2004.4.28号 16:00配信


どうなるの〜。いなか博

(webnews札幌方面支局長・ぴかちゅ)


いよいよ、GWに突入となりました。
昨年も書きましたが、オホーツク海側の遠紋地区12市町村では、1日から1年間にわたり「オホーツクDO(ど)いなか博」というイベントが繰り広げられます。新聞の特集記事や、いなか博推進委員会が出したガイドブックを見ると、ホーストレッキングや、カヌーで川下り、味覚イベントなどなどが並んでいます。

その「いなか博」ってのはよく見かけるようなパビリオン式の博覧会ではなく、各町村に既存のイベント(産業まつりなど)に「いなか博」という「冠」を付けて、ひっくるめて「いなか博」とする形の新しい「博覧会」のだそう。

生まれは結構さかのぼります。
僕の記憶によると、1999年、紋別市が音頭を取って、遠紋地区12市町村での開催を目指す構想案をぶち上げました。当初も既存の施設やイベントを生かし、当時の通産省に「ジャパンエキスポ」を申請し、2002年度に開催予定でした。

ところが、各町村の共通経費負担がネックになり、2000年には計画は白紙撤回。2003年度に開催を目指すこととなりましたが、仕切り直しの後も、議論が紛糾。結局04年度の来月1日から開催することになったのです。結局「町」は150万円、「村」は100万円を負担することで落着。

当該地域の遠軽地区に勤務していたのですが、開催が本決まりになってからも、担当の役場職員からは不協和音の声が聞かれました。最近になっても変わらず。「推進委は先行きを見ていない」「推進委にはイニシアチブがない。行き当たりばったり」云々。

ぴかちゅの立場は「いなか博の発想はおもしろい。だけど、きちんと話し合った上で決めるべきだ」−。音頭を取った、紋別市側の「強引」とも言える、発言やらを見ていただけに、「反対派」の立場で当時、論を進めていましたが、いつの間にか、「社業」の一環に。何とも言えないわびしさを感じたものです。

先日知り合いの旅行会社に勤める友達に聞いてみました。ですが「いなか博、何?」ってな有り様。昨年は一応「プレ」ということで、各町村のイベントには「DOいなか博」ののぼりが掲げられていましたが、隅っこで風になびくだけ・・・・。

当該地域にいた経験を踏まえると、まだまだ準備が整っていないのが実感だし、紋別との温度差が異常。それに今のままでは各町村の既存のイベントでは、地元の人たちを受け入れるだけで精一杯。例えば、サケやホタテを求める観光客が大挙をなしてやって来て、「すんません、地元の人たちが買ってしまって、もうないんです」となってしまったら・・・。マイナスイメージって怖いような・・・。

開会式は5月1日、紋別市で開かれます。
ぴかちゅも「末路」のスタートを見物に行ってきます。

(札幌支局長・ぴかちゅ)




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