2004.3.9号 02:00配信


ガッペや〜めた?

(webnews札幌方面支局長・ぴかちゅ)


何なんだ、これは−。先日遠軽地区4町村の合併法定協議会の議事録読んでいたとき、ふと思ってしまったんです。合併後、議会議員の定数を現行のままにして、各町村の議会議員を
単純に足した定数とする「在任特例」と同定数を新町の人口に合わせて二十数人とする「原則論」が対立し、肝心のまちづくりの議論がほとんどないんです。

聞き知識で誤りがあるかもしれませんが、簡単に言ってしまうと、「在任特例派」は「愛着ある郷土、地域の声が届かなくなる。(人口割りで)議会議員が多くなる遠軽が有利になる」。
「原則論」は「財政面から言っても、議会議員を少なくすべき」とする主張です。

僕は「原則論」を支持したい。

「地域の声」云々は、新町建設後、「地域審議会」という組織が立ち上がり、声を本庁に届ける仕組みが出来るはずが底辺。それに議事録で読む限り、「在任特例」を主張するのは、議会議員もやっている遠軽以外の法定協議会の委員。利権というか、うまみが絡んでいるのは簡単に推測できます。「地域の声を聞いて、在任特例なんだ」というけれど、僕にとって見れば、
「あんた、僕が支局にいたころ、『本当に地域の声を聞いていたか』」と逆に聞きたいんです。「定例議会などでは独りよがりの質問をしていただろう」とも・・・ね。

こんな議論を繰り返していては、僕がもし、遠軽の法定協議会の委員をやっていたら(それはあり得ないけど)、「ガッペ、や〜〜めた」と発言してしまいます。

郷土に愛着を持つのは分かります。でも、この4町村はそれが誤った方向に進んでいるような気がして成らないのです。今の行政サービスを維持するためには4町村は合併しか手だてはないのではないでしょうか。各種基金を取り崩してまで、ギリギリの予算を組んだ自治体もあることですし。

「在任特例」を主張して、「これではだめ。法定協解散だ」ということになっても、法定協の解散には議会の議決も必要なはず。果たして「法定協解散に賛成」って言えるでしょうか。もう少し冷静になってほしいです。

さらに、「住民の皆さん、僕の主張で合併はしないことにしました。負担は増えたり無くなる行政サービスもありますが、我慢してください。でも選挙では僕に入れてください。お願いします」って言えるか?−。多様化する住民の要求にどう応える?「在任特例」を主張する議員のみなさん。

この4町村での論議の中身、僕は誤っているような気がしてならないのです。
(札幌支局長・ぴかちゅ)





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