2002.1.10号 07:00配信


さくらうめこの梅小路

1月8日(火)「キリタンポ鍋」

(サロマ町:うめこ)



メールマガジンの若い仲間が故郷の秋田から材料を取り寄せて「キリタンポ鍋」をごちそうしてくれた。キリタンポ自体は物珍しさに食べてみたことはあるのだが、その時はさほどおいしいとも思わなかった。しかし今回は本格的本場のキリタンポ鍋、基本は地鶏の比内鶏のガラで取るスープであった。この鶏が実においしかった。比内鶏というのは野鶏や山鶏に近い種類だという。このだしに醤油で味をつけ、化学調味料などは一切使わない。野菜はごぼうのささがきと里芋と舞茸とネギ。それにセリをたっぷり入れてそれも根元もひげ根も入れるところが大いに気にいった。キリタンポ自体も本来は米どころ秋田のおいしい新米で作るものらしい。材料が違うのだ。

最近はめったにおいしいものにお目にかかれなくなった気がするが、このキリタンポ鍋は本当に久しぶりにおいしかった。料理の腕もあったかもしれないが、わたしは海隔てたところに嫁に出した娘のところへ材料を揃えて送ってくれた秋田のお母さんの愛情がおいしかった気がする。そしてこの地で家族を持ち、根を張って生きていく決心のある若き友人の心持ちも何ともおいしく感じた。それをみんなで分けて「おいしい、おいしい。」とふーふーしながら食べる仲間の存在も美味だった。これからも“鍋を囲む”という風習を、新しいつながりの中で深めていきたいと、キリタンポ鍋に教えられた気がした。




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