2001.6.29号 07:00配信
今年で30回目を迎えた、弟子屈町川湯温泉「全道女相撲選手権大会」も、前日の「白つつじまつり」前夜祭の多彩なイベントの最後を飾るに相応しい大会で、集まった多くの観衆の見守る中、この時期以上とも思える高温と熱気に包まれ、暑さも忘れさせる程の熱戦が展開されました。逆に、裏方に徹していた関係者の方が暑さにヘバッていたのが印象的でした。 それにしても、北海道でも幾つかの地域で“まちおこし”の一環として女相撲が行われておりましたが、しかし、ここ川湯温泉の『女相撲』はさすが迫力が違います。伝統というのでしょうか、その歴史を肌で感じることができます。この違いはなんだろうと考えると、それは「呼び出し」「行司」「桟敷き」にありました。どれをとっても年期が入ってます。“素人”じゃない、玄人跣しです。なかでも行司役の方は、今大会が最後のお役になるそうです。大相撲でも通用しそうな名行司でした。 変り種もありました。ちょっと小振りで、頬被りをしていて最初分からなかったんですが、その方が呼び出しに土俵に上がりました。そしたら何と女性の方ではないですか。お年も若くは無いと感じましたが、こんなところにも川湯の女相撲は歴史を積んでいると感じました。その小振りな女性、呼び出しの声も乱れず、きれいに響いていました。それが今でも、私の耳に余韻として残っています。 来年も是非、今年以上にたくさんの人が観戦に行かれることを今からお勧めします。それにしても女の戦いは凄かったです。男の自分が出ても、とてもじゃないが勝てそうにありません。
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