氷海工学などをテーマに、国内外の科学者らが一堂に集まる「北方圏国際シンポジウム」(紋別市など主催)が、2月6日から10日まで紋別市文化会館、市民会館などの会場で開催される。
今回の目玉といえるのが、公開講座「油汚染と海洋環境に関するワークショップ」。サハリン海底油田開発は経済効果が期待される反面、オホーツク海に深刻な油汚染を引き起こす危険性も指摘されている。地元からは赤井邦男紋別市長が「オホーツク海を守ろう」と題して講演するほか、関係者がそれぞれの立場から意見を述べる。
ほかには、市民や漁業者を対象にした公開講座「オホーツク〜ふるさとの海」、民族学、考古学分野をテーマにした「氷海の民シンポジウム」、市内の小学5年生を対象にした「こども流氷シンポジウム」など、多彩な内容。
6日の開会式では、エッセイスト・ジャーナリストの見城美枝子さんが「人と自然の豊かな関係」と題して講演する。また、サックス奏者の本多俊之さんらの演奏会も協賛行事として行われる。
主な日程は次の通り。
|
*6日
|
●
|
開会式・特別講演(講師・見城美枝子)=午後1時・市民会館
|
●
|
公開講座「オホーツク〜ふるさとの海」=午後3時30分・文化会館
|
*7日
|
●
|
公開講座「油汚染と海洋環境に関するワークショップ」=午前9時・市民会館
|
●
|
「氷海の民シンポジウム」=午後1時30分・文化会館
|
*8日
|
●
|
「こども流氷シンポジウム」=午後1時5分・市民会館
|
●
|
ホワイトコンサート「サックスの夕べ」(サックス奏者・本多俊之ら)=午後6時30分・流氷科学センター
|
*7〜9日
|
●
|
学術シンポジウム・分科会「氷海中の汚染問題」「油汚染とリモートセンシング」「オホーツク海と海氷」「海氷工学」「ノースウォーター」「バルト海と海氷」「海洋環境」「氷海のおける海底油田パイプラインに関するワークショップ」=午前9時・文化会館
|