2003.10.30号 09:00配信


保温調理





「シチュー」や「おでん」などの煮込み料理の美味しい季節になりました。
今回は、加熱沸騰後に火から下ろした鍋を新聞紙や古毛布で包んで保温することによって素材がやわらかく煮える「保温調理」です。たとえば茹で大豆は従来は1時間ほど火にかけますが、10分ほど沸騰させた後、古毛布などで包んで置いておくだけでやわらかくなります。ガスや電気の使用量が減りますし、環境にもやさしく、時間と経済の節約になります。

我が家では古毛布を利用して、好きなネコの生地で「鍋布団」を作りました。

古毛布を約80cm角2枚カットして、この2枚を重ねてざくざくと放射状に縫います。それより一回り大きな袋(カバー)を用意して、古毛布を入れます。袋に、スナップを付けておくと出し入れできるので、洗濯の時便利です。包んだ状態を止めるのに大きな安全ピンを使ってもいいのですが、私はボタンとゴムひもの組み合わせで止めています。

保温力を高めるために鍋の下に敷く丸座布団とまわりを包むマフラーも作りました。

鍋を包んだ状態。このまま食卓テーブルなどに置いておきます。

※鍋布団の利点
〇ガス、電気の節約。
〇栄養が保たれる。
〇焦げたり、形がくずれず、香りもにがさない。
〇火口があく。
〇手があく。
〇帰宅の遅い家族にもさっと温かいものが出せる。

やってみて、よかった料理は手作りハム、茶碗蒸し、シチュー、スープ、プリン、粉ふき芋、煮豆、カレーなどです。
ちなみにうちの鍋では茶碗蒸はガスに4分かけ、保温は10分。カレー、シチュー、煮豆は、ガスに10分かけ、保温は2時間くらいでした。その間、外出できるのも便利です。

夏場は、保温時間は2時間を限度にして下さい。
(雑菌の繁殖しやすい温度40℃が長時間続く可能性があるので)












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