2002.3.25号 16:00配信
3月24日、北見市のピッツアークホテルで、北海道獣医師会主催の牛海綿状脳症(BSE)フォーラムが開かれました。佐呂間町長の堀次郎氏、帯畜大公衆衛生学助教授の石黒直隆氏、道保健福祉部食品衛生課長の糸川雅一氏、北見消費者協会長の山川尚子氏−の4人が講演。堀町長は、仮に1頭がBSEと判定されたとき家畜伝染病予防法で同居牛すべてを殺処分することについては「問題がある」と指摘。「BSEは人間のために牛乳を大量に生産せざるを得ない牛たちが人間に警鐘をならしているのではないか」と述べました。 石黒氏はBSE対策の今後の課題として生前診断や治療薬の開発などを挙げ、糸川氏は「もし、4頭目のBSE感染牛が発生したら、焼却処分にせず、感染源の究明のため、研究材料として残す必要もある」と強調。また山川氏は「BSEや雪印食品の牛肉偽装事件などは消費者の信頼を失墜させた」と厳しく批判しました。 (遠軽方面支局長・ぴかちゅ) |
講演する、佐呂間の堀次郎町長 |