2003.8.15号 07:00配信


湧別町のデジカメスケッチ

(撮影:文 ゆうべつアウトドアクラブ)


DOいなか博
白滝村ひら山トレッキング

DOいなか博実行委員会主催の「白滝村ひら山トレッキング〜湧別川の源流を訪ねて〜」に参加しました。8月3日雨の天気予報、町総合体育館に7時に集合した普段からめったに歩くことのない4人と中学生の現役バスケ部は一路集合場所の白滝村「悠遊塾」に向かい、半睡状態の若者3人と夕べの酒が肝臓にたまったままの御大、肥満が気がかりだけどいつも快調を装う筆者のヘッポコトレッキング隊泥沼登山がはじまりました。集合場所の悠遊塾には大型観光バスが・・・「こんなにいるのかぁ〜」と思いきや、半分も乗ってなくスタッフが「出来るだけバスを利用してマイカーは置いてってください!」素直でない筆者と現役バスケ部以外はバスへ移動し出発、ところが村の外れでバスがストップしたまま5分ほどすると乗用車が追いかけるように接近し中から登山スタイルのオッサンがテレ笑いしながらバスに乗りやっと出発、なんとトイレ中に置いてかれたらしくノッケから「事務局さん点呼ぐらいしろよ!!」と笑えない事態。
途中から雨が降り出した狭い林道を30分ほど進むと程なく「ひら山登山口」に到着、30人ほどがぞろぞろバスを降りた中に今日のリーダー居酒屋「田吾作」(遠軽町)のご主人で山のベテラン後藤裕さんと同町ムカデの会泊谷さん、上湧別の尾山さんの顔も・・・・

登る前のレクチャーはほんの1分ほど「1に根性2に根性」と「雨だけど気温が高いから大丈夫?」の声に洗脳され登り始めることに・・・・9時40分
最初の見せ場は30分ほどで現れた「行雲の滝」行きは雨で霞んでた全景も帰りはスッキリ見え思わずポーズ、さらに30分程で「冷涼の滝」、ここも行きはドシャ降り帰りに滝壷まで降り天然のシャワーに笑いが止まらず記念撮影、この滝を過ぎるとチョット厳しい登りが続き二日酔いの御大は息絶え絶え、肥満度40の強靭?な肉体派の筆者はデブ汗と雨で全身ヌカルミ状態、他の3人は至って快調で「一の雪渓」に到着、雪渓は少し小さくなったそうですがそれでもヒンヤリとした空気が汗だくにの体には心地よく、満開のヤチブキの黄色い花に3ヶ月ほど季節がタイムスリップしたよう・・・・10時40分

この先は胸突き八丁の登り(・・・と思っていたのは筆者だけ)現役バスケ部のハイペースに巻き込まれ勢いで先頭まで出たのはいいけど普段の不摂生と雪渓で休み過ぎたタタリで程なく沈没、酸欠特有のめまいに絶体絶命かと誇大妄想に駆られながら冷静にペースダウンして呼吸を整え最後のガレ場を登りきると名前の通り平らな稜線が広がり・・・・11時30分

実際のピーク1,771mはさらに左手に30分ほど行った所ですが標識の陰で雨風をよけながら昼食を取り下山することになり、早起きして作ってきた弁当を広げ食べ始めたとたん特大の雨と横殴りの風でナンチャッテ雨具の人もいることから「こりゃぁ〜ヤバイゾ」と早々に食事を掻き込み下山開始・・・12時

晴れていると足元に国道39号線と層雲峡温泉や黒岳が見える絶好のロケーションなのですが、みんなわき目も振らず黙々と来た道を戻り始め、雨脚が強まり登山道には水が流れ出しヌカルミに足をとられ転ぶ人も、もともと長靴や普通のスニーカーで登っている人もいて大丈夫かな?という状況。あれほどヒイヒイ言いながら登ってきた胸突き八丁は20分ほどで通り過ぎ「一の雪
渓」で前を歩いていたオバチャンが「オットット」背中で2mほど滑ったところで岩に引っ掛かり運良く止まったけどまさにヒンヤリ!・・・・12時30分

かなり遅れ気味の御大を待ってしばらく雪渓水でソムリエを気取りながらシッカリ休憩し後は一気に下山、酷くなる一方の雨と足腰の限界にゴール手前で滑りシリモチをついて疲労倍増、それでも何とか4人そろって?下山・・・・13時20分

現役バスケ部と筆者は早々に濡れた服や靴を替えスッキリドライ、室内派の若者2人は着替えもなく濡ネズミ状態、さっぱり戻ってこない御大を待つこと30分今回の登山のためわざわざ新調したステッキ(実はこれが災いの元)を突き足を引きずりながらのご帰還、YU−PAL副会長の名を汚す準備の悪さで室内派若者二人と同様に濡ネズミのまま筆者の車にもぐりこみ、バス御一行様とは別行動で一目散に丸瀬布の町営温泉「やまびこ」へ直行、乳酸が溢れんばかりに疲労した肉体に染み渡る温泉の効能をヒシヒシと感じました。(本当に効いたよ!)

2003年8月13日記

【今回の反省】
「ひら山」はその名ほど甘くないりっぱな山でシッカリした登山計画と準備(体調)が必要です。団体登山(行動)の原則点呼が無く野放し状態、一見何事もなかったようですが潜在的な危険性はハードとソフトともあるようで、来年もDOいなか博事業として企画するのであればリスクマネージメント(危機管理)をシッカリする必要がありそうです。

ヘッポコトレッキング隊(登場人物)
隊 長(御大) 菊地YU−PAL副会長 (Y別町 DOいなか博担当)
副隊長(若者1) 片山ヒマジンクラブ筆頭 (Y別町 DOいなか博担当)
部 下(若者2) 村上ダメ人間クラブ初代会長 (Y別町)
運転手(筆者) 絹張YU−PAL快調 (Y別町)
丁 稚(現役バスケ部) 運転手の愚息 絹張龍平(Y中1年)



行雲の滝



冷涼の滝



一の雪渓(往路)



平山稜線



一の雪渓(復路)




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