ほぼ週刊さろま2003.4.23 10:00発行 第144号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                           │
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 春の陽気に誘われて、パークゴルフを始めた方々を見かけました。自宅の窓か
 ら眺めていると、犬の散歩に出かける方や自転車で走り回る子ども達の賑やか
 な声を聞く事が出来ます。連休も近い事ですし、なんとなくブラリと出かけた
 いほど穏やかなお天気ですね。

 なんて呑気な事を言ってられない。先日の授業参観の折は、「落ち着きがない」
 とか「忘れ物が多い」などという先生の言葉に、いちいち「我が子かも・・」
 とドキドキしていたのですが、今週はついに家庭訪問シーズン到来なのです。
 先生が変わった事もあり何だかソワソワしてしまっています。

 今週のサロマ、写真は若佐農村公園です。・・でも、パークゴルフ場のオープ
 ンって4月27日だったはず?

 ┃オープン間近の若佐農村公園┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0423_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                      │
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 『袖触り合うも多少の縁』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先般、上京したとき久しぶりに親しい友人I夫妻と、ゆっくり話しながら飲み
 たいと連絡したところ四谷にある《タン(舌)焼き》であう約束がとれた。こ
 の店には、今までに三度ほど案内をされたことがあったが、ここは牛タン(舌)
 専門店で、いつも混んでおり、美味しいものを食べさせてくれるので、小生も
 大変気に入っている。

 今回も2〜3年振りに行ったが、まだ6時ごろにもかかわらず、店内は既に空
 席はわずかしかなっかた。久しぶりにI夫妻と旨いたん料理と酒で《舌》づつ
 みを打ちながら佐呂間の話に花が咲いていた。

 我々のテーブルは樹齢300年を遥かに超えれ大木を輪切りにしたものであっ
 た。そのテーブルに、5〜6人でやってきた客が加わり、お互いに飲んでいる
 こともあって、すぐに意気投合した。

 そのメンバーの中に、何処かで見たことのある人がいた。その御仁は『立川文
 志氏』、彼は落語立川流「色物」の真打であり「江戸文字」の専門として活躍し
 ている人物。

 そんなこととは、全く知らず、飲んだ勢いで駄洒落のやり取りをしているうち
 に、すっかり親しくなり《文志会》に入会(会費1万円)するはめとなった。

 来年、チャンスがあれば北海道内を「風間杜夫」さん達の仲間を連れて公演を
 したいとか、『袖触り合うも多少の縁』で佐呂間にも呼ぶことができればと思
 う。

 その日は、少し“舌”がもつれ気味でホテルに戻った。

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│【あれは30年前】〜昭和48年4月号「広報さろま」より〜 by Don     │
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 ・“馬乳が牛乳にかわる?”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・〜仔牛が母馬の乳をチュウチュウ吸って育つ〜・

 これは、富武士の福田松三郎さん宅のはなしで、この母馬(12歳)と仔牛が
 母馬の乳を飲むようになったいっています。

 ふつう馬の場合は、ほかの馬の仔がそばへ来てもけとばして寄せ付けないのに、
 この仔牛に対しては母性愛をくすぐられるのか、わざわざ呼ぶようにして乳を
 与えます。

 飼主の福田さんも「長年、牛や馬を飼ったが、こんなのは初めて」といって驚
 いています。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/48_04_uma.pdf

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│【今週のお知らせ】 by なおき                     │
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 4月24日(木) 若佐ふれあい会    若佐コミセン   10時

          乳幼児健康審査    佐呂間コミセン  13時

 4月25日(金) 心と体のリハビリ教室 浜佐呂間活性化センター 10時

          寿大学        町民センター   10時
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 『ベビースイミングのご案内』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先週ご案内のスイミングスクールは、たくさんの申し込みのもと、説明会も終
 えて、連休明けからのスクール開始を待つばかり。今度はベビースイミングの
 お知らせです。下記の要領で行います。たくさんのベビーとパパ・ママの参加
 を期待します。

    日 程 : 5月8日〜9月25日(毎週木曜日)
    時 間 : 午前10時〜11時
    対 象 : 1才〜3才までの幼児と保護者
    持 物 : 水着、水泳帽子(親子とも)
    申 込 : 不要
    問 合 : 佐呂間町武道館温水プールSTAR(2ー2261)

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 『ホタテが配付されます』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 4月24日、佐呂間漁組さんより佐呂間町全戸にホタテが配布されることにな
 りました。ホタテは、何といってもサロマ町では一番の特産品。身がプリプリ
 としまったサロマ産のホタテは最高です。

 昨年も、全戸に配布される予定でしたが、配布直前に貝毒が発生し中止、がっ
 かりしたことを覚えています。今年こそは、みなさんのもとにおいしいホタテ
 が届くと思います。

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 『子犬の飼い主募集』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 またまた、子犬を飼ってくれる方を探しています。

 この子犬は仁倉の農家宅から引き取ってきた犬ですが、この農家宅付近に捨て
 られていたそうです。とても良くなついたかわいい子犬です。

 ┃かわいい子犬┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0423_dog.html

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│【サロマ昔話し】〜サロマの昔を知っている方に語ってもらいました。      │
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 サロマの開拓者たち。今回は「開墾の方法」 文・イラスト by 徳永良行

 開墾とは、原始林や笹薮を畑に仕上げることだが、当時で一番楽な方法は、予
 定した場所の回りに火防線を作り、火を入れて邪魔になる草木を燃やしてしま
 う方法が用いられていた。火防線を作るには、中の立木を切って除き、笹など
 が生えていたら手で刈り払い、出来るだけ燃えやすいものを除く大変な仕事。
 火入れの当日は、団体の人たち全員で風下の方の火防線にて待機していた。

 その時は、開拓者の各家庭からばけつや桶を出来るだけ集めて水をいっぱい入
 れておき、火入れをした団体もあった。

 火入れが成功したら、焼き残ったものを集めてさらに焼き、親父さんが鍬で筋
 を切り、かあちゃんが種をまく。麦類やソバなどをまく時は、浅い溝にして種
 をまくが、豆類をまく時は間隔を置いて穴を鍬で掘った穴にまいていった。

 ┃開墾の方法 イラスト┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0423_mukasi.html

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│【今週の話題】〜ホットな話題をお届けします。by うめこ            │
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 『サロマの栃木』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 “栃木の暇爺”という方から、「サロマにある栃木というところは、栃木県谷
 中村の出身者が入植したところではないのか」という質問があり、webnewsの
 岡島さんが写真に収めて来てくれました。

 http://www.webnews.gr.jp/today/saroma2003/03_0418_1saroma.html

 また栃木県のようこさんが、谷中村跡を取材してくれて、栃木県谷中村と佐呂
 間町栃木とが、これでやっとつながった気がしました。

 http://www.webnews.gr.jp/today/saroma2003/03_0422_1saroma.html

 今まで漠然と栃木出身者が入ったので、「栃木」という地名となっているとは
 知っていましたが、色々な歴史的背景もわかって大変参考になりました。岡島
 さん、ようこさん、ありがとうございました。

 また栃木の神社にあった大木が「トチの木」であり、栃木の県木であることも
 大変興味を引かれた事実です。モチモチの木なんですね。

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 『ADSLサロマに上陸するか!?』・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 締切が近づいてきているのに申込書はまだうちにある。こんな状況で200件
 の達成はあり得るのか。この件については佐呂間町のなんで掲示板にたくさん
 の方が書き込みして下さり、未知のADSLの良さを力説してくださり、本当
 にご心配くださり感謝です。

 いよいよ本当の最後のお願いになってしまうが、どうか大勢の方がADSLに
 申込まれることを願う。一説には商工会を通して入会金の割り引きがあるとい
 う情報もあるので(未確認情報)、よろしくお願いします。

 ┃詳しくはこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/osirase/adsl/adsl.html

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 『あさってのサロマを考えるおばちゃんの会 発足』・・・・・・・・・・・

 水面下の密かな情報として伝わってきた「サロマの町を考えるおばさんの集い」
 おばさんと聞けばわたし以外に誰がいると、誘われてもいないのにしゃしゃり
 出て行ってきました。

 “あさって”というのは明日よりもっと未来を見つめるという意味と、もうひ
 とつどこを向いているか分からないという意味の“あさって”もあるのだそう
 です。

 町内のあらゆるおばさんが、若いのもそうでないのも集まりました、総勢20
 名以上。酪農あり牛飼いあり牛飼いの助手あり。保育士あり看護師あり、婦で
 はなくなりましたね。色々なところの色々な女性が一同に集まって話しをして
 大変におもしろかったです。

 内容で興味があったのは、地場産業センターでのレトルト食品加工についての
 相談事項。食在の有効利用にはなかなか魅力のある話しでした。また子ども達
 の教育などの問題については、時代背景の違いはあれども経験者のアドバイス
 などは大変に参考になるのではないかと思いました。

 まだまだ始まったばかりのこの集い、これからどっちを向いて進んでいくのか
 全く不明ではありますが、何となく期待するウーマンパワーでした。「おじさ
 んも参加できるのですか?」の問いに、一斉に「ノー!」の返答が響いたのも
 良かったです(笑)。

 いい集いに発展するよう、期待します。

┌───────────────────────────────────┐
│【サロマの春】〜すっかり暖かくなったサロマからサロマの春の配達便。  │
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 寒かったから今週はお休みです。雨が降った日はルクシの峠も濃霧に包まれ、
 100メートル先は見えても200メートル先は見えない状態でしたね。霧も
 晴れて暖かな春の到来となるよう祈ります。

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│【浜だより】 by 海坊主                         │
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 16日に船が湖面に全て下ろされ、それまで行われていたニシン網漁に引き続
 きウニ漁、湖内の小定置網漁も始まり浜は一気に賑やかになり、時化後の土曜
 日はニシンが大漁だったみたいで、市場はニシンでひかり輝いていました。あ
 んなに市場にニシンがあがったのは自分は見たことがありません。いつ以来な
 んだろう?年輩の人に聞いてみればよかったな〜。

 22日には宮城県からカキ種が届き、カキも湖内に垂下されます。いよいよ後
 は養殖ホタテの作業が始まるのを待つばかりですが、今年は遅れているので、
 ゴールデンウィークは無しになりそうです。何はともあれ船で湖面をはしり、
 仕事するのは気持ちのいいもんです。

 そう言えばそろそろアイヌネギを採りに行かないとな〜、ここ1週間はちょっ
 とアクシデントがあり、採りに行く暇がなかったんだよね。

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│【とものお気楽日記】〜山梨から故郷サロマへ向けて送ります。      │
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 『桜』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 山梨のこの町に住み始めた日、桜がもうすでに咲き乱れていた。どの山にも、
 どの家にもどの道にも桜が咲き、気持ちを高ぶらせてくれた。そんな桜の花も、
 やっと散り始め、遅咲きの桜がピンクの花を誇らしげに咲かせ始めた。

 私が勤めるようになった小さな保育所にも、桜の木はぐるりと保育所の周りに
 植えられ、風が吹くたび花びらが雪のように舞う。桜の花びらが落ち葉のよう
 に保育所の庭に積もり、それをほうきで園長が毎朝掃いて集めている。なんだ
 か不思議な光景に写る。園長がせっかく集めた花びらを使って子供たちと私は
 毎日吹雪ごっこをする。舞い散る花びらの中を、子供たちは歓声を上げ走り回
 る。園長は悲鳴を上げ走り回る。私もそんな園長や子供たちから逃げ回る。道
 路の花びらも車が走るたびに舞い上がり、車の後を追いかけるようについてい
 く。

 町にコンビにもお店もないため、土日にはどの家も買い物に出かける。うちも
 その一人で、桜吹雪の中、北見ナンバーの車で買い物に出かける。そして、そ
 のあと、必ず温泉に行く。火山だった富士山のふもと、温泉は数え切れないほ
 どある。なれない保育所の仕事と学校、引越しなどの疲れを取るために、ゆっ
 くりと親子で温泉につかる。どこも始めての温泉でありながら、どこも優しい
 笑顔が迎えてくれる。そして、どの温泉にも、やはり桜並木がある。

 町が歓迎し、人が歓迎し、そして、桜が歓迎してくれる4月。30キロ台まで
 落ちた体重は、現在47キロ。ものすごい食欲で母子犬猫共々日々太っている。
 お年寄りばかりの小さな部落で、彼らのようにゆっくりとした時間の流れを感
 じながら、桜の花びら一枚一枚に幸せを感じる。

 ここは、ゆっくりと、のんびりと、焦らず。それが許される山の中の小さな小
 さな町のようだ。

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│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                    │
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 4月20日(日)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 知来小学校による廃品回収がありました。新聞紙・雑誌・ダンポール・ビール
 びん等を業者の方に引き取ってもらい、修学旅行や自転車通学用のヘルメット
 購入に当てるそうです。生徒・先生・PTAの方が一緒に廃品(リサイクル資
 源)を車に積みこみながら各家庭をまわります。子供達は休日にもかかわらず
 楽しそうに手を振って帰っていきました。(かつては、児童だけでリヤカーを
 引いて地区別にお宅を回っていましたが、回収中の交通事故の心配、児童数の
 減少もありPTAの方が車で子供達と回るようになったのでしょうね。)

 花粉症や埃のアレルギーをもっている方にはちょっと、辛い時期ですが色々な
 予防法や改善策があるそうですね。鼻から水をすって口から出すとかetc..。
 これは慣ないと確実に痛い(笑)。地区毎に道路の清掃も行われる時期です。
 暖くなり、埃っぽく感じるのも春ならでは…。

 ┃写真です。┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0423_kirin.html

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│☆【サロマ式ダイエット法】☆〜果たして、痩せられるか。実験台→うめこ │
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 新年度に新コーナーをと考えていましたが、なかなかいい案がなくて。そんな
 時、おっちょこちょいなある人が(わたしですが)またもやダイエットに挑戦
 すると息まいて、それも今サロマで人気の流水ダイエット教室!すぐに定員いっ
 ぱいになったはずですが、なぜかひとつだけ空きがあったもので、中途からで
 すがもぐり込むことに成功し、その過程と成果を一月に及び追跡調査しようと
 いうもの。万一痩せられたら、サロマの温水プールSTARも超有名になる、
 かも?

 『いよいよ最終週』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ダイエットも最後の週となりました。仲間意識も芽生え、流水にプルプル当た
 りながら「ちっとも痩せないね。」と笑いあっているのですが、実はわたくし
 ちょっこし減った気がします、体重。それは実に微々たるもので、なんたって
 一日のうちでも結構数字の上下はあるものなので、確実に減ったというには、
 あまりにも小さな数ではありますが、数字の上下の範囲が一段階下で上下する
 ようになったと思うのです。

 この原因は、おそらく無闇矢鱈と食べていたのが、ちょっとだけ節操が生まれ
 たところあたりだろうと思われますが、詳しい結果については来週、正式に発
 表したいと思います。果たして本当にダイエットできたのかどうか・・・。

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│【森からのたより(21)】 by 釜爺                    │
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 『旬の四月』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 春を待つものには、四月はあわただしい季節となる。

 雪原に広がって行く地面にわずかに顔を出したフキノトウを採ると、茎が飴色
 に凍ってる。冬に押しつぶされへばりついた枯れ草をかき分けるとイラグサが
 芽生えていて、千切ろうものなら、チビだと思って馬鹿には出来ない。指先に
 痛がゆい火照りがいつまでも残る。春の旬は、このふた品の天ぷらから始まる。

 シラカバの樹液も四月の森からのプレゼントだ。なかなか消えない森の雪にま
 どわされて、今年は採取のタイミングがれてしまったが、樹液で米を炊き、コー
 ヒーを味わい、数人の友人に配った。さてと、念願の「シラカバどぶろく」造
 りにも挑戦しょうと、樹液は痛みやすいので、大鍋でわかした。果糖のような
 甘酸っぱい香りが丸太小屋をみたした。

 「農家のムスメの私にやらせてよ」キョウ婆がシラカバどぶろくの試作を勝っ
 てでた。子ども時代、親が造るのを見て育っているから、坊主の子習わぬ経を
 読む、の類なのだ。「スゴイよ、沸き立っているよ…」「甘さが違う…」「ど
 ぶろくパーティやろうよ…」逐次、威勢のいいメールがはいる。パーティを待
 ちきれず、エミ婆とおちょこで味見をした。「極上だ…」思わず叫ぶ。「酔う
 よ、これ…」とエミ婆… シラカバの糖分が加味されて、発酵も速まりアルコー
 ルの度数も強くなったに違いない。ふっふっとたぎるシラカバ色の美酒があっ
 た。

 二日ほど留守にした。容器から溢れているかも知れないと、勇んで採取に谷を
 くだった。期待はみごとに裏切られた。シラカバは、汲上げポンプのスイッチ
 を切ってしまっていたのだ。「シラカバどぶろくまだある…」未練たらしく、
 キョウ婆にメールをいれた。

 南西の強風が吹き続け、凍った地面が融けてゆるんだ。

 早速、剣先スコップを担いで、山わさびを堀りにでかけた。我家の畑の縁には
 父母が昔し移植した山わさびがはびこっている。おろして、醤油漬けにすると
 辛みがまし、口に含むと思わず悲鳴を上げるほどの強烈なインパクトがでる。

 生きの良いニシンを焼いて身をほぐし、山わさびをまぶし肴にしてビールをあ
 おった。山わさびの辛みは強烈だけれど瞬時に消えるのが又いいのだ。潔い良
 い辛さとでも言うか…毛蟹のこうらで二本酒を燗して蟹ミソとまぶしグビリと
 やるのはこたえられない。そう言えばもう、河口でアカハラの捕れる時期だよ…
 脂ののった刺身と食べたくなった。

 「よし、来年こそ、シラカバどぶろくで、山わさびをまぶしたアカハラの刺身
 をくうぞ…」

 旬を味わうことは、季節を食すること…季節を見過ごすと旬も遠ざかる。また
 巡る一年を待たねばならない。季節の旬を待ち望む、生きる歓びがまた始まる。

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│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                   │
└───────────────────────────────────┘

 暖かかったのに、突然寒い1週間でした。でも寒さの中でも段々と雪の姿は小
 さくなっていくのです。やっぱり春ですね。

 紙面を見る限りでも、ニシンが、ホタテが、アイヌネギがと、おいしい話題満
 載ですね。旬のものを食べると不思議と力が湧いてくる気がします。元気モリ
 モリの今週でした。

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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.04.023(毎週水曜日発行) 第144号     ┃
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     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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