2000.1.10号 19:30配信


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このコーナーでは、木工芸に携わったことで気づいた、木のこと、木にかかわることを中心にお話します。
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NO.12 割箸

 伝統的な白木の文化、その身近な木の利用に割箸がある。元々割箸は杉の端材から作られたものといわれ、材料の有効利用と木の割裂性や香りを生かした製品であるが、その本質的な良さは無垢の肌触りと使い捨ての清潔感である。この割り箸、自然保護派からは目の敵にされているが、キャンペーンをはった新聞紙こそ割箸以上に森林資源を消費しているはず。この世の中、新聞紙やトイレットペーパーが木材からできていることに実感がないらしい。自然保護が叫ばれ、経済的な林業経営はますます困難な状況になってきた。でも木は鉱物資源と異なり、再生産のできる優れた資源である。木をもっと生活に取り込み、林業を活性化させることこそ自然保護の近道だと思うのだが。割箸も最近は輸入物と竹製が増えてきている。竹は成長が早く割裂性も良く割箸の材料には最適。



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