2000.7.10号 06:00配信
日本からカトマンドゥまで、飛行機で約8時間。飛行場に降り立つと、そこはもう異国の地。同じアジアとはいえ、景色も雰囲気もまるで違う。違うけれど、どこか懐かしい国、ネパール。数十年前の古き良き時代には、日本もこんな感じだったのかな。 街を散策してみる。あちらこちらに沢山の神が祭られ、人々の信仰を集めている。カーキー色の袈裟をまとい、巡礼を続ける修行僧。朝のお祈りの鈴を熱心に鳴らす大人達。音楽、絵画、建築など、生活全てに強い影響を与えている宗教。盛大な祭や華やかな結婚式も、宗教なしでは語れない。 もちろん、この国には明るい話題だけではなく、暗い影を落としている社会問題もある。識字率は低く、貧富の差は激しく、失業率は依然高いまま。それでも、毎日笑顔を絶やさず、たくましく暮らす彼らには、私達が忘れかけている何かがあるのかもしれない。あなたの知らないネパール、ちょっとのぞいてみませんか? |