ほぼ週刊さろま2002.12.25 10:00発行 第127号

◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html

   ┏━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━┓
┏━━┻━━┛・・・・・・▼WEEKLY THE SAROMA!▼・・・・・・┗━━┻━━┓
┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
┗━━┳━━┓・・・・・・・2002.12.25 No.0127-2・・・・・・┏━━┳━━┛
   ┗━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━┛

 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

 ======================================================================

 初めにお詫びいたします。一旦配信されたのは、まだ完成していないものでし
 た。完成したものは間違って「さろめるKIDS」の購読者の方々に送ってしまい
 ました。ということで、12時間遅れでもう一度、「ほぼ週刊さろま 第127号
 の2」を送り直します。手違いで皆様にはご迷惑をおかけしたことを心よりお
 詫び申し上げます。

 お詫びの印にお申し出の方に、某E信用金庫の来年のカレンダーをお送りした
 いと思います。これは去年、カボチャの絵柄だったので皆さんにプレゼントし
 好評だったものです。来年のはジャガイモの花の絵です。毎年カレンダーコン
 クールで受賞するだけあってなかなか素敵です。勝手にこんなことを書いても
 いいものか少し不安はありますが、昨年も快くご提供いただいたので、今年も
 きっとご協力いただけるものと信じています(ホントかな)。ジャガイモの花
 カレンダーご希望の方は下記までメールにてお申込み下さい。

 ┃E信カレンダー希望の方はこちらまで。┃
  mailto:umeko@webnews.gr.jp

 また今朝ほどの“まだ完成していない「ほぼさろ」第127号”をお読みの皆
 さまから「今年もご苦労さんでした」メールをすでにいただいています。北見
 のIさん、伊豆の伊東のSさん、応援ありがとうございました。これからも、
 今日のような失敗もモノともせず、皆様に愛される「ほぼさろ」作りに頑張る
 所存ですので、何とぞ変わらぬご愛読をよろしくお願いいたします。

 この1年のご愛顧に心より感謝申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えくださ
 い。また来年、元旦にお会いしましょう。
                  (ほぼ週刊さろま編集長さくらうめこ)

┌───────────────────────────────────┐
│【巻頭言】 by ももっち                                                │
└───────────────────────────────────┘

 2002年、最後の配信となりました「ほぼ週間さろま」。みなさま方のご愛
 顧と励ましのおかげで一週も休まず配信する事が出来ました。ありがとうござ
 いました。

 街はクリスマスカラーと年末ムードで賑わっています。まさに“年の瀬”頭と
 心は忙しく回っているのに、体が付いていかないから困ったものです。まして
 この寒さ、なかなかストーブの前から離れられないのです。気がつくと、今年
 も一週間足らず・・なのに、大掃除はまだ・・年賀状すら出してはいない・・
 こんな状態で年を越せるのでしょうか?

 寒い寒いと言いながらも、先日オープンした町営スキー場の様子が気になって
 しかたない私。とりあえず、下見に行ってまいりました。晴天の中、新雪を泳
 ぐように滑るスキーヤーの姿が見られました。

 ┃今週のサロマ、町営スキー場┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1224_iku.html

┌───────────────────────────────────┐
│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                        │
└───────────────────────────────────┘

 『新年度予算に思う』

 冬至も終わり、少しずつではあるが、これから日一日と昼が長くなることは何
 となくホッとするものである。だから冬至のことを『一陽来復』というのであ
 ろう。

 いつも、この時期になると次年度に向けての国の予算案が発表される。町は国
 の予算が出てから本格的な予算編成に入るのが常であるが、今年の予算概要を
 見ると、その内容は実に厳しいものである。小規模の自治体は言うまでも無く、
 一般会計予算の5割前後を交付税に依存して居るところが大半であるが、この
 交付税が、ここ平成11年頃から毎年削減され続けており、本庁においても例
 外でなく12、13、14年の3ヵ年では5億数千万円の削減がなされており、
 これが15年度に向けても前年対比5〜7%の削減が予想される見込みであり、
 削減された分をどこで穴埋めをやろうかと考えると頭の痛いところである。

 先日、開催さえれた自治会長会議において、各自治会からいろいろな要望が出
 された。皆さんの話を聞いているとどれもが「なるほど」と思えるものばかり
 であり困るのである。

 国の予算を見ると、明年度の一般会計予算は81兆7891億円で、その中の
 44.6%にあたる36兆4450億円を国債発行と言う借金に依存している
 現状を思うと寒気を感じてしまう、このような国の財政は世界先進七カ国の中
 では残念ながら最下位と言われている。

 かと言って、この冷え込んでいる日本の経済情勢の中で景気を回復させるには
 どのような手立てがあるのか、実に難しいことである。

 しかし今、我々一人ひとりが何かに気づき、自らが行動に移すことによって何
 か解決の糸口が見出せるのではないだろうか?

 年末年始の、少し長い休みにじっくりと考えてみたいものである。

┌───────────────────────────────────┐
│【慶弔】 by ももっち                                                 │
└───────────────────────────────────┘

 ★心よりお悔やみ申し上げます。

  川尻 千津子(75) 中園  21日死去

┌───────────────────────────────────┐
│【あれは30年前 〜昭和47年12月号「広報さろま」より〜】 by Don   │
└───────────────────────────────────┘

 ・・“サークル活動発表と講演”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・〜遠軽地区青少年グループ交歓会〜・・・・・

 遠軽地区教育委員会協議会主催による「地区青少年グループ交歓会」が11月
 19日、佐呂間公民館で行われ、各町村から50数名が参加しましたが、各グ
 ループの日常活動の発表が行われ、出し物として佐呂間町の誌舞サークル、生
 田原町の店友会の太鼓、上湧別町の人形劇サークル、丸瀬布町のコーラスなど
 が披露され、そのあと「青年と文化」と題して北見文化連盟会長の林 白言氏
 の講演があり、氏の生活極限の体験がユニークに話され、集まった青少年に深
 い感銘を与えたようです。
  
 ┃記事はこちら┃
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_12_tiku.pdf

 ┃先週の記事┃
  先週、アドレスを変えるのを忘れ先々週のままでした。申し訳ありませんで
  した。先週の記事のアドレスは↓です。
  http://www.ohotuku26.or.jp/saroma/mailmag/47_12_hyousyou.pdf

┌───────────────────────────────────┐
│【今週の話題】                                                   │
└───────────────────────────────────┘

 『第5回サロマ湖フォトコンテスト審査結果発表』

 佐呂間町観光協会が主催する「第5回サロマ湖フォトコンテスト」に、今年も
 町内外からたくさんの応募をいただき、審査の結果次の方が見事入賞されまし
 た。

 ◆グランプリ・・・『サロマ湖 朝の輝き』 北見市  月岡 陽一

 ◆準グランプリ・・『盛夏の原生花園』   上湧別町 鈴木 徹

 ◆入 選・・・・・『鳥たちの休息』    佐呂間町 谷畑 祐子
          『夕暮れの情景』    北見市  石川 栄三
          『雲のいたずら』    室蘭市  中村 ミキ

 ◆佳作・・・・・・『楽園』        北見市  金山 康一
          『夕日』        北見市  山崎 凱夫
          『キマネップからの夕日』美瑛町  青山 美則
          『つり人』       紋別市  高橋 勇造
          『シプール』      旭川市  丹治 昭一
          『夕焼け』       美幌町  谷  静枝
          『朝焼けのサロマ湖』  旭川市  増田 美代子
          『サロマ湖の日出』   旭川市  増田 安太郎
          『輝崎(きさき)』   滝川市  鈴木 勝敬
          『朝日にかがやく湖』  生田原町 堀江 公

 ┃作品をご覧下さい。┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/midokoro/photcon5/index.html
 ......................................................................

 『JSC(ジュニアスイミングクラブ)の納会』

 さる21日、温水プールSTARにてJSCの納会が行われ、日頃お世話になっ
 ているプールを全員で清掃したあと、ゲームを楽しみ、続いて恒例のクリスマ
 スケーキ作りに挑戦。見事なできばえにウットリのみなさんでした。

 なんともでっかなケーキであったのにもかかわらず、4分の1をひとりで食べ
 た豪傑少女も出現し、和やかな雰囲気のうち、終りました。

 ┃ケーキのできばえを見て!┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1224_wadai.html

┌───────────────────────────────────┐
│【今週のお知らせ】 by なおき                                          │
└───────────────────────────────────┘

 12月25日(水) ヘルスアップ教室   町体育館       10時

           シルバー健康教室   町体育館    13時30分

           無医地区巡回診療   幌岩公民館   14時30分

 12月26日(木) 乳幼児健診      佐呂間コミセン 13時

 12月27日(金) 心と体のリハビリ教室 浜佐呂間活性化センター10時

 12月30日(月) 役場御用納め 年明けは1月6日からです。

 ┃年末年始における行政機関の執務┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/03_nenmatunensi.html

┌───────────────────────────────────┐
│【告知板】                                                            │
└───────────────────────────────────┘

 『ごみ処理が有料化に!』

 平成15年4月1日から佐呂間町を含む遠軽ブロック7町村でごみの処理が有
 料化されます。有料化の対象となるごみは、「燃やすごみ」「燃やさないごみ」
 「粗大ごみ」「直接搬入ごみ」です。「リサイクル資源」は今までどおり無料
 で回収します。金額と納める方法は次のとおりです。

 「燃やすごみ」「燃やさないごみ」は町指定の有料袋を購入し使用していただ
 きます。15リットル用30円・30リットル用60円・45リットル用90円となります。
 これは全て1枚の袋を購入する際にかかる金額で、処理料金がごみ袋に含まれ
 ることになります。

 「粗大ごみ」はごみステーションに出す場合は有料シールを購入し粗大ごみに
 貼って出すことになります。金額は大きさにより200円と400円なってい
 ます。

 「直接搬入ごみ」は一時多量に出た「燃やさないごみ」・「燃やさないごみ」
 と「粗大ごみ」が対象で佐呂間町の施設に運ぶ場合(「燃やさないごみ」と
 「粗大ごみ」)はごみ処理券を購入し管理人に渡していただきます。料金は積
 載重量により1,000円から12,000円となっています。

 また、多量の「燃やすごみ」を遠軽町の焼却施設に直接運ぶ場合は重量を計測
 の上10kg当たり30円かかり直接支払ってくることになります。

 料金の二重取りはありませんので、有料袋にごみを入れそれを直接搬入した場
 合は直接搬入の料金はかかりません。

 以上のようにごみ処理の有料化がいよいよスタートします。有料化に関する住
 民説明会を1月下旬頃から予定しておりますのでよろしくお願いします。また
 有料化に関する詳しい料金形態等は広報でお知らせいたしす。
 ......................................................................

 『子犬の飼い主募集中』

 浜サロマの「民宿さろまにあん」では子犬を預かっています。飼いたいと思わ
 れる方は至急ご連絡ください。(mailto:saromanian2002@yahoo.co.jp)

 ┃かわいい子犬の様子。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1211_kokuti1.html

 ┃さろまにあんのHP┃
  http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shipman/babydog/babydog.html

 ......................................................................

 『Pスタンプとく!とく!歳末大売り出し』

 今年も1年ありがとうの感謝をこめて、

 期 間:12月10日(火)〜12月31日(火)
 方 法:期間中1000円お買い上げ毎に補助券を1枚差し上げます。
     補助券30枚で3キロ、50枚で5キロのコシヒカリ米と交換。
     どんどん集めてたくさんもらおう。
 日 時:平成15年1月2日・3日(AM9:00〜PM5:00)
 場 所:佐呂間=コミセンア1F、若佐=坂口商店、浜サロマ=斉藤商店。

 訂 正:先週号では「50枚で50キロのコシヒカリ米と交換」と書いてしま
     いました。お詫びして訂正します。気がつきました?(編集部)

┌───────────────────────────────────┐
│【わが町紹介(1)】 by 大阪の森                    │
└───────────────────────────────────┘

 いつも記事に苦労している編集部を案じて、自発的に原稿をお送りくださった
 方がいらっしゃいます。本当にうれしいです!いつも心の支えになってくださっ
 てありがとうございます。これに引き続き、読者の方のコーナーが継続してく
 れることを切に祈ります。では、スタート!          (編集部)
 ......................................................................

 ほぼさろ読者のみなさん、こんにちは!大阪は枚方(ひらかた)のまちを紹介
 します。まいかたではありませ〜ん!枚方は大阪と京都の中間に位置し、菊人
 形で有名です。人口約40万人。私は、図書館が市内に8つ、分室が8つもあり、
 これは大阪府内でも自慢できます。淀川が流れていて江戸時代、京都から大阪
 にはこの川を利用したものです。そして昔の街道筋が今も残っており、北海道
 の別海村とは姉妹都市となっています。

 わたしは枚方市のホームページを見たことがありません。しかし、佐呂間町の
 は毎日アクセスしています。佐呂間町にはわたくし、4回行ったことがありま
 す。印象に残っているのは幌岩山からのサロマ湖のながめです。遠く知床の山
 も見えました。幌岩山の展望台の望遠鏡はお金を入れなくても見れるのには感
 激しました。大都会にいるとせちがらく、¥100硬貨をいれないと見れないで
 すよ。来年もまた、佐呂間町に行きます。そう、6月のサロマ湖100kmウルト
 ラマラソンに出るためです。では、また、は〜い!!

 ┃枚方の町をどうぞご覧ください。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1224_mati.html

┌───────────────────────────────────┐
│【カメラオブスキュラ】 by 歌流多                        │
└───────────────────────────────────┘

 新人「歌流多」さんの新コーナーです。この「カメラオブスキュラ」というの
 は、「曇って不鮮明なカメラ・・・」という意味で、歌流多さんが「現代の人
 の心」としてたまに使う言葉だそうです。若い歌流多さんの感性に期待します。
                               (編集部)
 ......................................................................

 『天使達』

 今年の冬は例年よりも酷く寒い。否、定かではないけど。そんな、寒々しい高
 く青い空の下、走り回る少年少女。まだまだ小さな小学生。大きなぼんぼりの
 付いたニット帽に編んで苺のゴムで結った髪。真っ白いコート。白い息を吐き
 ながらそんな出で立ちの少女が二人。

 「舞い降りた白い双生児の天使やも・・・。」あたしは密かにそう思った。二
 人はまだ小学校の低学年から中学年程度。本当にそっくりだった。今まで双生
 児は幾度と観てきた。一卵性、二卵性。でも、少女達は見るからに他人同士。
 確かに二人の顔は似ていなかったのだ。似ていたのは雰囲気。ほんわかした、
 それはもう、聖夜に降り立った天使のような。クリスマス・イヴの夕刻。私は
 天使を観た。

     ★
    人    
   彡 *    
   ☆ *ゝ                 。*°Д。°。  *Д 
  彡*八*ヽ                 ヽ(‥)ノ。*  *(∵)/
  ノ*彳\☆\                *°(  )°。 * (__) *
   ||    

┌───────────────────────────────────┐
│【森からのたより(4 )】 by 釜爺                   │
└───────────────────────────────────┘

 『スズメの帽子』
 
 年によりバードレストランを訪れる客の顔ぶれがちがう。昨年は一番に顔を見
 せた、ミヤマカケスがまだやってこない。 一冬、釜爺の沢を縄張りにしてい
 た、あの田舎やくざのケースケ親分は渡世の荒波を無事に渡りきって元気な顔
 をみせてくれるのだろうか。黄色の花粉をまき散らすように羽ばたく、コカワ
 ラヒワ…オレンジ胸毛のアトリもまだ姿をみせない。

 去年は姿をみせなかったスズメが群れてやって来て、バードレストランを半ば
 独占し、おれのテリトリーとばかりガラ達をおいちらす。釜爺、一計を案じレ
 ストランのメニューから粟の実を省き、ヒマワリの実だけにした。ガラ類はテー
 ブルで食べずにくわえて運び去り、幹や枝にとまり殻を片足で押さえてクチバ
 シで割って食べる。スズメはもっぱらクチバシで突くだけだから、ヒマワリは
 殻を破るのが難儀で敬遠するだろうとおもったのだ。

 にわかに風が騒ぎ、雪がついて吹きあれはじめた。沢の裸木が枝をぶつけ合い
 悲鳴をあげる。真っ白な雪のカーテンが揺らぎ窓辺の風景はかき消された。吹
 雪の襞の合間に無数の小さな小さな茶色の帽子が舞いあがった。

 「スズメの帽子だ」…安房直子の童話のストーりーが頭をよぎった。公園の隅
 で拾った赤茶色のほかほかの帽子をかぶり、スズメに変身して空を飛んだ男の
 子のお話だ。にわかの吹雪が、子どもの頃の飛べることへの「あこがれ」の心
 を運んできたようだ。

 釜爺は、身支度をすると、雪の積もった戸外に踏み出した。除雪機を操り、吹
 き上がる雪煙にまみれながら、雪霞の中に、赤茶色の「帽子」をさがしていた。

 『すす払い参上』

 「キコキコ」耳障りな音が薪ストーブの煙筒の中でする。「さては…」釜爺は、
 ぴーんときた。吹雪をさけて、煙筒に飛び込んだ奴が居るらしい…曲がりをは
 ずすと案の定、真っ黒クロスケが部屋に飛び込んできた。

 解放感と安堵感もつかの間、クロスケは見知らぬ室内に入り込んで恐怖でめちゃ
 くちゃに飛び回る。そのうち、二階の釜爺の寝室入り込んでしまった。窓の明
 かりに向かって脱出をはかる黒スケの羽ばたきで丸太の梁やら窓枠から昆虫の
 死骸や埃が舞い上がった。たも網を振り回しての大捕物が展開した。

 丸太小屋の三角天井のてっぺんを飛び回られては手が届かない。悪戦苦闘、ど
 うにか捕獲成功…クロスケの正体はスズメだった。外は暗くなっていた。「鳥
 目にゃ夜道は危険だろう…」どぶネズミの泊った鳥かごに一晩泊めることにし
 た。

 翌朝、夜が白むのを待って、クロスケは雪明かりの中を、影のように森に向かっ
 てとびさっていった。「おかげで、すす払いが出来た」と釜爺は感謝の気持ち
 で、レストランのテーブルに粟の実を一つかみ置いた。

 『2002年 燻鶏造り顛末』

 なん羽目の挑戦になるのだろうか・・最初は鶏卵生産のMさんの廃鶏利用から始
 まったにわとりのくん製造りも一年でかれこれ5、60羽はつくった。塩がつ
 よかったり、甘かったり、燻煙がうまく行かなかったりで、満足出来る物が造
 れない。今回の燻鶏造りは漬け込み液のレシピーを自分なりに調合してみた。
 それだけにできあがりが不安だった。

 塩をおさえ、果糖も押さえてかわりに密いりの極上リンゴを煮込んだ。他にレ
 モン、玉葱、胡椒は多めにいれた。漬け込むこと5時間、果実の香りが巧く移っ
 てくれるか…胡椒は適量だったか…初めてのレシピーなので仕上がりが気にな
 る。50時間ほど冷蔵庫でねせて、燻煙器で9時間、55度で乾燥させた。脂
 がとけて、したたり落ち、程良い乾燥だ。次に2時間きっちり70度を保ちボ
 イルする。中心まで熱が入り、タンパク質を破壊させ無いための2時間70度
 なのだ。

 いつもの事だけれど、ボイルを終えるのは深夜になる。翌朝まで調理台の上で
 冷やし、さらに40時間冷蔵庫でねかすと、いよいよ、燻煙開始だ。早朝、燻
 煙器のガスコンロに鉄鍋をかけ、サクラのチップを盛り上げる 経験をつむと
 言う事は貴重だ。一月、1度ペースの仲間とのソーセージ造りも、釜爺の名の
 由来通り燻煙係り一筋、おかげで、温度調整も、燻煙の程度もコントロールが
 可能になった。35度を保ち15時間、ゆったりとサクラのチップをいぶす。
 その後、丸太製の燻煙器のふたが開けられ、3時間ほど師走の真夜中の風にさ
 らされ、2002年最後の燻鶏が完成した。

 今回ほど出来具合を気にした事は無い。試食にキミ婆とキョウ婆を呼んだ。自
 分の舌だけでは信用出来ないのだった。うるさ型の審査員からOKがでた。ホッ
 と安堵の気持ちがながれた。

 ベトナム鶏、一羽が燻製になると800グラムを割っていた。口数の少ないNさ
 んが釜爺の顔を見ると開口一番、「最初、感じないけれど、咬む内にふわっと
 良い香りが味わえたよ」…うれしかったね…

 12羽の燻鶏は友達の胃袋にきえた。「みんな喜んで食べたよ」と大家族のキョ
 ウ婆が言ってくれた。やっと自分の燻鶏のレシピーが完成し苦労が実ったおも
 いだった。

 丸太小屋に友人の陶芸家が弟子の若者達と総勢6人でやってきた。「旨いよ、」
 鼻の穴からうまさが入り込む…」「いいこといってくれるね」釜爺、おおいに
 気分良くする。「遠慮せずに、どんどんいきな…」「良いんですか、じゃ遠慮
 無くいっただきます…」ぷっしゅーぷっしゅーと缶ビルが空く…静かになった
 時は翌日になっていた。

 ところで…と、釜爺はまだ自分では味わっていない事に気づいた。あれっ、ま
 だ残っていたかな…

┌───────────────────────────────────┐
│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                                        │
└───────────────────────────────────┘

 12月23日(月)『キリンのクリスマス』

 赤・緑&白のクリスマスカラーがあちらこちらで輝いています。もみの木の緑・
 ポインセチアの緑と赤・サンタクロースは赤と白。雪など降るともう気分はク
 リスマス。最近は住宅の庭も綺麗なイルミネーションが沢山あって、いつもは
 暗い夜の道も華やいでいます。ポインセチアは「クリスマスの星」もみの木は
 「希望の木」とも言われるのだそうです。そういえば、日本のお正月は門松と
 せんりょう、お祝いには赤・白が登場します。

 海外も国内もおめでたい時には、欠かせない赤・白・緑。もみの木と松はどち
 らも常緑樹、ポインセチアとせんりょうは常緑低木なのだそうです。クリスマ
 スもお正月も雪が降っても寒くても、負けずに育つ草木に彩られているんです
 ね。

 そうそう、キリンの家にもサンタクロースが来ました。「近頃の住宅は煙突が
 無い?」との事で玄関から..。

 ┃キリンのうちに来たサンタクロース・・・。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/02_1224_kirin.html

┌───────────────────────────────────┐
│【浜だより】 by 海坊主                                       │
└───────────────────────────────────┘

 今週になって、港内も氷がはってきた中でカキ漁も終盤となってきました。
 終ってきた人もいて、少しずつ寂しくなってきています。市場は28日が最後
 のセリになっていて、同時に最終の船の上架作業も行われます。
 ということで、28日で浜での作業は今年最後となるでしょう。
 外海のホタテ漁はこの寒さの中でもつづいていましたが25日で終漁するよう
 です。夏場の休漁はあったものの、最終的には例年を上回る水揚げだったよう
 ですが、それもこれも頑張ってくれた乗組員のおかげではないでしょうか。
 こんな様子ですから今週で浜はほんとうに静かになってしまいます。

 ちなみに今日はクリスマスイブ、明日はクリスマス、何かいいことあるのだろ
 うか?道路脇で角の生えた鹿は良く見るがトナカイは見た事ね〜や!

┌───────────────────────────────────┐
│【あっちこっちのサロマニアン】 by 小梅                                │
└───────────────────────────────────┘

 『サロマっ子、沖縄上陸するの巻』

 先週、私の故郷サロマ町の友人2人が沖縄旅行にやってきた。沖縄の友人から
 車を拝借し、あちこちまわり、友人を差し置いて、何より私自身が1番楽しい
 時間を過ごした気がする。

 ここでせっかくだから、私たちが行った場所を軽く紹介しましょう。

 まず1つは那覇市の『公設市場』。
 新鮮な魚たち(カラフルな熱帯魚)や巨大なイカに貝、豚やヤギを丸ごと解体
 して売っている昔から存在する賑やかな市場。売人のおじちゃんおばちゃんの
 元気なこと!入り口から足を踏み入れるやいなや、「はいよっ、観光かい!ね
 えねえ手ぇ出して、これ食べてみ!」とゴーヤーの漬け物やらミミガー(豚の
 耳)やらをほいほい食べさせてくれた。逃げる隙を与えまい、という勢い。こ
 こで働いている人たちは皆とても人なつこくて、陽気でいつ遊びに行っても心
 あたたまる。私のお気に入りの場所である。

 さて、次にむかったのは『玉泉洞王国村』。
 ここでは全長約5キロメートルほどの洞窟の中を歩いて見物することができる。
 何百万年もの長い月日をかけて形成される鍾乳洞は見物。(1年間かけて3ミ
 リの成長ですって。すごい!)他にも、熱帯植物園、黒糖精製工場、ハブ酒精
 製工場があり、琉球ガラスやつぼ焼き、藍染め体験もできてしまう。沖縄ワー
 ルドがいっぱいにつまったオールマイティーな場所。ここには3度足を運んで
 いるのですが、今回は初めて琉球ガラスなるものを造ってみました。これは友
 人のおかげ。いつでも来れる、という安心感があるのかなかなかやろうとする
 ことがなかったので、本当にいい体験ができました!おもしろかったあ!!大
 満足。

 また、北谷(ちゃたん、です。読めるかな?)のフリーマーケットにも行きま
 した・・・が!平日だったため活動しておらず、残念。ここは沖縄で若者に人
 気のスポット。土・日の夜にいろんな店鋪が立ち並び、わいわいと活気があり
 ます。毎週開かれるお祭りのよう。食べ物や、フリマで出される雑貨・衣類が
 本当に安く手に入ります。

 そして、この北谷町までのびる道路の両脇には米軍基地。初めて目にする人に
 は珍しい光景です。(私も初めの頃はいちいち珍しがってははしゃいでいた。)
 今はクリスマス時期なのでイルミネーションがとても綺麗。(去年はテロの影
 響でほとんど見られなかった。)

 そんなこんなであっという間に最後の夜を迎え、私のお家でゴーヤーチャンプ
 ルーを作り、3人と1匹(猫)で乾杯しました。次の日友人たちを空港に送っ
 た帰り、なにやらさみしくて泣きそうになってしまった。こんなに遠い島国に
 地元の知り合いが訪れてくれたのは初めてだった。とても嬉しかったし、やっ
 ぱり気のおけない友人との時間はあったかくて、懐かしくて、改めて自分は結
 構沖縄の中でどこか補えない寂しさと隣り合わせで生活しているのだと感じた。
 ああ、早く帰りたい!帰る予定日まではまだ10日ほどもあるのに、もう荷造
 りは万全です(笑)それでは、新年にお会いしましょう!

┌───────────────────────────────────┐
│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                    │
└───────────────────────────────────┘

 「ほぼさろ」発刊の元となったwebnews岡島氏の奥様が亡くなった。まだ人生
 半ばの若さである。メルマガを始めた当初は慣れない作業に編集が毎週深夜に
 わたり、何度帰りが遅くなるコールをしたことだったか。編集に来たはいいも
 のの吹雪で帰れなくなり、お泊まりコールをしたこともあった。また時には、
 その奥様お手製のプロ顔負けのケーキの差し入れに舌鼓を打つこともあった。
 今となっては全て懐かしい思い出であり、ご迷惑をかけただけで終わってしまっ
 たことが悔やまれてならない。

 若い方の葬儀に出る度に思うことがある。わたしはとにかく健康な体だけが取
 り得だ。それを精一杯活かさなくてはと思ってしまう。また若くして亡くなっ
 た方の分まで精一杯生きたいと思うのである。それでまたもや忙しい日々を送
 るはめとなり、人の分までと生きなくてはならないので、おそらく100は越
 えるであろう。いいんだ、それで。生かされている分、精一杯生きるんだ。

 去年は病院ではあったがクリスマスのプレゼントを届けた。今年はもうそれが
 できないことは本当に淋しくて悲しい。一期一会と言うけれど、袖触り合うも
 と言うけれど、出会いを大切に、人とのかかわりを大事にしていきたいと、胆
 に誓わされた彼女の死であった。

 年末の机の整理をちょっとだけしていると、なんと彼女からのハガキが出て来
 た。「治療を頑張ります。」としたためてある、その文字がにじんで見えた。

 ご冥福を心よりお祈りいたします。       (ほぼさろスタッフ一同)

┌───────────────────────────────────┐
│ 佐呂間町の関連サイトはこちら                                        │
└───────────────────────────────────┘
 ▼サロマ町の公式サイトはこちら http://www.town.saroma.hokkaido.jp/
 ▼日刊web新聞webnewsに「佐呂間町のなんでも掲示板」設置。
  http://www.webnews.gr.jp/ から「掲示板index」をご覧ください。
 ▼本誌は上記『日刊web新聞webnews』の協力を得て製作しています。
  ご協力に感謝します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃    【ほぼ週刊さろま】2002.12.25(毎週水曜日発行) 第127-2号   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@muratasystem.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
 ……………………………………………………………………………………………
  ▼バックナンバーはこちら
   http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/backnumber.html
  ▼メールマガジンの登録・解除などはこちら
   http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html
 ……………………………………………………………………………………………
 このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
 発行しています。 http://www.mag2.com/


バックナンバーインデックス



◎「ほぼ週刊さろま」いますぐ登録
http://www.webnews.gr.jp/saroma/mailmag/saroma_mag2.html