2002.1.23号 07:00配信
「簡単なことを正確に」〜この言葉は昔勤めていた幼稚園の教育目標であった。はじめてこれに出会った時はおかしな言葉だなあと思った気がするが、勤めを終えて何年もたった今でも忘れられない言葉である。 先日、と言っても今月のはじめだった。静岡の友人から「フキノトウ」が送られてきた。あちらでは年前から顔を出しているというこの春の使者、去年もいただいて北国のわたしは大喜びだった。ことしもまたそのフキノトウを見て、わたしを思い出して送ってくれたのである。もちろんとてもうれしくて、そのかわいいフキノトウを、一番好きな食べ方、天ぷらにしておいしくいただいた。そしてお礼もした・・つもりで・・いた。けれど今頃、していない気がしてならない。すぐにお礼状を出そうと思って出しそびれ、そのままだったように思う。なんと恥ずかしいこと。今さらではある が、明日、忘れずに便りをして正直に非礼を詫びなくては。 このことだけではなく、最近すぐしようと思うこともなおざりにされ、機を逃すというか、しそびれることが多い気がする。なんでもそうだ。すぐにしなくては。「簡単なことを正確に」、簡単なことは簡単なようでそうではない。今こそこの言葉の意味を胸に刻み、座右の銘にして大切にしたいと心から思った。 |