2001.9.14号 07:00配信
ごりさんとの出会いでもうひとつ得たことは、夫婦の仲のいいことです。旅の途中でうちに見えてみんなと歓談した時にも、何度も何度も「幸が・・」と愛妻の名を連呼し、奥さんの存在が常に心にあることがわかりました。今回ゴールして久々の再会となり、思いはひとしおではあったでしょうが、やはり常に仲がいい。その後をわたしはついて歩いたのでした。 もうひと組、ゴールを出迎えたご夫婦がいらっしゃって、その方達は岐阜からふたりで車を走らせて来たとのこと。このT夫婦もごりさん達に負けじと仲のいいご夫婦で、「どうしたの?」と聞きたいくらいに思ったほどです。こう書いていると、よほどわたし達が仲の悪い夫婦のようですが、これでもあまりケンカもしないし、一応仲良し夫婦とは人には言われているのですが、とてもとてもその比じゃないのです。 でも、仲のいいのを見るのは気持いいものでした。何気ない仕種や交わす言葉のひとつひとつに、相手に対する思いやりを感じました。数年前に参加したある心理学のセミナーでは、「夫と仲良くできない」という人の相談に、「恋人のように接しなさい」というのがありました。最初はウソでも目をつぶってでもいいから、恋人にしてあげたいことをしてあげていたら、やがてお互いやさしくなれるというのです。 恋人にはなれないとは思うけれど、わたしももう少しやさしくなりたいと思った旅でもありました。やさしい思いやりは美しいものです。 |
![]() ごりさんご夫婦。 |