2004.2.12号 11:00配信
大雪に襲われて、環境的にも精神的にも閉ざされた生活になっていたところに、このような美術展は大変嬉しい催しです。 会場に入って、美しい色彩や力強い造形を鑑賞することができ、ひととき豊かな気持ちになれました。 中でも、彫刻 『器としての身体』(協会賞) は大変引き付けられました。 ほぼ完全にちかいカタチの人が、うずくまるように腰を掛けていて そのすぐ後ろに、不完全な人らしきカタチの胴体が、まるで蝉の抜け殻のように置かれている『器としての……』という題名が意味してるであろう、肉体の虚しさが伝わってくる素晴らしい作品でした。 北網圏北見文化センター美術館にて 15日(日)まで開催 |