2001.8.17号 07:00配信
5 運動中の体温上昇 A 運動時には体温が上昇し、高温・多湿下では運動開始15〜20分で、体 温は最高40度を越えることがあります。 B 気温が30度までなら、熱の放散がスムーズに行われ、気温・湿度に 影 響を受けずに深部体温は一定に保たれますが、30度を越えると体温は気 温・湿度 に影響強く受けます。 C 体温の上昇は運動の強さに比例する D 高温・多湿下では多量の発汗があるが、汗が蒸発して体温を低下させる ことよりもも流れ落ちる量が多くなり、体温が上昇する。 E 体温上昇は個人差が大きく、持久力のある選手ほど、同一な強度の運動で の体温は上昇しにくい。 F 練習の後半特に最後に持久走をプログラムに入れると、水分を十分補給 している場合でも持久走開始後すぐに39.5度に達し終了まで高温を継 続するので、夏季トレーニング中の持久走は早朝又は夕方涼しくなってか らで、服装はTシャツに短パンなどの軽装が望ましい。 G ウェアによっても体温上昇に差が出ます。(次項ウェア参照) 6 ウェアによる体温調整 高温多湿下での激しい運動では多量の汗をかきますが、50%は躯幹からの 汗です。従って躯幹を覆うウェアの素材は体温調節にとって大切な問題です。 即ちからだから熱を逃がすこと、外部からの熱の取り入れを遮断すること、 水分蒸発を促進することが大切になります。一般的にポリエステルやアクリ ルは軽いが汗を吸収しにくく、綿は汗をよく吸収しますが汗を吸収すると非 常に重くなります。バスケットボールやサッカーなどの上がタンクトップか 半袖で下が短パンの場合 A 上は内側に汗を吸いやすい素材で外側に汗を蒸発させやすい、通気性に 富み吸水性の高い特殊構造の繊維のものがよい(各メーカーで開発競争 をしてます) B 輻射熱を通過させにくい(熱を取り込みにくい)素材 で明るい色のも の C 皮膚とウェアの間にゆとりのある、汗が蒸発しやすい軽くてゆったりも の D パンツは汗を吸うと下肢の運動を妨げるので揆水性が高く軽いもの E 帽子がかぶれれば(サッカーのGKや陸上選手など)輻射熱対策になる 野球などでは適宜アンダーウェアを着替える アメリカンフットボールや剣道・野球のキャッチャーの場合は休憩時間 は必ず、防具をはずす。 |
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