2008.3.4号 22:00配信
■音楽屋♪(コラム) |
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2008/03/4(火)春咲きどり♪桃の香りに誘われて・・・ 〜こま〜 な〜んて、へんなポスターキャッチフレーズを考えたのはワタシです。(笑) でも、桃の節句にちなんだ会場はキャッチフレーズのごとく春を咲きどりしておりました。 桃の香り…と言うか「桜餅」の香りでしたが(笑) 会場にいらした皆様は、何か感じることはあったでしょうか? 午後6時開場 会場入り口には、7段飾りの立派なお雛様がお客様をお出迎えしていました。 中央に設置されたグランドピアノが置かれたステージを おひな祭りを思わせるようなテーブルセッティングの円卓でぐるりと取り囲み そんなホールを見守るかのように、6組のひな壇飾りが見守る。 アットホームでゆっくりと時を過ごせる会場作りは、後援の「夢ふうせん」の演出でした。 「イスがあってステージがある。そんな一般的なコンサートにしたくない」 「音楽を通じて地域の方々が集い、心を通わす機会を提供したい」 こうして出来上がったコンサートが今回の「佐山雅弘ピアノソロコンサート」でした。 午後6時半 オープニングアクト地元高校生の演奏。 〜曲目〜 ソナタKV333(モーツァルト) エリーゼのために(ベートヴェン) 別れの曲(ショパン) アラベスク第一番(ドビュッシー) 夢ふうせんにて、デイサービスに集まるみなさんのために ボランティアで演奏した事があると言う、佐呂間高校2年生の 高橋真由子さんがオープニングアクトを務めました。 この日のために、普段のピアノレッスンに更にレッスンを積み重ね 練習してきたようです。 人前で弾くことの難しさ、緊張との戦い。 お客様に飲み込まれないよう呼吸を整え臨んだオープニングでは 一音一音丁寧に、美しい音を奏でておりました。 大きな拍手の中、弾き終えたてホッとしている真由子さんには お友達からの花束が待っておりました。 お客様もそんな情景に笑顔で拍手。 これこそが地域だからこそ伝わる「心温まる」出来事。 弾く人変われば音も変わる。ピアノって表現力豊ですよね。 もちろん、それは技術を積み重ねてきた調律師さんが この会場にあるヤマハG5(だっけな?)を入念に調律してくれたおかげ。 更にすごいと思ったのは、弾く人に合わせて調律しているところ。 素晴らしいです! 午後7時 本番 音楽屋スタッフによる照明の合図で佐山さん登場!! (^-^)//""ぱちぱち 佐山さんがピアノの前に座ると、必ず演奏会に足を運んでくださるお客様や 今回がはじめてのお客様が、中央にあるステージ上に立つ佐山さんを囲み 最初の一音に耳を澄まします。 なんて書いている私は、実は1部を聞いておりません。事務仕事で…。 でも、扉の向こうから聞こえてくるのは、なじみの深い曲ばかり。 伝兵衛さんが唄う「忘れない誕生日」の曲 【マーサ】(プレイ・ミー・ア・リトル・ミュージック) 伝兵衛さんが唄う「二つの影」の曲 【マインドトーク】(プレイ・ミー・ア・リトル・ミュージック) 低音がカッコイイ!! 【タフ】(HYMN FOR NOBODY) そして佐山さんのテーマソング? 【サヤマンボ】(HYMN FOR NOBODY) 私の大好きな曲 【Tears of Nature】(HYMN FOR NOBODY) CDでは浜崎貴司さん(フライングキッズ)が唄う 【Sand Castle】(ポイント・オブ・ザグローブ) 初期の頃の曲を集めた一部後半は リクエストを2曲ほど受けていたようです。 15分の休憩の休憩を挟み 第2部ではポンタボックスの頃の曲を集めた5曲と新曲 佐山さんからの携帯着信音でもある(笑) 【Love Goes Matching On】(プレイ・ミー・ア・リトル・ミュージック) ちょっとアグレッシブなジャズ系。かっこいぃ〜の♪ 【マタドール】(GOMBO) モントルーのジャズフェスで聴衆を魅了した頃の 【Sand Witch】(ポンタボックス) 【Pooh Song】(ポンタボックス) 【Dream A While】(ポンタボックス) ジャズ色たっぷりの次は! おまちかね〜〜〜♪新曲大放出!!(笑) 女性歌手にほれ込んで歌って欲しくて作った曲や収穫祭をイメージした曲など できたてほやほや・・・もうすぐ発売♪のアルバムにも入っている曲を4曲。 【Righteous Magnoria】 【Premavera】 【Chase The Shade】 【Harvest】 第一部が終わり、アンコールに応えるため再びステージに立つ佐山さんは マイクを手に取りオープニングアクトの女子高校生を呼び迎え入れ メンデルスゾーンの「春の歌」を連弾。 連弾ですよ!現役高校生と佐山さんの連弾。 まるで親子がピアノで言葉を交わしているような ときどきアドリブで娘を困らせている 「こまったお父さん」ぶり。 少しの練習だったのに息がぴったりあっていて 最初は緊張していた女子高生も佐山さんのアドリブ・パフォーマンスで笑顔笑顔♪ 二人の笑顔は、それはそれは楽しそうで 見ている私たちやお客様もついつい手拍子・笑い声。 とってもステキな数分間。 地元高校生との連弾で、多いに楽しませた佐山さんへの惜しみない拍手は 2回目のアンコールをねだって… 本日最後の曲は 故・オスカー・ピーターソンに捧げるためかなん? 【自由への賛歌】 大きな拍手は、大成功の証。ほんとに素晴らしかったです!! ☆ライブレポート・私情を挟んだおまけ☆ 全体を通して言うと、時系列で構成されたコンサートは時にはロマンチックで 時にはスイングしたくなるほど楽しくて、時にはしっとりと聴かせ 時には激しく心弾きつけられ、そして不意に空高く飛び立っていく 美しい鳩のように、手が届かなくなるようで少し寂しかったりして… 佐山さんはコンサート後に、次のような想いを残してくださいました。 「佐山が自分と向き合う珍しいステージは佐呂間という無垢な聴衆にどう届いたのか。 今後の展開を模索する佐山の漠然と湧き上がる次の音がどんなものになるのか 興味をもって待ちたいところ。 聞いた人の感想、予想、希望など、本人も知りたいはず。」 もし、このコラムを読んだ方で、コンサートにいらした方がいらっしゃいましたら 音楽屋の掲示板に、ぜひ、感想・予想・希望など 何でも良いので書き込んで頂きたいと思います。 そして最後に、音楽屋の夢を叶えてくださった「夢ふうせん」に、感謝致します。 「春咲きどり♪桃の香りに誘われて…」 なんて、へんなキャッチフレーズは「そのとおりになって」至福の時間でした。 |
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