お天気が気になるままの午前11時、今度は佐呂間町百年広場にて50キロの部のスタートがきられました。町長さんのご挨拶では「町としては畑に雨の欲しい時ですが、今日一日はがまんして雨が降らないことを祈ります。」ということで、その言葉を信じ、みな元気に出発しました。
50キロの部は佐呂間町内をまっすぐサロマ湖向かってひた走り、浜サロマで100キロの部と合流します。その後、緑館ではほっと一息の休息をとる方もいますが、この海岸沿いは結構魔の坂道が続き、足にはこたえるのでしょう。沿道からはたくさんの声援が送られ、ボランティアの高校生の若い応援も励みになったに違いありません。
一昨年は鉄板レースと言われたほどの暑さの中、去年もそれほどでもないにしろ、暑かったのですが、今年はどちらかと言うと寒さとの戦いとなりました。雨は祈りが通じてか、それほどひどくはなかったものの、ぬれた靴で足が冷たかったとか、走っているうちはいいけれど、歩くととても寒さが身にこたえたとかおっしゃる方が多かったです。
ゴールの常呂町では次々にいい顔のランナー達が栄光のメダルを首にかけてもらっていました。トップランナー達は本当に本当にカッコ良かったです。日頃の鍛練と努力の成果を発揮し、素晴らしいと思いました。でも、後尾の方の、肩を落とししょぼくれて走る、または歩く選手達も、わたしにはとてもかっこ良く素敵に映りました。「あんたはえらい!」とひとりひとり声をかけたかったです。
目の見えない方の参加もありました。伴走の方と一緒に走ります。そういう方が通ると、耳に届けと大きな「がんばれ〜!」の声がひときわ高く響きました。手をつないで見事にゴールされていました。素晴らしい100キロです。サロマの開会式の時に手話通訳がついていましたが、耳の聞こえない方の参加もありました。お仲間と手話で連絡をとりつつ走っておられました。
様々な感動とドラマを生んだサロマ湖100キロウルトラマラソンが今年も幕を閉じました。「また来年!」と声をかけつつ全国にお帰りになるランナー達。「サロマ湖で」を合い言葉にトレーニングに励み、また来年、ここでお会いしましょう、お元気で!
|