ほぼ週刊さろま2003.4.30 10:00発行 第145号

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┃・★・・・・・    ほ ぼ 週 刊 さ ろ ま    ・・・・・★・┃
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 わが町北海道佐呂間町より、町の様子、新しい情報を心を込めて発信します。
      (このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください)

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│【巻頭言】 by ももっち                           │
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 この季節になると、美味しいものが色々お目見えします。スーパーに行って、
 「いま旬の○○」なんていう札を見ると、ついつい買わないわけにはいかない
 ような衝動にかられてしまう私。先日は、店先で見つけた「旬の味、たけのこ」
 をついついカゴの中へ・・家に帰って気付いたのですが、私、生のたけのこな
 んて調理した事がなかったのです。お料理本をめくりめくり、どうにかたけの
 こ御飯に仕上げたものの、お味の方は・・・でした。

 旬を味わうならやはり、自分で採ったものを!と思い、剣先スコップを持って
 向った先は、極秘の“わさび群生地”ビニール袋にたっぷり採れた山わさびは、
 翌朝の食卓へ。天候のせいかどうか、今年の山わさびはそれほど辛くなかった
 ような気がしました。朝からゴハン何杯でもいけちゃう山わさびをお求めの方
 は、ももっちまでご連絡を。

 気温が高かったため、総合公園“さろま”の山の芝サクラは、頂上が薄らピン
 クかかって来ました。GW最終日くらいには、見頃になるのではないでしょう
 か。この連休中、お花見も予定の一つになりそうですね。

 ┃総合公園“さろま”の山の芝サクラ┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0430_iku.html

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│【町長のつぶやきコーナー】 by サロマバタフライ                      │
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 『戦い済んで』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 21世紀に入って、初めての統一地方選挙が、再選挙となった札幌市長選挙を
 残して総てが終わった。

 北海道の舵取りは、道外出身で初の女性知事が選ばれた。今回の知事選は9人
 もの候補者で一つの椅子を争った。もしかすると、札幌のように再選挙になる
 のではと、予想した人も多かったかも知れないが、結果はご承知のとうりであ
 る。568万道民の新知事への期待は大きい、北海道に骨を埋める覚悟で頑張っ
 てほしいものである。

 近隣の市町村長と議会議員の選挙も終わり、それぞれ新年度事業もスタートを
 した。ゴールデンウイークが過ぎると、市町村合併の動きが急速に進むものと
 思われる。

 近じか、市町村合併を審議している、地方制度調査会からの中間答申が発表さ
 れると思うが、北海道の特殊性を充分に配慮されたものであることを期待する
 とこらである。これを基本に作業が具体的に進むものと思う。

 さて、今回、佐呂間町は何故、統一地方選挙と関係が無いのだろうかと疑問に
 思っている人もいるかも知れないので説明しますが、これは、過去において佐
 呂間町と若佐村が昭和31年9月26日に合併をしたことによって、統一地方
 選挙日がずれたと思います。

 【お詫び】

 先週のこのコーナーで、タイトルが『袖触り合うも多少の縁』とありましたが
 これは間違いでした。そもそも以前、同じこの諺を使った際に、「まちがって
 いるよ」とのご指摘があり、それを思い出したものだから、原稿にあったのと
 わざわざ違う『袖触り合うも多少の縁』を使ったのですが、正しくはバタフラ
 イさんが初めに原稿にお書きの『袖すり合うも他生の縁』が正解なのです。

 でも多くの方が『袖触り合うも多少の縁』と思い込んでおられると思いますが
 国語課卒業のわたしなんぞ、何と「袖を振り合う」と思っていました。そして
 何よりも、「多少」ではなく「他生」。つまり少しではなく、他生=今の世で
 はない前世からという、更に大きな意味があったのですね。

 しっかり確認もせずに間違って掲載したことを、ここにお詫びして訂正したい
 と思います。                        (編集室)

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│【あれは30年前】〜昭和48年5月号「広報さろま」より〜 by Don     │
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 ・“部落から” キャン・イタイ! 飼い犬もゆるくないヨ・・・・・・・・
 ・                                  ・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜狂犬病の予防注射を受けよう〜・

 町の衛生係では、先月各部落を巡回して狂犬病の予防注射を行いました。
 各地で野犬の被害が数多く出ておりますが、当町では今のところ人畜に大きな
 彼我は出ていないようですが、飼い放しを含めて野犬の数はかなり多いようで、
 係では先月来部落に出て、麻酔銃を使って撲滅作戦を展開していますが、各家
 庭の飼い犬はクサリでつないで、必ず狂犬病の予防注射を受けましょう。

 ┃記事はこちら┃
  http://www.town.saroma.hokkaido.jp/mailmag/48_05_buraku.pdf

┌───────────────────────────────────┐
│【慶弔】 by ももっち                         │
└───────────────────────────────────┘

 ★心よりおくやみ申し上げます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       宮前町 本田 善吉さん(79) 23日死去

       富武士 小林 忠司さん(62) 26日死去

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│【今週のお知らせ】 by なおき                     │
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 5月 1日(木) 心と体のリハビリ教室  若佐コミセン  10時

 5月 7日(火) たまご教室       町民センター  10時

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 『ベビースイミングのご案内』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 先般ご案内のスイミングスクールは、たくさんの申し込みのもと、説明会も終
 えて、連休明けからのスクール開始を待つばかり。今度はベビースイミングの
 お知らせです。下記の要領で行います。たくさんのベビーとパパ・ママの参加
 を期待します。

    日 程 : 5月8日〜9月25日(毎週木曜日)
    時 間 : 午前10時〜11時
    対 象 : 1才〜3才までの幼児と保護者
    持 物 : 水着、水泳帽子(親子とも)
    申 込 : 不要
    問 合 : 佐呂間町武道館温水プールSTAR(2ー2261)

 『子犬の飼い主募集』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 またまた、子犬を飼ってくれる方を探しています。

 この子犬は仁倉の農家宅から引き取ってきた犬ですが、この農家宅付近に捨て
 られていたそうです。とても良くなついたかわいい子犬です。

 ┃かわいい子犬┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0423_dog.html

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│【今週の話題】〜ホットな話題をお届けします。by うめこ            │
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 『ADSL申込み、200件突破』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ADSLの加入申込が、めでたく200件を突破しました。早速、NTTに早
 期エリア化の要望を行うとのことです。ご協力ありがとうございました。でも
 正直なところ、200は無理だと思っていたのですが、サロマのネット状況を
 ちょっぴり垣間見た思いです。まずは良かった!そしてご声援くださった方々
 本当にありがとうございました。

 早く未知のADSLの良さを体験した〜い。

 『トラクター動き出す』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 畑では連休返上で、トラクターが忙しそうに働いています。それを見て思い出
 したこと。佐呂間町と姉妹都市にあたるアメリカアラスカ州パーマ市では、確
 か“コロニーデー”というお祭りで、トラクターのパレードがあるのです。そ
 れは北海道と同じように未開地を開拓して広げていった先駆者と、共に働いた
 トラクターへの感謝の思いがこもっていると思うのですが、古〜いのから最新
 の機械まで、色々なトラクター達がきれいに飾り付けられてメインストリート
 を何台も並んで行進するのは圧巻でしたね。

 サロマのトラクターは、広い畑を気持ち良さそうにゴロゴロと動き始めていま
 したよ。

 ┃畑のトラクター┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0430_wadai.html

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│【読者からのメール】                                          │
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 皆様からのメールを紹介いたします。これは時々メールをくださる東京のOさ
 んからのメールです。先日開催された「オホーツク・サロマの旬を食べる会」
 のご報告です。ありがとうございました。

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 27日の「オホーツク・サロマの旬を食べる会」は盛大に行われました。出席
 者は150人ほど集まりました。当日は丁度良い天気で雨も降らず、神田明神
 へと向かいました。

 今年の宴会は?・・・蟹も丁度良く解凍されまして、出席された方々に大変好
 評でした。久しぶりにオホーツクの味を堪能しました。宴会はクイズあり色々
 と思考を考えて、勿論クイズに正解された方々には佐呂間の特産物が戴けまし
 た。

 佐呂間より届けられました特産物も全て完売でしたよ。ただ町長さんのお顔が
 拝見できませんでしたのが一寸残念でしたけれど、蟹、ホタテ、を食べられた
 事に感謝です。

 我が家のお土産も蟹でした。今年は流氷が離れるのが遅いとかで、蟹が来るの
 かしら?・・と思いましたけど立派な蟹でした。くして一日、楽しく過ごさせ
 ていただきました。本当に佐呂間の味を有り難う御座いました。 (by O)

 ......................................................................

 皆様からのメールをお待ちします。
 mailto:hikko@titan.ocn.ne.jp

┌───────────────────────────────────┐
│【サロマの春】〜すっかり暖かくなったサロマからサロマの春の配達便。  │
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 芽吹きの季節を迎えました。冬の間、裸だった木々の梢も薄緑に色付き始めま
 した。「野は緑 空青々と 海も明け」〜いい気持ちです!

 ももっちも書いていますが、山ワサビ、アイヌネギなど、山菜も採れ始め、花
 も咲き始め、鳥も賑やかに歌い始め、何もかも目覚めて始まっています。いい
 季節です!

 ┃野は緑┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0430_haru.html

┌───────────────────────────────────┐
│【浜だより】 by 海坊主                         │
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 先週末から養殖ホタテの浮上作業も始まり、今週は引き続き稚貝の入れ替え作
 業が始まって、朝早くから湖内を船が走り回っています。湖岸に建つ某ホテル
 ではうるさくて大変ではないかとちょっと心配です。朝早くと言うよりはまだ
 夜明け前なもんで。連休前には大方入れ替え作業も終わるのではないでしょう
 か。浜が賑やかになったのはいいのですが、一気に仕事に取りかかったため、
 筋肉痛やなんかで体が賑やかに悲鳴をあげています。毎年今時期思うのですが、
 「年齢と共に体の回復に時間がかかるようになってくる」実感してしまいます。
 ん〜さびしぃ〜!

 そろそろ花見の季節ですが、山に花は見かけないな〜。子供達の顔を見ながら
 花見でもするか〜!トンネルの入口がふたつ、どっちへ行けば花が咲いてるだ
 ろう?咲いてる訳がないっつちゅうの!

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│【とものお気楽日記】〜山梨から故郷サロマへ向けて送ります。      │
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 『日蓮』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 桜が終わり、山に囲まれたここ、早川町は山の木々の新緑が目を引くようになっ
 た。早川町の隣、身延町は、日蓮宗の総本山があり、全国から大勢の日蓮宗の
 修行者が訪れるのだそうだ。早川町も多くの日蓮宗のお寺が点在し、我が家の
 そばにもお寺がある。細い急な山道をあがるとお寺が現れたり、山のてっぺん
 に続く山道があるお寺もある。これらのお寺や山を目指し、この連休、この小
 さな町にも大型観光バスがどんどんやってきた。

 近くの民宿には、大型バスが10台。一台40人が乗れるとして400人。話
 には聞いていたが、これほど多くの修行者がこの町にやってくるとは思いもし
 なかった。朝6時半、スピーカーで「南無妙法蓮華経」と歌のような声が響き
 渡り、太鼓の音が始まる。外を見ると、何人もの白装束の修行者が同じように
 唱えながら、お寺を、山を目指して歩き始めている。どんなに雨でも、どんな
 に暑くても、彼らは同じ服装で傘もささず、薄着にもならず、歩き始める。小
 さな子供の姿も見える。信仰心あふれる彼らの姿を頭ぼさぼさのパジャマ姿の
 私は恥ずかしくなる。彼らの声は、小さな町を取り囲む新緑の大きな山にいつ
 までもこだましている。

 この小さな町は、ずっと昔から、全国から大勢の修行者を迎え、温かく見守っ
 ているのだろう。若者が少なくなり、それでもお年寄りがこの町を守り続けよ
 うとする理由がなんとなくわかる気がする。守るというよりも、誇りのような
 ものだろうと思う。だから、町の人たちはいつも優しい目をし、仏のような温
 かさを持っているのだろう。

 雨上がりの山や家の屋根がきらめく朝、「南無妙法蓮華経」と山にこだまする。
 大型バスだけが、やけに現実的で異様に見える。異国のような世界。佐呂間で
 は見られない世界。その世界に、平和を感じる。静けさの美しさを感じる。そ
 んな今日は、にぎやかな中、散り始めた桜の花びらが静かに舞い落ちる朝だっ
 た。

┌───────────────────────────────────┐
│【キリンのぶつぶつ】 by キリン                    │
└───────────────────────────────────┘

 『野球少年団初試合』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 4月26・27日に「佐呂間野球少年団」今シーズン初試合最近よくあたる天
 気予報のとおり雨模様の土曜日、翌日は驚くほどの好天になった日曜日。冬期
 間も屋内ゲートボール場で練習はしていたものの、総合グラウンドはじめ町の
 屋外施設のシーズン開きが27日だったのため、屋外での練習はほとんど出来
 ないままで臨んだ試合だったとか。

 「初日は惜敗でしたが、屋外でのチームプレー練習をほとんどしていない時期
 にここまでの接戦が出来れば次の試合は期待できる。」との事。

    【結果】 26日 第一試合 遠軽東 3 − 0 佐呂間
             第二試合 遠軽東 1 − 0 佐呂間
         27日      白 滝 1 −13 佐呂間

 ┃試合の様子┃
  http://www.webnews.gr.jp/saroma/03_0430_kirin.html

┌───────────────────────────────────┐
│☆【サロマ式ダイエット法】☆〜果たして、痩せられるか。実験台→うめこ │
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 新年度に新コーナーをと考えていましたが、なかなかいい案がなくて。そんな
 時、おっちょこちょいなある人が(わたしですが)またもやダイエットに挑戦
 すると息まいて、それも今サロマで人気の流水ダイエット教室!すぐに定員いっ
 ぱいになったはずですが、なぜかひとつだけ空きがあったもので、中途からで
 すがもぐり込むことに成功し、その過程と成果を一月に及び追跡調査しようと
 いうもの。万一痩せられたら、サロマの温水プールSTARも超有名になる、
 かも?

 『結果報告』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 流水ダイエット教室の最終日、成果を見るための“測定”が行われました。さ
 てその結果は?〜ご期待の体重については、確かに減ってはいます。でも僅か
 550グラム。でもこれはわたしの場合で、他の方はもっともっと減った方が
 たくさんいらっしゃいました。

 結果の数字の変化については、その方の意識の大きさに比例するようです。わ
 たしなんぞ、いい加減で食べることはいとわないと、いくら運動しても、その
 分またしっかり食べるのですからいつまでたっても減りはしません。でも流水
 は本当に気持ち良かったですよ。

 初めの頃は、ダイヤル3の強さでも流水に負けそうになってヨロヨロしていた
 のに、一月たつともう慣れたもので、最終的にはダイヤル8だか10だかに上
 げては、激流と化した流水の真只中に身を置いては、「水着も脱げる〜〜!」
 と絶叫したのです。それはそれはおもしろかったです。

 まだ5月いっぱい流水の恩恵にはあずかれるそうですので、どうぞみなさん、
 お誘い合わせの上、温水プールSTARへお越し下さい。

 ということで、流水はいいけれど、ダイエットは失敗(?)。結果報告でした。

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│【森からのたより(22)】 by 釜爺                    │
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 『キタコブシ開花初日に…』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Tさんの訃報を知って告別式に車を走らせていると、ねこやなぎの萌えたサロ
 マ湖森にキタコブシの純白の花が目に飛び込んできた。今年の春の初開花であっ
 た。黒い喪服に身を包んで車窓から眺める初咲きのキタコブシの花は誇らしげ
 に一時の生を謳っていた。 

 エゾエンゴサクが群生して道ばたを青紫の花でそめている。イチゲの白い花も
 咲き始めた。一輪ひっそりとキバナノアマナが風にゆれている。すべてことも
 なく春は巡ってきた。

 数日前には同級生のA君の葬儀に参列した。穏和な、優しい男だった。人との
 争いごとなど見聞きしたこともない。自ら命を落としたと聞いた時には、愕然
 とした。A君は定年間際に事業を引き継いで、会社を興した。資金繰りで行き
 詰まっての果てだったと言う。その夜、身につまされて眠れなかった。

 キタコブシの咲いた日に冥土に旅立つTさんは、三度の癌の手術をした。飲み
 屋でよくであい、手術跡を見せながら、それを肴に、闘病中をものともせずに
 夜遅くまでも一緒に飲み歩いたこともある。やはり豪傑も力つきたのだろう。

 Tさんの葬送のあと、エゾエンゴサクを摘みに、キタコブシの咲く森にわけいっ
 た。青紫の釣り鐘状の花弁はすでに枯れ始めていた。倒木の朽ち果てた盛面に
 アイヌネギが延びていた。あれ程待ちの望んだ春が、どんどんと過ぎて行こう
 としていた。

 人の命も、花の命も、つかの間…何の変わりがあると言うのだろう。はらりと
 散るキタコブシの純白の花のいさぎよい清さに、あやかりたいものだと想いな
 がら、粉にまぶしたエゾエンゴサクの花を油に落とすと刹那、丸い油面がピン
 ク色の花園に変貌した。

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│【編集後記】 by 編集長さくらうめこ                                   │
└───────────────────────────────────┘

 連休となりました。雪がやっと消えたかと思うと、途端に花々が咲き始めたよ
 うです。ウキウキワクワクのこの季節ですが、連休最中の編集に大慌ての今日
 でした。KIDSなどは完全にストップで、「いいよ、子どもの日に出す。」
 とは何ともいさぎのいいこと!

 一方「ほぼさろ」の方は、慌てて編集したのはいいものの、「サロマ昔話し」
 はお休み。「あっちこっちのサロマニアン」も今日もバイト中。海坊主さんは
 生身で原稿書きに来てくれました。

 そろそろ仁倉の秘密の水芭蕉群生地に行ってみようかしら。秘密と言えば、山
 ワサビならぬ野生の“本ワサビ”の生えている場所が、どんどん広まっている
 ようですね。またそう言えば、日本ザリガニの生息地もサロマにはあるのです
 が、もう数年行っていません。果たしてあの清流の中には、今も静かに日本ザ
 リガニが生息し続けているでしょうか。そう言えば、今度、カタクリの観察会
 にも出かけるつもりですが、残念ながらこれはサロマではありません。。。

 この連休、お出かけの方は事故なく楽しく過ごされることを祈ります。どうぞ
 お気をつけて。

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  ご協力に感謝します。
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┃    【ほぼ週刊さろま】2003.04.030(毎週水曜日発行) 第145号     ┃
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   マガジンID:0000040784
     発行元:ほぼ週刊さろま編集委員会
   発行責任者:干 場   久 mailto:hoshiba@beige.plala.or.jp
     編集長:さくら うめこ mailto:umeko@webnews.gr.jp
     編集員:中 村 直 樹 mailto:naoki_n@d7.dion.ne.jp
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