2001.7.7号 07:00配信
娘が私に何かを伝えようとする。が、何のことを言っているのかさっぱりわからない。何度か聞き返すうち、娘がすごい勢いで怒り出し、泣きわめいた。 「おかあさん、なんでわからないの!」 「しってるでしょ!」 そうなるともう何を言ってもかえって逆効果。手がつけられない、まさにかんしゃく玉である。 育児書などには、「かんしゃくを起こしたときには、変に叱りつけたりせず、とにかくそれが治まるまで待ちましょう」なんて書いてある。よし、それなら…と「愛情作戦」を試みる。泣きわめく娘をぎゅっと抱きしめてやるのだ。しばらくそうしていると、さすがに落ち着いてくれる。どうやら効き目あり? ただ残念ながらこの作戦、私に心の余裕、そして時間があるときにしか実行できないのである。大抵は泣きわめく娘を持て余し、「いい加減にしなさい!」と叱りつけてしまう。当然娘の泣き声はさらに大きくなり、悪循環となる。あ〜あ。 自分の思い通りにならない。だから怒る、泣く。これもいわゆる「自我の目覚め」というものか。3歳になり?自分のやりたいこと、嫌なこと、欲しいもの、いらないものをちゃんと表現できるようになった娘である。とはいえ、まだまだ感情のコントロールまでできるはずがない。 もう一つ、かんしゃくの遠因として思い当たることがある。娘が保育所に入ってから3ヶ月。初めての団体生活、どうなるやら…と心配したが、本人は楽しんで通っている。そんな中でも、いろんな経験をして、小さいなりに一生懸命我慢していることがあるんだろう。家に帰ってほっとしたところで、抑えていたものが一気に爆発してしまうのかも…。だとしたら、無理に止めさせようとするのはちょっと可哀想だなあ。 さらに、泣きわめく娘を受け止めなくてはならない決定的理由がある。嫌なことがあれば、道の真ん中だろうがどこだろうがひっくり返って泣きわめいた。買って欲しいのにダメだと言われ、店の中で転がって泣いてお婆ちゃんを困らせた…何を隠そう、幼い頃の私である。何だ。娘のかんしゃくは「遺伝」じゃないか! 真相はどうあれ、とにかく私は娘とじっくり付き合うしかないのだ。もうじき保育所へお迎えに行く時間。今日もかんしゃく玉が爆発するだろうか?それに備えて、神様、どうか私に「心の余裕と、時間」をお与え下さい…。 |