2001.8.12号 07:00配信
8時半発。先日、歩くのを中断した地点から、今日は娘を連れての出発です。のこのこテクテク上り坂を前進。送ってくれた運転手が、「トンネルはやめた方がいいよ。」と言っていましたが、今日を逃すとトンネル内を歩くことなど経験できないと思い、あえて挑戦することにしました。キタミトンネルは全長1651メートルあります。入り口に近付いただけで、ちょっと異様な匂いもするし、ちょっと入りづらい雰囲気を思いきって入り込みました。 まずビックリしたのは車の走る音です。騒音てなものじゃなく、完全にごう音が鳴り響き、音が一番こわいと思いました。もちろん疾風も吹くしホコリも舞って目も開けられない様になります。おかしかったのは、チャリダーとすれ違ったこと。バカなことをする人は結構いるもんです。わたし達歩行組の所要時間は25分間。思ったよりは短かく感じました。 でも道路というのは車の為にあるのですね。歩く場所がありません。路肩に沿って、小さくなって歩きました。一回、「カーン!」と音がして、何かと思えば娘のひじが、なんと通りかかった車のバックミラーに当たったのです。ひやっとしましたが、歩行者などものともせずに走り抜く車もるということです。こんなところ歩くなというところでしょう。 佐呂間に、毎日歩くおじさんがいます。毎日早朝から留辺蘂や遠軽に向かって歩き、そしてまた歩いて帰ってくる名物おじさんです。その方はお年もあるのか、体が少し傾いておられます。今日、車が来る度に、その疾風を避けようとすると、おのずから体が傾いて、あのおじさんみたいだと思うと同時に、おじさんも車を避けているうちに、体が傾いてしまったのかななんてことも思いました。 また同じ走る車でも、走り方がやさしい車と、そうでなくスピードも音もものすごく、こわいだけの車とがあるのに気付きました。この文明の利器を利用させてもらう時には、せめてやさしくゆっくりと走りたいものだとも強く思いました。 |
![]() 全長1651メートルのトンネル |