宴会のメニューの原案が出来たところで早くも私の頭の中では「こんな風に作ってやろう。あんな風に作ってやろう」プログラムが起動し始めた。好奇心が刺激される所にはなんでもかんでも首を突っ込むが関心のない事にはそれが宇宙のはてで行われている事のように無関心な私である。
「エーまーそういうことで・・・・」とミーテイングの会場から脱出をはかったが平沢隊員の目にひっかかった。「大将(私の事である)まだ終わってませんヨ!!! これから期間やイベントなど細かい詰めをしていかなきゃならないんですヨ・・・ホントにあきっぽいんだから・・・。」越冬も中盤までくると、心の中までお見通しである。こういったときは仮死状態突入モードである。目を2時の方向35度位にむけて、意識ははるか彼方の日本に飛ばし、ひたすら会議の終了を待ちわびる。「・・・・・でいいですか? 大将?!」またまた平沢隊員がアクセスしてきた。「えっ??? えっ??いいんじゃないのあっそれ大賛成でーす!!」わけもわからず賛成していた。
が・・・これがなんと「第3回ドームミッドウインター祭」の期間決めの決議だったとは・・・
しかもおそらく世界最長の1週間!!。心優しく、思いやりの固まりで、恐妻家(?)の平沢隊員。「毎日毎日、パーテイ料理の製作では私の負担が大きすぎるし、 一日ずつインターバルをおいた方がいいのでは?」と提案してくれた・・・らしい。事食べ物に関しては、このわがまま一杯、好き放題、やりたい放題の料理人に慈愛と放任主義を貫いてくれているドームの住人たちは、私の考え次第との結果に落ち着いたみたいである。賛成したのが後の祭り・・。期間は1週間と決定された。
「昭和基地ミッドウインター記念露天風呂」
撮影: 山梨大学 竹内 智
注意:写真はすべて国立極地研究所に属します。
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