2007.4.4号 18:00配信


話題の流れを考える

(webnews札幌方面支局長・ぴかちゅ)



4月1日付けの道新朝刊で「倉本聰が2010年で富良野塾を閉める。」(16版)と報道。
他紙には載っていませんでした。
ほほ〜弊紙もやるなぁ〜〜。と思っていました。
当然ながら(注目を集める人ですから)全国紙は後追いになり、2日付け朝刊では各紙その「閉塾へ」報道が
なされていました。

しかし、その日2日付の朝日新聞夕刊1面では、
「ひともの」の企画記事がスタート。1回目のその中には倉本聰と彼を巡る人々が出ていました。
文中には「富良野塾を閉めるうんぬん」のくだりもありました。

この企画記事を執筆したときには「閉塾」は、書いた記者は知らなかったかもしれないし、
弊紙の報道を受けて、倉本聰に取材して書き加えたのかもしれません。
しかしながらこのようにストレートなニュース(倉本聰が富良野塾を閉塾へ)が出た後に、ひとものの記事が出ると
思わず引きつけられました。
読ませると表現した方がいいのでしょうが。

今回は偶然だったのかもしれませんが
全国紙は、ニュースが出た後、読者の記憶が残っているうちに
「続けて読ませる」、「流れ」の作り方が非常に巧みだと思うのです。
新聞全体の構成がうまくいった例でしょうね。

紙面整理の現場からそんなことを考えてしまいました。

(札幌支局長・ぴかちゅ)



2日付の朝日新聞夕刊の一部




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