2007.5.31号 21:00配信
このコーナーで何度か書かせてもらった メルパルク札幌の競売で、不動産デベロッパーの三菱地所が落札しました。 三菱地所ですから、建物は取り壊してマンションにするでしょう。 けっこう大きな土地ですから相当大きなマンションが・・・。 その前提で論を進めることにします。 ただし売却にはメルパルクにあったプールを(新築、そのままでも)併設し、地域開放するのが条件でした。 地域の住民が「中央区唯一の屋内プールを残してほしい」などと 陳情したためとみられています。 さて、どのような形でプールが残ることになるのか。興味深いです。 でも、確か「札幌市の高さ制限」によると 低層部分に公共の施設を併設したり、マンション周辺を緑化すると、その中身と周辺への環境を 勘案して、制限緩和の是非を判断するのだそう。 この「例外」を見越し、かつて桑園駅付近に丸紅などが 高層マンションを建設する計画がありました(でも結局札幌市が計画を却下しましたが)。 もし緩和されるとなると、今回のケース、単純に考えれば、1階部分に「公共施設」のプールを設け、 それ以上の階にマンション居住部分を作ることでしょう。 少なくとも、ただのマンションよりも、明らかに「高く」できる造りにするのではないかと 勘ぐります。 住民は「プールを残せ」と訴えました。 ですが、そのことにより、逆により高い建築物を建てることのできる可能性を開いてしまい、 「日照や景観が失われる」ことで苦しむことになるような気がします。 パラドックスというか、首を絞めてしまったというか・・・。 (札幌支局長・ぴかちゅ) |