2007.8.17号 21:00配信
■音楽屋♪(コラム) |
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2007/8/17(金)― ジンジャエ〜ル小林 ― ☆伊太地山 伝兵衛〜DUSTツアー2007 佐呂間ライブ☆ 僕がホワイトプールに初めて足を運んだのは今年2月。三宅伸治さんのライブがきっかけだった。しかしインターネットってのは便利なもので、行って帰ってくればそれで終わってしまう出会いも、掲示板やメールで残る形でメッセージがあると、そこから広がって行く事もできるんだなと思います。伊太地山伝兵衛と言うシンガー・ソングライターの存在を知ったのも、そんなこまさんからのメールの中から。 8月11日(土)ホワイトプールの階段を上がり、店に入るとそこはまるで映画の世界(大げさ)おお!左にピアノ、センターギター、右ウッドベースのセッティング!(俺特等席じゃんWスタッフに感謝!)いよいよ開演時間。佐山さんと石井さんがピアノ&ベースでジャムりながらスタート。 1.クレオパトラの夢(佐山&石井) 佐山さんの音通ってる!ピアノ鳴ってる!鳴りむらもない。。やったじゃん。まずピアノの音聞いて、この日のために準備した皆の努力が結実したと僕は感じましたよ。そして石井さんはなんとウッドベースでハーモニクス&スラップ!しまいにはリード!「でっかいピックギターだなあ」っと言う言葉が脳裏に浮かんで笑いが止まらず。さあフロントマン・伝兵衛さん拍手の中登場!DUST集結! 2.横浜HONKY TONK BLUES(以下DUST) この曲で来たか!なんかこれ聞くと、佐呂間のホワイトプールも、本当に横浜のジュークジョイントって錯覚さえしてくるな〜。しかしこの3人、チームワーク抜群!バシッとフィル決まる度に背筋ゾクッと来ました。これは全編に言える事だけど、DUSTのライブはもう音楽鑑賞じゃなくて、サーカス見てるような感じ。どんどん意外な方に転がって言ってこっちはヒヤヒヤしながら聞いてるのに次の瞬間見事着地!みたいな。そこに伝兵衛さんの声で詞(メッセージ)が伝えられる。 3.Wesが聴こえる ガラッとムードを変えてややしっとりとしたナンバー。ホワイトプールのこんな空間、はじめてのはずなのになぜかずっとずっと昔からあったような錯覚。(デジャヴってやつ?)昔(いにしえ)に賑わっていた昭和初期の佐呂間の町もキットこんなダンスホールがあって、人々がこうやって集った時代もあったのかな。まあ僕は昔の事を知らないから過酷な暮らしや娯楽の乏しさを知る術もないが、一つだけ言える事はこの音空間が、札幌とかの当たり前にあるジャズバーじゃなくて、ここ、佐呂間でリアルタイムで生の音を感じてるって事がとても嬉しかったし、こんなすばらしい土曜日を過ごせる土地が自分の故郷だってことに改めて灌漑深いものがありました。 4.ヤシの葉陰 5.It's the Sunny Side of the Street それからファンキーな曲あり、ブギナンバーありで客席とのキャッチボールも盛り上がりました。 6.上を向いて歩こう そしてこの曲。静かに伝兵衛さんの弾き語りで歌われた。3拍子のシャッフルアレンジがオリジナリティあって面白い。そういや明日12日は日航機墜落して九ちゃんが亡くなった日だな。もう22年も経つのか…等と当時を思い出してみたり、去年の事を考えたりして、僕はこの歌にいろんな思いを巡らせながら聞きました。たぶん皆も同じだったと思います。 7.夢はいつも 第一部ラストは僕の大好きな「夢はいつも」!思わずサビ歌っちゃいましたW最初恥ずかしかったんですが、伝兵衛さんが歌詞言いながらやってくれたのでお客さんと一緒に合唱。いや〜気持ちよかったです〜。こうして第一部ラストに僕の「本命」出てしまったのですが、それはノスタルジーな雰囲気から一気にリアルタイムで新しいシーンの第二部への序曲だった(笑) 8.BLUESは聴かないで 第二部はこれ。おお、始まってもった!ウーロン茶急いで飲まないと(爆)泉谷しげるの歌で「ブルースを歌わないで」ってのがあったので、このタイトル最初見た時思わずコケてしまった記憶あり。 9.たとえば、けれども 10.帰りたい場所 二部も伝兵衛さんのパワー炸裂!佐山さんのピアノ、石井さんのベースも加速加速!アンプの音に混じって石井さんが弦をボードに叩きつける音が生々しく聞こえてくる。 11.コーヒールンバ ん?これなんだっけ?お坊さんがどうのこうの?たしかラジオ深夜便で…(殴)でも「さそり座の女」ではないぞ(爆)うーん、忘れようとしても思い出せないってこれか?と言うワケで、不覚にもサビ最後になって「ああコーヒー・ルンバだ!!」(爆)(←気付けよWW)個人的には「それならついでに蘇州夜曲も♪」と思いましたが、どうもあのお坊さんの歌が強烈で夢に出て来そうでWWW「夢はいつも坊主めくり♪」って毎晩お坊さんは勘弁してくれ〜!!(笑) 12.嘘つきダイヤモンド 嘘つき解散じゃありません(爆)伝兵衛さんもさっきまではまったりと弾いていたギターもだんだんテンション高くなってきてます。時折ジャキッと入れるカッティングに応える左右2人。これぞまさにコール&レスポンスの極地。 13.いつものズブロッカ ライブで外せない曲と言えばそのひとつがこれ。サビ皆で「いつものズブロッカ♪」ホワイトプールもこうしていつか伝説の店に…。そして僕らは伝説の夜にそこにいた…なんてね。そしてこれもライブでは忘れちゃいけない、第二部ラストを飾ったナンバーはこれ。 14.またしてもHI-WAY まさに北海道ツアーそのままの歌ですな。ファンキーな16ビートで疾走するDUST。白熱の第二部も終了、いよいよ密かに「こっちがむしろ楽しみ?」かもしれない アンコールへ。 アンコール1 DUSTのテーマ おもむろにボ・ジドリービートに乗せて始まったこの曲は?「♪こんな男に誰がした♪」(爆)こりゃやられた!…今日の新曲No.1はこれで決まり(爆)永遠と呼べるのは アンコール2 Change the World アンコール、2回目かな?伝兵衛さん、佐山さんと石井さんに休んでもらい、アコースティックギターで弾き語り。二人のサポートの中ではリズムギターに徹して決して前に出すぎなかった伝兵衛さんのギターがここではフューチャーされる。伝兵衛さんの爪弾くアダマスの音と詞が前に出てくる。DUSTでの演奏も良かったけど、やはりここは伝兵衛さん。ギター1本でしっかり聞かせてくれました。でもやはりこの3人音楽大好きなんだな〜。後半でピアノあんどベース復帰。 ラストソングはTravelling まさにトラベリンバンド、DUSTに相応しいタイトルだな〜。もう終わりかぁ〜とちょっと寂しい私。でもライブは実質2時間強あったでしょうかね。でもロックバンドのようにアンプの威力ではなく、本当に人間が腕力で鳴らしてる楽器のパワーだけでこれだけやるったら大変ですよ。だからこそ僕らも「本物」を聞けたしね。 後半戦総括 後半戦も1曲で大冒険してしまう、思わず息止めて聞いてしまいそうな(死にたくないので呼吸は再開しましたがW)スリリングな展開。佐山さんは鍵盤に10年分の音符を一晩で叩き込んだんじゃないか?と言うぐらい凄い突きいれてるかと思えば、「これ、フェルトで弾いてるの?」と思うようなソフトなタッチで聞かせるプレイ。うーん、ピアノってこんなに表現の幅が広いのか…と改めて驚かされました。佐山さんも凄いけど、後半は石井さんの見せ場。アップテンポな手拍子の中、しばししゃべるようなベースソロ。バキッと叩きつけるような鋭いアタックから、半押弦でバズ音をうまく使ったシタール的な「ポヘヤーン」音まで。(僕は牛の鳴き声かと思ったW)また、面白かったのが「札幌」「網走」などの地名をピアノやベースでしゃべらすというネタ(笑)他にも笑えるパフォーマンス色々ありましたが、ホント、ライブって単に音楽するだけじゃなくてこういう「楽しい空間を共有する」のがいいですね。 |
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