ほぼ週刊さろま2002.7.17 10:00発行 第104号

◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■◎▲.....W E E K L Y  T H E  S A R O M A......▲◎■
 ▽◆○...............ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま...............○◆▽
 ●□★...................2002.07.17  No.0104.................★□●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【巻頭言】                                                    byももっち
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

初夏というにはあまりに暑い気温の中、オホーツクサイクリングが大きな事故も
なく終了しました。オホーツクの潮風に背を押され、時には煽られながらゴール
を目指して疾走した選手の方々には、広大な風景と勝ち取った栄光が大きな財産
として残る事でしょう。私も2年後の出場を目標に、練習に励もうかなぁ〜っと
思っています。(でもまず、サイクリング車を購入しなくては・・)

本州では、台風による被害が多発しているようで、その様子はTVの報道などで
知る事が出来ます。ここサロマは嵐の前の静けさとでも言いましょうか、時折り
小雨がパラつく程度で、殊の外穏やかに経過しています。

数年前まで、全町ソフトボール大会が男女に分かれて盛大に行われておりました
が、出場チームの減少などで中止になっていました。今年は町長杯と改め、全5
チームでひっそりと復活し、「西富中央」が優勝しました。

 ◎・・町長杯ソフトボール大会
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_iku.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【町長のつぶやきコーナー】              byサロマバタフライ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・台風

今年は例年になく台風の発生が早く、特に日本列島を直撃し、各地に大きな被害
をもたらすことは珍しい現象と言われている。これも地球環境の変化により異常
気象であることは誰もが気付いていることであるが心配である。

台風6号が去って間もなく7号の襲来である。いずれも多量の雨を伴っており、
多くの地域において洪水などによる災害が発生している。

佐呂間町においても近年雨台風の被害にしばしば見舞われており、少なからず毎
年、農作物やホタテ養殖、サケマスの回遊にも影響を及ぼしている。

先般の台風6号は、アメダスの予報では我が町を直撃するかの進路であったため
その時は小生は上京中であったが、早々に引き返し、最悪の事態に備え、体制を
整えていたが、幸いにも適当な雨量が降っただけで無事であった。むしろ水不足
気味であったため恵みの雨でもあった。

今(7月16日)も東京にいるが、台風7号が6号同様、沖縄に上陸し、そのま
ま各地に被害をもたらせながら北上を続けている。北海道への影響が心配である。

小生は今、網走管内26市町村の首長・議長などで組織している開発期成会で明
年度の予算確保・地域の活性化、及び振興のため国会議員をはじめ中央省庁への
要請活動のため上京中である。

国は今、極度の財政難の時代を迎え、財源確保のため厳しい財政措置を地方に押
し付けている。特に地方自治体の命の財源である地方交付税の削減は、ここ4〜
5年連続して実施されている。

我々の行動はほんの小さな“台風の目”かもしれないが、地方を軽視して国が成
り立つことは決してあり得ないことを理解させるためにも、不快指数100を越
えている東京で頑張っている。

・・・佐呂間町に台風7号の被害がないことを祈りながら・・・

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【サロマ湖 浜だより】                     by海坊主
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エビ漁も順調に水揚げがすすみ、ホタテの出荷もだんだんと増えてきましたが、
実は今浜では大変な問題が発生しています。それは先週はふれないでいたのです
が、我が浜を支えてる外海のホタテ漁が5日より休漁しています。理由は貝毒の
数値が規制値を越えてしまったからで、今までも同じようなことがあったのです
が短期間で規制値以下の下がっていました。

ところが今回は数値が今までにないぐらい、以上に高くなっています。これは、
佐呂間だけでなくオホーツク海南部海域(雄武から宇登呂)すべてのようです。
もうすでに2週間近くなり、漁組だけでなく水産加工場なども大打撃受けていま
すが、まだ再開のめどは立っていないようです。

なお、皆さんはホタテだけと思うかもしれませんが、貝毒の数値は他の2枚貝、
(あさり、しじみ)なども例年に比べ、以上に高くなっているようです。私たち
のとこにも、注意するよう文書が回ってきました。これはオホーツク海南部海域
に限ってと言うことみたいです。

皆さんも海水浴などに行き、潮干狩りなどをしたときは注意してください。外海
ホタテ漁の1日も早い再開をまっています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あれは30年前】〜昭和47年7月号「広報さろま」より     byDon
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┌────────“危機一髪”〜仮死寸前の幼児を救う〜────────┐
│              遠軽警察署長表彰 川 島 由 夫 さん │
│                                  │
│川遊びのシーズンになってきましたが、川に流された幼児を危機一髪救った│
│川島由夫さん(佐呂間トラック)が、遠軽警察署長さんから人命救助で表彰│
│されました。                            │
│5月20日、サロマベツ川(宮前団地裏)で、宮前団地の早坂幸助さんの長│
│女、有紀子ちゃん(4歳)は友だちと水遊び中、誤って川へ転落、流されま│
│した。                               │
│2人の友達は堤防へ助けを求めに上がったところ、丁度仕事で通りがかった│
│川島さんが聞いて駆けつけ、服のままザンブと飛び込んで、流され仮死寸前│
│の有紀子ちゃんを助け上げて、ただちに人工呼吸で蘇生させ、すぐ病院へ運│
│んで尊い一命を救ったもので、両親の感激は勿論のこと、関係者はホッと胸│
│をなでおろし、川島さんのおちついた行動をほめたたえてこの表彰になった│
│ものです。                             │
│                                  │
└──────────────────────────────────┘

 ◎・・記事はこちら
    http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_07_hyousyou.pdf

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週の話題】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・オホーツクサイクリング

サイクリング日和(暑すぎましたか?)の土曜日(15:50〜17:00)、
佐呂間町「キムアネップ崎休憩所」にサイクリストの皆さんが無事到着。1日目
の到着地常呂町の18.3km前と言うことでバナナ・森永ジュース・あめ・水
と手軽につまめる飲食料の休憩所ですが、「バナナってこんなに美味しかった?」
などと話しているサイクリストの声を聞くと妙に嬉しくなるのです。

町内・元町民の方も沢山参加していて、「ありがとう。お疲れさん。」と常呂町
をめざして、元気にキムアネップを出発して行きました。     (キリン)

 ◎・・サイクリングの様子。
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_wadai.html

........................................................................

 ●・・『7月盆』

若佐地区では、7月15,16日に「豊作祈願」の盆行事(子ども盆踊り、仮装
盆踊り、花火大会など)が地域をあげて、盛大にとり行われました。本州出身の
私は、8月13日が盆の入りで、お墓参りの習慣がありましたので「7月15日
なんて帰省客も居ないだろう」と思っていたのですが、伝統の7月盆で育った方々
の心には、しっかり定着しているようで、民家の庭先には札幌・旭川など他ナン
バー車が止まっていました。

見知らぬ顔も、この日ばかりは友達のように、共に踊り共に騒いだ子ども達は、
ご褒美のおやつ袋に大満足の様子で、人口の減り始めた若佐の街に少しの活気を
取り戻した2日間でした。                  (ももっち)

 ◎・・若佐地区の盆行事
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_iku2.html

........................................................................

 ●・・すみやかっぱ開店!

皆さんお待ちかね、かねてから準備を重ねてきた新しい焼肉屋「すみやかっぱ」
が11日にオープンしました。今のところ毎日満員御礼のようですので、これが
落ち着いたら一回ゆっくり取材することにしましょう。(行ったのに、写真も撮
らずに食べまくっていたのは誰だ!?)

 ◎・・「すみやかっぱ」の店先
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_kappa.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【今週のお知らせ】                       byなおき
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

7月19日(金) リハビリ友の会     老人福祉センター   10時

         水泳準指導者養成スクール スター       19時

7月20日(土) サッカー教室      多目的広場       9時

         チャレンジ広場     キムアネップ     10時

         佐呂間高校学校祭仮装パレード
                     佐呂間市街   12時30分

         お話広場        図書館        14時

         水泳指導日       スター        19時

7月23日(火) いきいき親子セミナー  児童館        10時

7月24日(水) 無医地区巡回診療    幌岩公民館      15時

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【キリンのぶつぶつ】                      byキリン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・7月9日(火)「英会話教室」

語学助手として各学校・保育所などで英語の指導をされている、ハイラム先生&
まいこさん(奥様)が、英語を習ってみたい・話してみたいと思っている学校卒
業後?年〜?十年経過した、かつての子供たちにも英会話を伝授してくれていま
す。

最近はビデオを駆使して、ヒアリングをしていると聞き、ちょっとドキドキ(笑)
しながら出席。良く使われる言葉の入っている映画のワンシーンを見ながら、皆
で聞き取りにチャレンジしています。「よ〜し、丸暗記だ。」と思っても、右の
耳から入り左の耳から抜けて行く…???(笑)。

発音の仕方・会話で良く使われる言葉と丁寧に使う言葉との違いなど、出席者の
質問に答えながら、趣向を凝らして日常会話を覚えやすく・楽しく「話せる英語」
を教えてくれます。単語の意味・使い方を日本語の言葉に置き換える場合のニュ
アンスを判りやすく説明してくれる「まいこさん」は、取得するのはかなり努力
を要する、英語検定1級と言う実力の持ち主です。

ハイラム夫妻の滞在は8月までとの事ですが、楽しい授業を本当にありがとうご
ざいました。                    (英会話参加者一同)

 ◎・・和やかな英会話教室の様子
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_kirin.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【とものお気楽日記】                       byとも
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・○月○日(○)「くれよん」

染をはじめて9年目。草木の命を布に染め付けていた私も去年、その色をパステ
ルにするという衝撃的な出会いを経験し、去年夏から、染をしつつ、草木の色を
集めてきた。天然成分でしか作っていないパステルはたとえかじっても安全でア
レルギーのある子供にも安心して使えるという。が、あれから1年。子供たちに
はパステルよりもくれよんのほうがなじみが深いはず。そこで、蜂のろうそくを
作っている山形の人から蜜蝋を送ってもらい、1年かけて少しずつ作った草木の
色、顔料を混ぜて作ってみた。

顔料はなかなかたくさん作れない。わずかな顔料がフィルムケースに少しずつた
まっていた。なんとか2−3本分のくれよんを作れるだけの顔料がたまり、いざ
実験。

モミジの葉から綺麗な黄色い顔料が出来た。その顔料を入れて混ぜ、透明なホー
スを短く切った中へ流しいれる。いくつものへんてこな物体が冷めてホースから
にゅーっと出てくる。綺麗な黄色い顔料はどうしたわけか茶色のくれよんとなっ
てこの世に生まれてきた。

「なんだっこれ?」と家族や子供の友達の批判を浴びる中、くれよんは出来上がっ
た。「これ、う○ちだ!変なの!」、、、ほんとだ、そんな感じだ。

第一号のくれよん。気まずそうな色をしているけど、ちゃんと紙に描ける。紙を
巻いてあげてそれらしくして、記念撮影。

「ま、初めてとしては、上出来かな」と頭をかきながら、自己満足。まだまだ、
改良の余地は十分。もっと試行錯誤しながらまともなくれよんを作りたい。その
ためには、また、長い間顔料を作り続けないといけない。なかなか、気の長い作
業をこれからも続けようと思う。もともとのんびり屋の私がやることだから第2
作目はいつのことやら。

 ◎・・第1号のくれよん、記念撮影!
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_tomo.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【スクール情報】                        byうめこ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・若里小、オホーツクサイクリング212キロ走破する。

13、14日の両日、雄武から斜里目指して開催されたオホーツクサイクリング
に若里小学校の生徒達が挑戦しました。校長先生はじめ5名の先生に引率された
3年生2名、4年生3名、5年生2名の計7名は、暑さにも負けず元気に全行程
を完走しました。

先生達とともにしたこの経験は、きっとみんなの心の中に忘れられない思い出と
していつまでも残ることでしょう。

........................................................................

 ●・・北海道小学生陸上記録大会

去る14日、帯広で開かれた北海道小学生陸上記録大会で、佐呂間小学校の生徒
が大活躍でした。成績は次のとおりです。

 中村雄大君(6年)   ボール投げで4位入賞
 玉井大翔君(4年)   ボール投げで6位、800mで7位のW入賞
 藤田英恵ちゃん(4年) 走り幅跳びで自己記録を20cm上回る健闘。

佐呂間小学校では1、2を争うほど大きい雄大君が、990人参加の全道大会で
は小さく見えたのだそうです。それほど大柄な選手の多い6年男子ボール投げで
予選をギリギリに通過したのちの決勝で、52m07cmで見事4位に入賞しま
した。(2位とはわずか19cmの差だったそうです。)

グランドでちょっと投げてみたボールがけっこう遠くまで飛んだので、「大会に
出てみようかな。」と言っていた子が1ヶ月後には全道でベスト4です。子ども
の可能性ってすごいですね。               (担任O先生談)

ちなみに雄大君は、なんとうちのスタッフ“なおきさん”の甥です。信じられる?

みんな大活躍!おめでとう!!

........................................................................

 ●・・海の日にサロマ湖横断遠泳に挑戦!

かねてから水泳の練習にいそしんで来た仁倉小学校の生徒達、20日の海の日に
サロマ湖横断遠泳に挑戦します。この詳しい内容については、来週配信の「サロ
メルKIDS」で特集したいと思います。

 ◎・・温水プールSTARで水泳練習中の仁倉の子ども達
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0717_nikura.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【あっちこっちのサロマニアン】               by沖縄の小梅
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・沖縄よりこうめの生中継。

本日は朝9時から夜中12時までの超時間、国道の交通量調査をしております。
大型車・普通車・二輪の3種類に区別して1時間ごとに通った台数を数えていく
のです。一見、なぁんだ簡単じゃん!と思うのですが、これがなかなか忍耐と集
中力を要するクセモノなのです。永遠に続くと思わせる単純作業、キツイ!

そして炎天下の中、降り注ぐ陽をしのぐ日陰もない場所で汗流して『あ〜つ〜い
ぃ〜』とぶちぶちもらしながら今に至ります。ホントーに!暑い!!

あぁ、まだあと6時間もあるみたい…。先は長い。でも慣れてくると余裕も(ち
ょびっとだけど)出てくる。

状況を楽しむことで苦難をごまかすとなかなかおもしろい。道ゆく車内の人々は
交通量調査をしている私たちをめずらしげにながめていく。

ここで実験。『手をふった時、ふり返してくれくれるのは何人いるか!』実験結
果は実に様々。高校生はいい反応。大喜びでふり返してくれた。中にはお茶目な
バスやタクシー、宅配のおじちゃんなんかが自主的にピースしてくれたり。

歩道に座って数えていると、買物に出かけるふうのおばぁ3人組みが、「あい、
何しているねー?日傘ささなきゃひからびちゃうよー!」なんて声をかけてきて、
かるぅく茶化して去ってゆく。気軽に話しかけたり笑いかけたり、沖縄の人にと
っては当たり前のようだ。興味があれば聞く、好意があれば笑いかける。そんな
ささいな動作が心をほんわか明るくしてくれるものだ。言葉と視線と心と。コミ
ュニケーションのちからはすばらしい。ぜひ皆さんも笑顔と言葉を投げ掛ける習
慣を!心豊かな瞬間をたくさん刻んでください。

さて、あとひと踏ん張りしますか…はぁー…(でもやっぱり、正直いうときつい
や。。)   では!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【告知板】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・染職人の技を学ぶ                     byとも

日時:7月24日(火)〜28日(日)10時から16時まで
場所:佐呂間町町民センター

内容:7月24日 草木から色を作る(講師:角 寿子氏/小樽 染色家)

         草木から染液を作り、顔料を作る。作った顔料からはアレル
         ギーの子供にも安心な絵の具、パステル、クレヨンを作るこ
         とができる。

   25日・26日 藍の型染め(講師:樋口 篤子氏/札幌 型染作家)

         厚紙に模様を描き、くりぬき、そこに糊をおいて藍が染まら
         ないようにする。糊をつけなかったところを藍染。

   27日・28日 筒描き友禅(講師:斎田 次郎氏/東京 筒描き職人)

         糊を筒に入れ、白く残したいところを線で絵を描く。染液で
         布を染め糊を落とす。

料金:1日3000円。ただし、受けたいコースのみでも可能。
定員:各コース30人限定
申込:受講希望コース、氏名、住所、電話番号をお伝えください。後ほど、持ち
   物などご連絡します。
連絡:佐呂間町浜佐呂間 Fukao farm 深尾朋子
                         TEL & FAX.01587-6-2443
                      E-mail t-fukao@d7.dion.ne.jp
主催:日本草木染会議
   環境を考えた草木染を行う染色家研究者一般愛好家など国内外約200人
   のメンバーが学習、情報交換、研究などを行う1998年に発足した団体
共催:アースネットワーク
   環境にやさしく人に安全な天然素材の研究、開発普及、人材育成などを行
   い、世界の人々が健康で文化的な生活を営むことのできる地球環境を確保
   するために発足した、NPO申請中の団体
協力:Fukao farm
   日本草木染会議、アースネットワークメンバー。草木染のほか、顔料作り
   をしてクレヨン、パステル製作を模索中?どもたちを対象に草木染の
   ワークショップを開催

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【釜爺の丸太小屋便り(28)】                  by釜爺
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ●・・ネコガラス(2)

一計を案じたヨモギだったが、ネコがカラスの子を育てる困難さははかりしれな
かった。

ヨモギは「メシクワセロ」と泣きわめくカラスの子をもてあましながら、養子に
迎えたことの愚かさをかみしめた。しかし、いまさら泣き言も言っておられない
「きっと育てて見せるわ」と気丈にも心に誓うのだった。

ヨモギの子ガラス育ては順調に滑り出すか…どっこいそう、うまく問屋は卸さな
い…鳥族とほ乳類の壁は厚かった。昼型のカラス、夜型のネコと、生活パタンの
ずれは、大きな障害だった。餌場まで連れて行くことにしたのは、クロブチ達の
危険への苦肉の策だったが、なんともこまったのはネコ族得意の夜の行動につれ
ていけないことだった。何しろカラスは鳥目…暗闇では一歩も歩けないのだ。

ある朝から、朝靄をぬって、ごみごみとした食堂街の路地をもつれあって歩く、
一匹のネコと一羽の子ガラスの姿を新聞少年が見かけるようになった。ヨチヨチ
と、ときおり転けながらも、子ガラスは必死にヨモギの長い尾を追いかけていっ
た。えさ場につくと、ヨモギは爪を立てて指先にすくい「なんてまあ、かわいい
お口だこと」と自分に言い聞かせ「ニャン」とか呟きながら、頭より大きくあけ
て泣きわめくクチバシの奥になげこんだ。そして金物屋の倉庫の床下の入口から
帰り着いたかなだらいのねぐらで、まるで親子の様に寄り添って寝直すのだった。

さて、ヨモギが一番に頭を悩ましたのは、子ガラスの絶え間ない「メシクワセロ」
コールだった。忍び足で餌場に向かうヨモギの後を、大口あけて、泣き叫ぶ子ガ
ラスが付いて行く様は、ほとんど悲劇的とさえいえた。危険をまき散らして、一
匹と一羽の連れが路地裏を行く…餌にあり着けるのは「運次第」だった。

ときおり、餌場で実の親の姿を見かける事があったが、そんな時は、なぜかヨモ
ギは引き返す…子ガラスも、ヨモギの尻尾にまといつきながら、カラス族に戻ろ
うとはしなかった。そんな日々が続いて、子ガラスも、少しずっ逞しく成長して
いった。そして、ヨモギが、言い聞かせ続けた教育の成果か、「メシクワセロ」
のけたたましいカラス声が、ネコの鳴き声に変わっていたのである。

 ●・・さらばゴンベェ

ゴンベェを古巣に戻しました…と言うより、「古巣のかってあった土地」と言う
のが正しいのでしょうか。二羽のゴンベェは、素直に鳥かごに入って、釜爺の車
で故郷の畑に帰っていきました。

十二日金曜日の夕方の事です、最初は墓地に離してやろうとおもいました。そこ
は、この後のお盆の供物で、しばし餌には困らないだろう…ねぐらは墓地の裏山
があり、何よりも仲間が沢山いて、なかには、人間に育てられた人ガラスでも、
かばってくれる物好きカラスがいるかも知れないと思ったからでした。

現地に着いて、ものも見事にその期待は裏切られました。なんとキツネが徘徊し
ているではありませんか…まだ高く飛べないゴンベェなどキツネの攻撃を避ける
事など無理と言うもの…そこで、かの、古巣のかってあった土地に離されたので
した。

十三、十四と釜爺は恵庭市と札幌でした。恵庭市島松町の石作り倉庫を6000
万円の改造費で劇場に仕立て上げた「夢想館」での劇団「恵庭小劇場」の公演招
待を受けて出かけたのでした。昨年、サロマ公演を果たした劇団ですが、脚本演
出の「任 泰峰」さんからの招きでした。この十日には、希望舞台の「おばちゃ
ん」の公演がありましたが、この芝居のほのぼのとした大衆性と同系列といえる
かも知れませんが、またひと味違う笑いとペーソスが石造りの空間、二階づくり
のセットで繰り広げられました。

三回の町民舞台を取り組んで、ある無理と限界を感じていました。劇団の立ち上
げを視界にいれて、今、どうすべきか、思案中なのです。何にしても、憧憬の深
いパートナーが出来ないのが一番の悩みです…それと、稽古場の確保です。島松
町の「夢想館」は文化村協議会という市民団体の管理で運営されていますが、協
議会の会長さんに会って、市民管理の有りようを聞きました。一番のネックは、
とどのつまりは、やはりお金でした。事業所関係の寄付などに頼っているきいて、
悲観しました。そのやり方は、釜爺の一番潔しとしない方法だったからです。

翌日は、「Vincent&Theo Van Gogh展」を鑑賞しました。この企画は、ゴッホと
ゴッホの経済的援助と、理解者であった弟のテオとの書簡も展示され、耳切事件、
果てには若くしてピストル自殺を遂げた狂気の画家と言われた、ゴッホの生涯に
視点を当てている点が特徴で、展示作品も多く、充分に堪能させてくれました。

すっかり話しが「ゴンベェ」からそれましたが、まあ、そんな事で、留守の二日
間は、すっかりゴンベェの事を忘れて過ごしたのです。ゴンベェは、無事なので
しょうか。親のネコガラスと再会したのでしょうか…釜爺の畑の隣人、Tさんに
でも聞けば判るかもしれません…

さらばゴンベェ…「メシクワセロ」コールの絶えた丸太小屋の窓を開くと、風と
共にかすかに後悔の念がよぎりました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】                    by編集長さくらうめこ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

オホーツクサイクリングも終わりました。今年もサロマからは60名以上の大所
帯が出場し、好天に恵まれて真っ黒に日焼けしながら、みな、無事に完走してい
ました。

毎年参加している町長さんが多忙のためご一緒できなかったのは残念ですが、出
発を見送りキムワネップにも激励に来てくださっていたのは感激です。町長の自
転車登庁は有名ですが、キムワネップで自らメガホンを片手に誘導にあたってく
ださっていた助役さんも、月曜日にはやはり自転車で登庁するお姿を見かけまし
た。そう言えば農協職員の出勤も自転車が多く、サロマが自転車の町になればお
もしろいなあとまたもや夢見たわたしでした。

今年は若里小学校の校長先生はじめ3年生以上の生徒が出場しがんばっていまし
たね。サロマからの出場者はチームサロマとしていつも一丸となり、おたがいに
協力し助け合って長い道のりを走破します。子ども達も学校や地域を越えたこの
仲間をとても楽しんでいるように思いました。

サロマ湖ウルトラマラソンの時にも感じたことですが、何かこういったイベント
の度に、サロマの人達はひとつにまとまって力を合わせることができ、これがと
ても楽しくて素敵なのです。そしてお互いを思いやり心配し、まるで大きな家族
であるように感じました。

チームサロマ、これからもことある度に力を合わせて乗り切っていこう!いつも
お世話くださるMさんには感謝してもしきれないほどお世話になりました。本当
にありがとうございます。

さて、いよいよ「ほぼ週刊さろま」もなんと2周年を迎えます。特別な企画はし
ないつもりですが、読者の方からのご感想などお寄せいただければ最高です。ス
タッフも思い出やこれからへの気迫などを語ってみたいと思います。ご意見も歓
迎です、ぜひメールください。

 ◎・・「ほぼ週刊さろま」へのご意見、ご感想はこちらへ
    mailto:hikko@titan.ocn.ne.jp

………………………………………………………………………………………………
 《佐呂間町の関連サイトはこちら》
 ◎サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ◎日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。
………………………………………………………………………………………………
【ほぼ週刊さろま】2002.07.17(毎週水曜日発行)第104号
 マガジンID:0000040784
   発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
 発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
   編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
   編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
………………………………………………………………………………………………
 ◎バックナンバーはこちら
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/backnumber.html
 ◎登録・解除などはwebnewsからも出来ます。
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html
………………………………………………………………………………………………
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
 発行しています。 http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000040784)





◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html