゃ、日本の札。これはニセ札だぁ・・・。」 「わざとらしくやりおって・・・。」 と顔を覆う長官。 「大変な発見です。」 各国のニセ札を抱えた銭形、カメラの前に立つ。 「見てくれぇ、世界中の国のニセ札だぁ。ルパンを追ってて、とんでもないものを見つけてしまった。どうしよう?」 クラリスを今度は救出に成功したルパン。 しかし、伯爵から逃げきることはできるのか? カリオストロの指輪の秘密が明かされる来週をお待ちあれ! つづく。 |