2001.1.29号 07:00配信
「ねぇ、ちょっと!早く来て!お願い!」と電話で叫ばれ、私は慌てて友達のアパートに掛けつけた。ピンポ〜ンとベルを鳴らすと、出てきたのは困リ果てた顔の友達。急いで玄関を上がったが、その光景を見て、驚いて叫んだ。「マジで?!」 狭い台所(ごめん)に、ぎゅうぎゅう積み重ねてあったのは、ダンボールの箱。その数、8つ。箱の外側には、「ふえるわかめ」だの「養命酒」だの宣伝文句があれこれ書いてあったが、そんな事はどうでもいいか。ちらっと箱のすきまから覗くと、これまたぎゅうぎゅうに洋服が詰め込んであった。「○○さんが今日急に持って来てさ。どさどさと1階に置いて、さっさと帰っちゃったの。『じゃ、よろしく〜』って。沢山でびっくりしたけど、とりあえず、2階のうちまで運んだの。そしたら、腰がね。腰がね。。」と切々と語る友達。私は、ごめんごめんと謝った。 以前から、友達の友達の友達が「いらない洋服が沢山あるので、ネパールの子供達へ寄付したい」と希望している話は聞いていた。なんてありがたい話だろうか。沢山というと、箱2つぐらいかな。いや、3つかも知れない。日取りを決めて車で取りにいこう。いつがいいかしら・・・と考えていた矢先の出来事。 このまま友達の狭いアパート(ごめん)に置いてちゃ悪いので、車で引き取ることにした。えっちらおっちら、また箱を1階へ。関係ないのに手伝わされたご主人、すいません。軽自動車に入るかなと心配したが、どうにか全部押しこめた。会社にこっそり運んで、早速、詰め替え作業開始。開けてみるまで怖かったが、洋服はきれいに洗ってたたんであった。内容は、セーター、ブラウス、シャツ、Tシャツ、ズボン、スカート、ワンピースなど。エプロンやスェット、キャラクター柄パジャマもあったっけ。サイズが大き過ぎるのもあったけど、ほとんど子供達が着れそうだ。あら、素敵♪このまま送れるじゃん、とちょっと嬉しくなった。 他から貰った洋服も合わせて、箱は合計5つで、総重量約45キロ。郵便局で手続きをして船便で送りだした。到着したら、寄贈者にはサンクスカードが送られる仕組み。「沢山の洋服、ありがとうございます。」と、友達を通してメールを送ったところ、寄付してくれた彼女も喜んだ様子。よしよし、これで任務終了。 と、ほっとしたのもつかの間、お礼メールに喜んだ友達の友達の友達が、またまた洋服をゆずってくれた。今度はなんと、紳士用ズボン3箱(大箱)。きっちり折り目のついた、紺やグレーのスラックス。売れ残り商品なのか、値札まで付いている。う〜ん、どうしよう。さすがにこれはプレゼントには出来ない。それとも彼等の父親がはくかな。友達は「フリーマーケットで売れ」とアドバイスをくれたが、寒いので保留中。この結果は、暖かくなった頃に報告します。 |
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