ほぼ週刊さろま2002.8.21 10:00発行 第109号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                                                │
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 なにやら雨が降り続いています。ワクワクした気持ちで新学期を迎えた子ども
 達は、夏休みの作品と雨傘を手に登校する事になってしまいました。悶々とし
 ているのは子ども達ばかりではなく、畑の作物もまた冷たい雨のシャワーにう
 んざりしているようです。

 全町の小・中学校で二学期が始まりましたが、ある学校の校長先生が始業式の
 話で、「二学期は作物ばかりではなく、人の心も実る季節です。それでも生命
 がなければ何も実らない」という生命の尊さを話して下さいました。全くその
 通りだと、お話を聞きながら痛感してしまいました。様々な生命が共存してい
 る、ここサロマは、“みのり”という言葉がピッタリな地だと改めて感じまし
 た。

 あちらこちらで秋の気配が見受けられます。我が家にも秋の風物「キリギリス」
 が仲間入りしました。親の知らぬ間に子ども達が家の中に連れ込んだ、その家
 族は、深夜になると突然歌い始め・・辛抱しきれなくなった私は、その家族を
 ベランダに追い出してしまいました。(子ども達はまだ気付いてませんが・・)

 ┃「もう雨はいらない」と畑の作物も嘆いてる(?)┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0821_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                        │
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 『人口が一万人を超えた日』

 いま、国は厳しい財政難の解決の一手段として、全国的に市町村合併を強力に
 推し進めている。そして、そのことについては、いろいろと論議されているの
 も事実である。

 日本はかって、1883年頃は71,497の市町村が1989年新しい市制・
 町村制の下では15,859の市町村に統合された、その後1956年新市町
 村建設促進法施行によって4,668となり、その後徐徐に合併がなされ現在
 では3,218の市町村が存在している。

 全国どこの市町村を見ても、都市一極集中の傾向が見られ、特に農林水産を主
 産業としている農山漁村は軒並み人口が減少しているのが現実である。

 そのような状況の中で、いま、国は市町村の数を、とりあえずは1000に、
 将来的には300程度にする方向をしめしていろ。

 今年も、お盆休みを利用して多くの人達が古さと佐呂間に戻ってきた。そして
 商工会が企画した盆踊りには懐かしい顔とたくさん出会った。きっと、今日の
 佐呂間の人口ははるかに一万人を超えていると思われた。

 果たして、市町村合併だけで国の財政が健全になるのだろうか?。地方があっ
 て都市が成り立ち、農林水産業が安定してこそ国が栄えるのであることを忘れ
 てはならないと思う。

 本当の意味での、市町村の果たす役割は何であるかを、お盆休みにじっくりと
 考えてみた。

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│【告知板】                                                          │
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 『シンデレラ夢2002「夢パレード(仮装パレード)」出場者募集』

 9月7日のシンデレラ夢2002「夢パレード(仮装パレード)」の出場者を
 募集中です。昨年の出場者には案内をしておりますが、新しい出場者を期待し
 ております。

 出場者には例年どおり団体10万円、ファミリー(個人)5万円のグランプリ
 賞品他全チームに賞品が用意されます。申込みは8月28日(水曜日)まで。

 お問合せ: シンデレラ夢2002実行委員会事務局TEL2−3883まで。
 (〒093−0591佐呂間郵便局 私書箱2号 シンデレラ夢実行委員会)
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 『サロマフリーマケットinホワイトドーム出店者募集!』

 シンデレラ夢2002協賛企画!サロマフリーマーケットinホワイトドームを
 9月8日(日)午前10時から開催します。
 家に眠っている不用品を自分でお店を出して安い値段で販売しませんか?
 高校生以上の方ならどなたでも出店できます。

 お申込は、佐呂間町商工会(TEL01587-2-3448 担当:市橋)まで

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 『図書館講演会』

     テーマ : 子どもはおもしろい・文学はおもしろい
     講 師 : 那須正幹さん
     日 時 : 9月13日(金)午後6時30分
     場 所 : 佐呂間町立図書館(2ー2215)
           入場無料・託児あり
     主 催 : 佐呂間町立図書館

    「ズッコケ3人組」でおなじみの児童文学者、那須さんをお迎えします。

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│【あれは30年前 〜昭和47年8月号「広報さろま」より〜】 by Don     │
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 ・“サロマ湖養殖漁業の殿堂”生産性に即した近代ビル・・・・・・・・・・
 ・                                 ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜漁協センター落成〜・

 湖畔に映える高層?ビル、これは昨年から2年継続工事で落成した鉄筋3階建、
 面積1,320平方メートル、総工費1億円(設備費含む)の佐呂間漁業協同
 組合です。

 内容は、1階が店舗、荷捌所、増養殖研究室、当直室、保冷室、2階は事務所、
 会議室、組合長室、修養娯楽室、3階は大会議室、研修室、和室、食堂等すべ
 て完備され、先進ビルの長所を取り入れた明るい建物です。近年、養殖漁業も
 すっかり軌道にのり、第3期北海道総合開発計画にのっとり、文字通りの漁業
 センターとしての重責を担っています。なお、祝賀会席上、功労者、永年勤続
 者等の表彰が行われました。

   ■特別功労者
             佐呂間町長 船 木 長一郎
   ■元永年勤続役員
             石 原 修 一さん、杉 森   勇さん、
             佐 藤 吉太郎さん、菊 地 喜左ェ門さん、
             井 田 左右一さん
   ■高齢組合員
             斉 藤 忠 義さん、庭 田 橘 男さん、
             井根口 定 七さん、三津谷 慶 作さん、
             太 田 長 作さん
   ■永年勤続職員
             20年以上 斉 藤 公 彦さん
             15年以上 桃 井 義 雄さん
                   兼 平 健 二さん
             10年以上 岩 上 末 英さん

 ┃記事はこちら┃
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_08_center.pdf

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│【第6回サロマ一輪車競技大会のお知らせ】  by ももっち                │
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 今年もサロマで一輪車の大会が開催されます。楽しい競技もありますので、一
 度ご覧になってみませんか。

  開催日時 : 平成14年8月25日(日)
         受付〜08:15、開会式〜08:45、全日程終了〜15:00の予定

  開催場所 : 佐呂間町体育館(佐呂間町字西富)

  参加対象 : (1) 30メートル直線レース
         (2) 60メートルコーン折り返しレース
         (3) スラロームレース
         (4) チーム・学校対抗リレー など

  主  催 : 北海道一輪車協会オホーツク支部(支部長:野長瀬英勝)

  問い合せ : 北海道一輪車協会事務局 宮菅 玲(ミヤスガアキラ)まで
         E-mail : itirinsya_ohotuku@yahoo.co.jp

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│【スクール情報】  by うめこ                                          │
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 『仁倉小学校にアフリカンドラム、鳴り響く』

 2学期が始まって早々の20日、ほぼさろ内「サロマの記」でお馴染みとなっ
 た“マーチさん”が仁倉小学校を訪れて、子ども達とアフリカンドラムを通し
 た楽しい交流の時を持ちました。

 仁倉小学校は今年の週完全5日制の対策(?)としての週末・放課後活動の一
 環として「コロポックルクラブ」という活動で、木を切り丸太をくり抜くとこ
 ろからアフリカの太鼓作りに挑戦しています。その話を聞いたマーチさんは、
 大阪でアフリカンドラムの演奏を楽しんでいるので、それは是非ということで
 今回の訪問が実現しました。

 マーチさんの指導のもと、アフリカの歓迎の歌「ジョレ」を歌い、リズム打ち
 をする頃にはどんどん乗り始めた子ども達、しまいには踊りも飛び出して、実
 に楽しいひとときを共有することができました。

 今回の指導をもとに、カボチャ祭のパフォーマンスを展開するということで、
 太鼓の完成とともに子ども達の次の活動に期待します。

 ┃太鼓を楽しむ仁倉の子ども達とマーチさん。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0821_taiko.html

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│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
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 8月21日(水) ごみ特別収集 若佐・若里

          子どもについて考える懇話会 町民センター 19時

          ごみ分別集収住民説明会   若佐コミセン 19時

 8月22日(木) 粗大ごみ収集 知来・仁倉・浜佐呂間・幌岩

          総合健診浜 佐呂間活性化センター 7時

          乳幼児健診 佐呂間コミセン 10時

          ごみ分別集収住民説明会 仁倉公民館 19時
                      知来公民館 19時30分

 8月23日(金) 総合健診 若佐コミセン 7時

          ごみ分別集収住民説明会 若佐コミセン 19時
                      栄公民館   19時

 8月24日(土) 総合健診 町民センター 7時

          サッカー教室 多目的広場 9時

          お話し広場 図書館 14時

 8月25日(日) 総合健診 町民センター 7時

          サロマ湖一輪車競技大会 町体育館 8時45分

 8月26日(月) 粗大ごみ収集 宮前・永代・幸町

 8月27日(火) いきいき親子セミナー 総合公園 10時

          初心者水中運動教室 スター 18時30分

 8月28日(水) 粗大ごみ収集 栄・富武士

          少年文化劇場 佐呂間小学校

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│【サロマ湖 浜だより】 by 海坊主                                      │
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 お盆もあけて、浜はいつもの賑やかな浜となっています。お盆明けの浜はなん
 といっても、オホーツク海でのマス網漁でしょう。16日に網入れし、翌日の
 17日の水揚げは4,5千匹(一ヶ統=一網で)の水揚げだったようです。し
 かし、この獲れてる時期に今日は網を上げてたようです。それはなぜか?それ
 は台風の影響で、時化(しけ)で網を流したりするとそれはもう何百万という
 被害を被るからで、自己防衛しか手段はないのです。漁模様はいいようですが
 なにせ魚価が安く着業者は嘆いています。それ以外の浜は稚貝の取り込みも終
 盤をむかえていますし、養殖ホタテの出荷もボチボチですが、外海のホタテ漁
 は貝毒による休漁中の分を取り戻すべく、乗組員は一生懸命頑張ってくれてい
 ます。

 この時期になると、浜でもかぼちゃ祭りの話題が聞こえてきます。それもまじ
 めな話が・・・、なぜでしょう?

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                                        │
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 8月20日(火)『晴天の夢パレードを願って!』

 シンデレラ夢2002」まであと3週間。毎年楽しみな「夢パレード」、今年
 は、全町総ての小中学校、佐呂間高校生も大活躍の予定とか..。各学校、個人・
 ファミリー・団体のパフォーマンスも気になるところです。(パフォーマンス
 審査会場はJAサロマ前)

 パレード終了後、町民センター特設ステージにて仮装コンテスト各賞の発表&
 受賞式が行われます。優勝すると、ファミリー(個人・家族での参加者)に、
 50,000円相当、団体には100,000円相当の賞が贈られます。参加
 された皆さんそれぞれに、町内飲食店の食事券等の「来年もガンバリま賞?」
 もあります。出場は全国各地どちらからでもOK。参加希望は8月28日まで
 に事務局(TEL01587−2−3883)へご一報下さい。 後日、詳しい
 参加申込書が郵送されます。

 町内の学校はコンテストの審査対象外なのですが、夏休み中も振り付けの創作、
 山車や衣装を考えての出場との事、楽しい思い出の一つになって欲しいと思い
 ます。            (かぼちゃ倶楽部 パレード班 山内班長談)

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│【読者からのメール】 編集長のもとに届いたメールをちょっと拝見     │
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 遅ればせながら・・・創刊2周年を心からお祝い申し上げます。かつて、同人
 誌・機関紙の類が3号で廃刊を常としていたことを思えば、毎週発刊の2周年
 というのは、時代の差・媒体の違いを超えて、これは偉業というべきでしょう。
 スタッフのご健闘に敬意を表します。

 先ごろ御誌で、佐呂間湖での遠く遥かな思い出を語っていた「斑鳩の蛙」氏に
 紹介され、配信を受けるようになってまだ数ヶ月ですが、毎号(時にはまとめ
 て・・・とここは小声で)楽しく読ませて頂いております。

 豊かな自然と共存する町の人たちの、堅実で活気に満ちた言動がどの号にもあ
 ふれているのが素晴らしく、日々の暮らしの中での連帯感の大切さを、今更な
 がらに感得させてももらっています。
           (佐呂間町には2年前に1度行っただけの) 堺の音符

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│【驚き 桃の木 サロマの記】 by マーチ                 │
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 『エビ漁』

 サロマ名物の一つは、北海シマエビ。その漁に連れて行ってもらえる事に!普
 段お寝坊の私もちゃんと出かける1時間前には起きて、用意した。実は興奮し
 て眠れず、2時半に起きてしまった。漁は4時から始まる。うめこ宅3時40
 分出発。トップシ漁港に着くと漁師さんが待ってくれていた。ライフジャケッ
 トと手袋を貸してもらって、船に乗り込む。

 漁は2人1組。1人が船の柁をとり、もう1人が仕掛けを上げてエビを取り出
 し、新しい餌を入れた仕掛けと取り替える。餌はイワシを使う。1回使った餌
 は、匂いがなくなるので役に立たず、「なげる」(大阪では「ほかす」と言う)
 とのこと。餌代も結構かかるらしい。(おいしそうなイワシだったもの。)仕
 掛けのポイントにエビが少ない場合、良さそうなポイントに変える。その場所
 は、漁師さんの感で決める。腕の見せ所だなと思った。

 20ケ所に仕掛けられたポイントを次々に回っていく。その日はあいにくの曇
 り空。おまけに、朝早い。船の上は、ものすごく寒い。久しぶりに奥歯が鳴っ
 た。漁師さんは、「危ないから座っていて。」と言ってくれたけど、寒くて仕
 方ないので、「何か働かせて下さい。」とお願いした。が、息の合った2人に
 入り込む隙はない。取りあえず仕掛けに入れる餌の入れ替えだけさせてもらっ
 た。聞こえはいいけど、イワシの入った網の袋を漁師さんに渡すだけ。あんま
 り暖かくならない仕事。でも、ちょっとでも仕事みたいでうれしかった。8月
 でこんなに寒かったら、秋や冬はどんなのかしらと思ってしまった。 

 船が移動する時、漁師さん達は後ろ手を組んで、足を踏ん張り、立ったままだ。
 もちろん柁をとる人も立っている。どの船も2人の男達の立ち姿がものすごく
 カッコ良かった。

 漁を終えて港に戻ると、エビは近くの小屋に移される。すぐさま塩茹でにされ
 るのだ!小屋で先に塩茹での用意をして待っていたのは、一人の女の人。今度
 は3人組の仕事。一人がエビをどんどん釜に入れていく。一人は塩を入れる。
 使う塩は岩塩だった。茹で上がるともう一人がすぐ水で冷ます。冷ましたエビ
 は大と小に分けられる。最後は1kgごと袋詰めして作業は終わる。3人の息
 が合って、あっと言う間に仕事が進んでいく。後片付けも同時進行。7時頃に
 は仕事は終わっていた。1袋3200円。でき上がっていく袋を見ながら、大
 阪人の私はついソロバンを弾いてしまった!

 「漁の体験」とは名ばかりで、結局小屋の中で、暖まりながら塩茹でされたエ
 ビを戴くのが一番の目的だったみたい。ものすごくおいしく、ものすごく寒かっ
 たエビ漁でした!

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 『北の大地よ、こんにちわ!』

 今回の北海道旅行の目的の一つは、畑の体験だった。うめこ編集長の取り計ら
 いで、知来の大槻さんを紹介してもらう。芝生の庭に大きな木が何本か植えら
 れていて、「酔遊苑」という表札?看板?がある素敵な家。でも、ここは畑を
 するための家で、住まいは別らしい。ちょっとご挨拶に伺ってもビールが振る
 舞われる。気さくなおじさんなのだ。

 ー紫蘇の下草取りー

 さて、今年は雨の多い北海道。畑は目の前にあるのに、雨の日は仕事がない。
 ようやく紫蘇の下草取りの仕事があるということで出かけたのは、北海道へ来
 て10日程たった頃だった。

 北海道といえばハッカが有名だと思っていたけど、ハッカは輸入物に押されて
 今は紫蘇に変わっているらしい。紫蘇を乾燥させ、蒸溜して、そこから油を採
 る「紫蘇オイル」が主流。オイルに使うので成分規定があり、農薬などはかけ
 られない。紫蘇自身にもそんなに虫が付かないので無農薬で育てているとの事。
 うちの庭の紫蘇は横へ広がっているけど、畑の紫蘇はまっすぐ70センチほど
 の高さに伸びて、それが畝1列にきれいに並んでいた。

 午前中30分ほど仕事をして、お昼になる。昼食を食べていると、雨。「あー
 あ!」とがっかりしている私に、大槻さんが「30年畑をしてきた男の話を聞
 くのも、いいもんだよ。」という事で、宴が始まる。晴耕雨酔を楽しませても
 らった。

 ーキャベツの草取りー

 紫蘇の仕事から数日後。ようやくいい天気になってきた。朝、5時半起床。6
 時から畑に行く。大槻さんは4時頃から畑に出ているとのこと。今日は、キャ
 ベツ畑に行く。

 鍬でキャベツ畑の草を取る。キャベツとキャベツの間に生えた雑草を取り除い
 ていく。鍬を使って雑草の根を切る事と土に空気を入れる事が目的。鍬が入る
 事で土も元気になる。大槻さんいわく「土を動かす。」らしい。

 畑の土が柔らかいので、腰を屈めなくても鍬がどんどん仕事をしてくれる!と
 思ったのは最初だけ。行けども行けども、畝は続く。でも、土を見ながら、キャ
 ベツを見ながら進んでいくと、ようやく畝の最後に近づいていく。根気のいる
 仕事。

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│【サロマB&B体験感想記】 名古屋のS氏と名古屋っ子をお迎えしました。 │
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 佐呂間町にB&Bという旅行者を迎え入れるための新しい組織があると知り、
 この夏、2ケ所に2日ずつ泊めてもらいました。サロマに連泊というのは多分
 旅行者としては初めてかもしれません。これと言った観光資源のない(失礼!)
 佐呂間にいて、一番美しく素晴らしいと思ったのは女の人達でした。

 はじめの2泊はお寺に泊めていただきましたが、ボランティアの方々が、親身
 になってお世話下さり、お年寄りの仲間に入ると思われる方々の、やさしさと
 若々しさが何より印象的でした。

 終わりの2泊は整骨院にお世話になりました。魅力はご夫婦のまわりの方々の
 行動力と、パソコン、インターネットを自由にあやつる先進性に目を見張りま
 した。子ども達も元気いっぱいでした

 。酪農体験させていただいた牧場のご家族そろっての作業も心に残りました。
 陽気なお父さんと働き者のお母さん、そして手伝う「愛」と「誠」、都会では
 見られなくなった美しいものを、たくさん見せていただいた5日間でした。

 佐呂間の男性は大きなふところで家族を守り、佐呂間の女性は軽やかに空を駆
 ける。B&Bのご縁で、素敵な人々に出会うことができました。

 ┃名古屋からのみなさん、出発の朝。┃
    http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0821_nagoya.html

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│【とものお気楽日記】 by とも                                          │
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 ○月○日(○)『秘密基地の木苺』

 私と娘には、誰にも内緒の秘密基地がある。偶然去年見つけた二人だけの場所。
 そこには、木苺があたり一面広がっていて、誰も来ない静かな場所だ。去年、
 その基地に、特別御招待で友達の女の子を連れ、3人で木苺をとりに出かけた。
 真っ赤な宝石のように輝く苺がボールいっぱいにとれた。それを家に帰り洗っ
 てなべに入れてジャムを作った。でも、ことことと煮詰めていたのに、はっと
 気がついたら焦げていてだめにした。

 今年こそは、ジャムを作ろうと、心機一転チャレンジ。まずは、苺がいつでき
 ているか、時々偵察に娘と出かけた。そしてちょうど取りごろになると、ボー
 ルを片手に基地へと急いだ。

 とげもある。虫もいる。くもの巣もある。娘は泣きそうな顔をしながら、それ
 でもついつい手が伸びてしまう真っ赤な宝石に心惹かれていたらしい。3日間
 とり続け、ジャムビンが6個できた。

 苺とりはとても楽しく1時間。しかしそのあとの洗浄、ごみとり、虫取りなど
 の作業が毎日4時間もかかった。小さな虫がこんなに苺についているとは確か
 去年は気がつかなかったはず。そりゃあ考えてみれば、天然野生の木苺。自然
 から苺を頂く形だから虫がついていて当然だ。おお、去年の苺ジャムは失敗し
 てよかったかも。ジャムが出来上がっていたら、二度とジャムを作ろうだなん
 て思わなかったかもしれない。、

 そういえば、今年はそんな虫がついているとも知らず、初日に去年苺とりを手
 伝ってくれた女の子の家に、取りたて苺をニコニコしながら持っていった。女
 の子のお母さんからあれ以来、連絡がないというのは、苺から虫さんがにょき
 にょき出てきて気を失っているからかな。彼女の家族はもうすでに苺嫌いファ
 ミリーになっているかも。すまないなあと思いつつ、うちはニコニコしながら
 毎日パンに木苺ジャムをつけて食べている。

 ┃これが秘密基地の木苺です。┃
 http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_0821_tomo.html

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│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅                                │
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 『基地でのバイト』

 先週の土・日、短期バイトで基地内のイベントスタッフをした。ここ沖縄には
 北から南まで、細長い島の中心部にいくつかのキャンプ(基地)が存在してい
 る。そして毎月どこかしらのキャンプで日本人を対象に、基地を解放してフェ
 スティバルが行われている(らしい)。私にとって沖縄に来て初めての基地内
 体験であった。

 バイト内容は、遊び場で子どもの監視・面倒を見ること。始め、外人相手に生
 の英会話でやり取りする出来事に少し緊張気味だったが、この2日間で、日常
 生活の中でのちょっとした1言、ジョーク(外人は本当にジョークが大好き)
 など、教科書には絶対でてこないだろう英会話をたくさん学んだ。

 なにせ外人は人見知りというものを知らないらしい。目があえばすぐ微笑んで、
 「It`s  too  hot  day, isun`t  it?」(今日はとっても暑いですねえ!)な
 ど気軽に話しかけて来る。こういった出来事は、ほんのささいなことなのにと
 ても嬉しく感じる。自分なりの英語で会話をし、それが通じていることに喜び
 を感じ、満足感を抱いた。口に出して『話す』ことの大切さを、言葉が通じる
 ことの大きな意味を感じた。

 子ども同士が遊ぶ中、そのあふれんばかりのパワーに驚かされた。汗だくになっ
 てよろよろになるまで遊ぶことをやめない。夢中になって、真剣に遊び続ける
 姿は微笑ましかった。余計なことを考えずに全身で状況を楽しむことは、なか
 なか難しい。これは子どもの持つ1つの才能だ。

 しかし今回のバイトは野外での仕事であったため、沖縄の強烈な陽射しに直で
 さらされることとなった。本当に暑くて暑くて倒れてしまいそうだった。なに
 せ陽が落ちるまでが長いこと長いこと。夕方6時頃になって、やっと太陽が水
 平線に沈んでいく。夜は夜で湿度が高く、バイト終了時には、皆何もいわずに
 ふらふらと帰宅するといった感じ。

 そんな中でもやはり得るものは多かった。私がこのバイトをしている中で1番
 印象に残っている光景がある。子どもの監視役をしている時、1人の日本人の
 子どもと、1人の外人の子どもがそれぞれ遊んでいた。互いの存在には気づい
 ているようだった。そのうちにバッチリと目があった瞬間、2人もにっこり微
 笑んで一緒に遊びはじめた。追いかけっこをし、ふざけ合う。声をあげて笑い、
 本当に楽しそうだった。もちろんお互いに言葉は通じていない。ジェスチャー
 での会話。目の前で起こっている光景に、胸がいっぱいになった。日本と、ア
 メリカ。両国間には過去の様々な出来事からお互いを忌み嫌う人達がたくさん
 いる。話し合いでは解決できずにもめていることもたくさんある。そんな複雑
 なことは一切関係なしに、この子ども達の血を超えた、国を超えたやり取りに
 なんだか感動してしまった。

 子どもはその1つ1つの行動や、言動から多くのことを語りかけて来る。私に
 とっては学びの塊だ。忘れかけていたこと、本当に大切にするべきもの。バイ
 トを通して、私の中でまた1つ良い経験が増えた。

 経験は宝なり。もっと自分から動いて広い世界を見るぞ。

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│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                  │
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 お盆が終わり、夏休みも終了です。今年は涼しい夏でした。それを一番感じた
 のは、蚊と蠅が少なかったことです。夏休みが終わると同時に、町はカボチャ
 祭の準備にそわそわとし出し、そしてどんどんと秋は深まっていくのです。

 秋はちょっぴりセンチにもなりますが、サロマの秋は味覚の秋でもありますの
 で、感傷にひたる間もなく食欲の秋となります。マスも捕れ、畑からは新鮮な
 野菜が毎日のように届き、これ以上の贅沢はないと思いながらおいしくいただ
 いています。今日食べたカボチャもおいしかった!

 夏が終わると同時に、この夏、サロマをにぎわしてくれた“マーチさん”も、
 いよいよご帰還です。たいていの客人とは一緒にあちこち回るのですが、彼女
 の場合は長期間でもあり、夜な夜な話はできたので、日中は彼女ひとりで勝手
 に我が家の愛車マーチを乗り回し、知床から摩周湖の果てまで、地図を片手に
 遠征し、こんな滞在の仕方もあったのかと目からウロコの日々でした。

 わたしが体験したことのないエビ船や、はたまた手しぼりの搾乳や畑の草取り
 など、貴重な体験の数々はまた来週号に掲載させていただきたいと思います。

 本当に涼しくなりました。今日など日中にちょっとうたた寝をすると咽が痛く
 なり、風邪予防対策を講じたほどです。この気温の変化に体が参ってしまいま
 す。みんさんもくれぐれもお気をつけて。

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┃    【ほぼ週刊さろま】2002.08.21(毎週水曜日発行) 第109号    ┃
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