2001.8.24号 09:00配信
夏休みになって家を出ていた娘が数カ月振りに帰って来ました。家を離れ初めての自炊で毎日何を食べていたのでしょう。懐かしい家庭料理を食べさせてやろうと構えていたのははじめだけで、いつの間にか我が家の料理長の座をうばわれていました。意外と料理好きなのか、雑誌や本をめくっては毎日なにやら作ってくれます。わたしも野暮用が忙しいものだから、すっかり甘えて食卓につくだけの人の暮らしを満喫しています。 ところが問題発生。この子はやっぱりわたしの子でした。「得体の知れない料理」をするのです。と言っても韓国風すき焼きだとか、ちょっと変わったところというぐらいならまだしも、探究心が深まると何やらわからぬものも食卓に登場し、「これなーに?」と言いながら恐る恐る箸をつけながらふと気付いたことには、このセリフ、今まではわたしに向けられたものだったのです。 わたしは変わったものを作ろうと思っている訳ではなく、冷蔵庫にあるものだけで何かを工夫して作るのがおもしろいという性分なので、でも定番料理でないものを食べさせられる側は「これなーに?」になってしまって、時には「変な味!」も我慢して食べなければなりません。いつに間にか同じことをしている娘に苦笑の怪しい食卓でした。 おいしく漬かったナスビの漬け物を口にしながら「ごりさん、何食べたの?」に対しての返答は、「お昼にうどん、夜はラーメン」でした。ながーく伸びちゃうよ、ごりさん。本日は平戸、明日は長崎のごりさんです。 |