2007.7.29号 09:00配信


議席獲得の時間はそんなに大事なのでしょうか

(webnews札幌方面支局長・ぴかちゅ)



7月29日は参院選投開票日。
道新1面(16版)は下=写真=の通りの紙面でした。

でもよく読むと、いわゆる「議席獲得が確定できる時間は○○時」という内容です。
ご丁寧に通信社から配信されたグラフまで載っています。
でもちょっと考えると一市民としては、ちょっとおかしい紙面だと思うのです。中身がない。

朝、新聞を読んで投票に行く人がいるでしょう。
1面なのですから、道選挙区の各立候補者の最後の訴えの内容や各党の主張を
コンパクトにまとめて載せる手法はとれなかったのかしらと思います。
それを見て「あぁ、この党、人に入れよう」という人も生まれるかもしれません。これこそ生活情報。

議席獲得確定時間なんて、重要なのかしら。
普通の人だったら、翌日新聞かテレビを見て「あぁ、○○党が過半数を占めたのか」という程度でしょう。
今回の選挙は「自民党は過半数とれるのか」というのが大事なポイントであって
時間ではない。
なのに見出しで「深夜にも大勢判明」「道選挙区はあす未明」という言葉が大きなサイズの活字で躍ってます。
非常に内向きな紙面です。選挙事務所やマスコミ向き。

マスコミ内部にいると、「○○時までには確定し、この当落の情報を紙面に載せる」という意識が働き
一刻を争い、紙面整理を行います。
皮肉ですが、この紙面、それが「反映」されてしまった紙面だったように思うのです。
もうすこし「市民、有権者の立場にたった紙面編集を」と、思ってしまったのです。

(札幌支局長・ぴかちゅ)



ちょっと判断がおかしかったように思えた7月29日の道新1面




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