2004.6.11号 15:00配信
北網圏北見文化センターで開催された日本画の個展ですが、作家が会場の一角に自分のアトリエを再現して、その場で実際に制作の様子を見せてくれるというユニークな企画もありました。 日本画は「岩絵具」を膠(にかわ)で溶いて何層にも重ねて彩色していくものですが、チューブ絵具にパレットに筆といった道具とはまったく違った、馴染みのない道具をいっぱいに広げているアトリエの様子は、とても興味のひくものでした。 パンフレットの中で作家本人が書いている言葉に 「身近すぎて見過ごしてしまいそうなものこそ、大切にしたい」 とありますが、どんなに雄大で素晴らしい景色よりも、身近な風景を慈しみをもって描く事へのこだわりが素直に伝わり、自然体で絵を描く事に向き合っている姿にとても好感をもちました。 6月10日終了 |